VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第827話 トップVTuberとトップゲーマー その7

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

祇園ちまき  DStars1期生 おまつり女

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

丹後ひじり  DStars2期生 幼女鬼娘

 

【シチュエーション】

ゆきちとひじりどののメンタルをブレイクさせたばにらさん。

こと親のこととなると歯止めが効かない、遅れてきた反抗期なのだった。

そして、ばにらの激昂ぶりに、かりんちゃんは覚悟を決めるのだった。

 

それはそれとして、よわよわひじりどのに興奮する先輩猫よ、それでいいのか……。

 

 

りんご「VTuberのレアな一面を愛でてこそ、一流のファンというもの」

 

   「僕はね、VTuberである前に、VTuberのファンでもあるのサ」

 

   「女の子たちが儚く輝く瞬間をいつだって見届けたいだけなのサ……☆」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「けじめをつけるって……! なにを言ってるバニか、かりんちゃん!」

 

   「かりんちゃんがなにかしなくちゃいけないことなんてないバニよ!」

 

   「あのアホ天狗とお母さんに任せておけば……!」

 

かりん「けど、USO松に踊らされて迷惑をかけたのはかりんだもん」

 

   「ばにらちゃんは私のチューターだけれども」

 

   「そんなことまで迷惑かけられないよ!」

 

ばにら「かりんちゃん……!」

 

かりん「かりんも、もうVTuberなんだもの」

 

   「自分がやらかしたことには、自分で責任を持つよ」

 

 

   「大丈夫だよばにらちゃん! かりん、ゲームの腕には自信があるから!」

 

   「APEXだって得意だもん! 絶対にラグナロックを取り戻して……」

 

 

ばにら「だから! そういうこと! 言ってんじゃねぇバニよ!」

 

 

かりん「ヒェ」

 

 

ちまき「あれ、なんかちょっとこれヤバくない?」

 

   「ばにらちゃん、あんな熱いキャラだったっけ?(困惑)」

 

りんご「かりんたやには先輩ということもあって」

 

   「強く出ちゃうところがあるからね」

 

   「ずんさんとのやり取りをよく見ているから知っているけれど」

 

   「あれでけっこうばにらちゃんは、心を開いた相手にはぐいぐい行くから」

 

 

   「つまり、僕にも、心を開いてるってこと……♥」

 

   「本当にツンデレなんだから、ばにらちゃんてばさ……♥」

 

 

ばにら「周りに流されて! いいように扱われて! 勝手にあれこれやらされて!」

 

   「そんな都合のいい使われ方をされて悔しくないの!」

 

   「自分の親のことを悪く言うのは気が引けるけど!」

 

   「どう考えても、かりんちゃんを巻き込んだのはお母さんの勝手だよ!」

 

 

   「そんな風に、誰かに言われたからやるの⁉」

 

   「それがかりんちゃんのやりたかった活動なの⁉」

 

 

かりん「…………そ、それは⁉」

 

 

ばにら「誰かの言うことを素直に聞いてるだけじゃ!」

 

   「自分のやりたいことなんて一生経ってもできないよ!」

 

   「かりんちゃん! 目を覚まして! 自分の心にもっと素直に生きなよ!」

 

 

   「でないと……!」

 

   「なんでかりんちゃんがVTuberになったのか、分からなくなるよ!」

 

 

ちまき「…………なんだ、ちゃんと言えるじゃん」

 

   「よかった、素直にかりんちゃんにばにらちゃんがぶつかれて」

 

りんご「…………本当は熱い子なんだよ」

 

   「うまくそれを言葉にできないだけでさ」

 

   「ありがとうね、ちまきちゃん」

 

 

   「僕やゆきちじゃ、こうは行かなかったよ」

 

   「ばにらちゃんを真っ直ぐかりんちゃんに向かわせてくれてありがとう」

 

 

ちまき「……みんな、ばにらちゃんに甘すぎるのよ」

 

   「世話を焼きたくなっちゃうのも分かるけれどね」

 

 

かりん「かりんが、なんのためにVTuberになったのか?」

 

ばにら「そうだよ! やりたいことがあって」

 

   「VTuberになったんじゃなかったの?」

 

   「お母さんたちに振り回されて、寄り道なんてしてる場合じゃないよね?」

 

 

   「やりたいことをやりなよ!」

 

   「かりんちゃんがしたい配信をしなよ!」

 

   「大人たちにいいように言われて、やりたいことから目を背けるなんて!」

 

   「配信者が一番やっちゃいけないことだよ!」

 

 

かりん「…………ばにらちゃん」

 

 

   「それだったらかりんはAPEXがやりたくて」

 

   「この事務所に入ったわけだから」

 

   「ばにらちゃんに文句言われる筋合いなんてないんですけど」

 

 

二 人「おや? なんか雲行きが怪しくなってきたぞ?」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ちょっと更新が遅れてしまいました。申し訳ございません。

 

ということで、ついにかりんちゃんに強く出たばにらでしたが、それに対してかりんちゃんも応戦してくる。ばにらの言っていることはもっともですが、自分のやりたいことと周囲が求めるものが、一致している場合についてはどうすればいいのか。

かりんちゃんはFPSゲーマーとして活動したくてVになったのだから……。

 

とはいえ、天狗にいいようにされるのは、やっぱりよくないですよね?

 

次回、熱くなってぶち当たれと急かしたのはちまきちゃんとりんごだが、まさかこんなことになろうとは思っていなかった。ばにらとかりんの激しい本音のぶつかり合いは、どこへと行き着くのか! 気になる方は――ぜひぜひ評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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