VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第828話 トップVTuberとトップゲーマー その9

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

祇園ちまき  DStars1期生 おまつり女

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

丹後ひじり  DStars2期生 幼女鬼娘

 

【シチュエーション】

ばにらに対して母親弄りは禁物。

自分の配信で自分以上に目立って暴れるばにらマミー。

もちろん、ばにらとしても思う所がないはずもなく、結果としてかりんちゃんの指摘が、まずいところに入ってしまうのであった。

 

これはもう止まらないぞ……!

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「私の言葉が信じられないの、かりんちゃん!」

 

   「私より、おかあさんや天狗のことを信じるって言うの!」

 

かりん「そういうこと言ってないじゃん!」

 

   「私は大会に出たいって言ってるだけ!」

 

   「信じてくれないのはばにらちゃんの方でしょ!」

 

 

   「もういいよ、これ以上は話しても無駄だから!」

 

   「私はどうやってもAPEXVYマッチに出るから!」

 

 

ばにら「かりんちゃん!!!!」

 

 

かりん「事務所は私に出ろって言ってる」

 

   「KONさんも、今回の件がなくてもオファーしようと思ってた」

 

   「だったら私が出ることになんの問題もない」

 

 

   「ばにらちゃんでも、私のことはもう止められないよ」

 

   「じゃあねばにらちゃん、これから私も練習があるから……!」

 

 

ばにら「待ってよ、かりんちゃん! ばにらもそんなつもりじゃなくて!」

 

   「あぁ、もう、どう言えばいいんだろう……!」

 

かりん「人の気持ちも考えずにあれこれ言わないでよ」

 

   「そんなやりとりで人の心を動かせるなんて思ったら大間違いだよ」

 

   「ばにらちゃんは、かりんの気持ちを分かってくれると思ったけれど……」

 

ばにら「だから、待ってってば、かりんちゃん!!!!」

 

 

かりん「さよなら、ばにらちゃん」

 

   「もうばにらちゃんに教わる必要なんてないよ」

 

   「かりんはかりんでやっていくから」

 

 

   「それじゃあね」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ずんだ「で? それですごすご帰ってきたってわけ?」

 

ばにら「…………はい」

 

   「だってもうなにを言っても、かりんちゃんには通じなさそうで」

 

ずんだ「あんたってさ、陰キャコミュ障だってことはしってたけど」

 

   「ほんと、肝心な所で絶対にやっちゃいけないことやるわよね」

 

   「そういうところよ、反省しなさいよ?」

 

ばにら「…………はい(スン)」

 

りんご「まあ、ずんさん。そうばにらたやを責めないであげてくれ」

 

   「彼女だってコミュ障なりに一生懸命頑張ってみたんだ」

 

   「けれど、頑張った結果がこのザマだった……」

 

 

   「それでいいじゃないか?」

 

   「ばにらたやが頑張っただけで奇跡みたいなものじゃないか?」

 

 

ずんだ「けど、一番ゆるせねーのは」

 

   「私が見てないところで、花楓にちょっかいをかけて」

 

   「余計なことをさせた……夏帆よね?」

 

りんご「あぁん、そんな冷たい視線で、僕を見ないでくれ美月!」

 

   「違うんだよ! 僕はばにらちゃんの力になりたくって!」

 

ばにら「私、何度も日を改めようって言ったんです!」

 

   「なのに夏帆さんってば、ぜんぜん話を聞いてくれなくて!」

 

りんご「んあああああッ! いきなりの被害者ムーブ!」

 

   「だめだよばにらちゃん、それはNTR属性持ちの僕に効いちゃう!」

 

 

   「んぁああああッ! 親友と親友のかわいい後輩の軽蔑の眼差しで!」

 

   「頭がフットーしちゃいそうだよぉおおおおッ!!!!」

 

 

ばにら「いやもう、りんご先輩はいつでも頭が湧いてるでしょ?」

 

ずんだ「男だったら去勢できるのに女だから厄介よね?」

 

 

りんご「はぁはぁはぁ…………ッ♥♥♥」

 

 

   「ふぅ」

 

   「とまあ、冗談はここくらいにしておいて」

 

   「ごめんねばにらちゃん。たしかに今回は僕が余計なことをしたよ」

 

   「かりんちゃんについては、強引にいかずに見守るべきだった」

 

   「変に焚きつけちゃってごめんよ。今回の件は、僕が全面的に悪い」

 

 

ばにら「道化を演じるなら、ずっと演じてくださいよ」

 

   「大丈夫ですよ。りんご先輩はなにも悪くないですって」

 

   「悪いのは美月さんが言った通り、大切なところで言葉が足りてない私です」

 

   「だからどうか頭を上げてください」

 

りんご「そうはいかないよ」

 

   「ばにらちゃんとかりんちゃんの先輩として」

 

   「君たちを仲違いさせてしまった責任が僕にはあるから」

 

ばにら「もう、本当に変なところで真面目なんですから!」

 

   「夏帆さんが煮え切らない私のために、手を尽くしてくれたことは」

 

   「それはそれとして感謝してるんですから!」

 

   「そんなに卑屈にならないでください!」

 

りんご「許してくれるのかい、ばにらちゃん」

 

   「ごめんよ、こんなダメな先輩で……!」

 

 

ずんだ「なんかいい雰囲気出してるけれど? もしかして浮気?」

 

   「浮気なの? ねぇ、それならこっちにも考えがあるけど?(圧圧圧)」

 

 

二 人「めっそうもございません」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

はい、ということで無事に喧嘩別れ&ずんさんに泣きつくばにらちゃんでした。

ここ数ヶ月めっきり出番がなかったずんさん。やはり彼女しか頼りにならん。

とはいえ、上から目線で説教する割りには彼女も……なのよな。

 

そして浮気の百合の花を咲かせるばにらとりんごパイセン。

なんだかんだで、りんごが頑張ってるのをばにらも認めてはいるんですよね。

そう、なんだ、かんだ、で。(普段は言わない)

 

次回! すみません、またしてもちょっと番外編です! 筆者、別原稿の締め切りが迫っております! もうなんというか、スケジュールが破綻しているところに、メンタル的な不調やら失職やらが加わって、わちゃわちゃでございます! ちょっとでも元気が欲しいのでよかったら――評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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