VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第835話 みんなのおにぎり屋さん その7

【登場人物】

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

犬神ののみ  だいさんじVTA所属 クソ雑魚ゲーム配信者

 

【シチュエーション】

久しぶりの晩酌配信チェック。

すごい勢いでV界隈を席巻しだしたおにぎり屋さんシミュレーター。

若手の配信を見て研究に勤しむ――と言いつつお酒を楽しむ二人なのだった。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ののみ「はい、いらっしゃいませ~!」

 

   「純米おにぎり一個ですねぇ~!」

 

   「少々、お待ちくださいませぇ~!」

 

 

   「これをこうの、こうしてこうの、袋に入れてと」

 

 

   「お待たせいたしましたぁ~!」

 

   「お仕事頑張ってください~! またのお越しを~!」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:めっちゃ丁寧な接客するじゃん

 

:人柄が滲み出ている

 

:流石は一二三さんに、そんなんじゃやってけないと言われた女

 

:根回しの鬼ってね

 

:ののみのこういう良妻っぽいところ、ほんと推せる

 

:↑おい、誰が誰の妻だって

 

:↑のんちゃんの隣はなぁ、もう埋まってるんだよ

 

:↑めるるがかわいそうだろ!

 

:米もちゃんと一升ずつ量って炊いてるのえらいよな

 

:他の配信者とか、けっこうガバっと袋で行っちゃってるのに

 

:まあまあ、まだはじまったばかりだし、余裕はあるわな

 

―――――――

 

 

ののみ「はい! いらっしゃいませ~!」

 

   「純米おにぎりですね、少々お待ちください!」

 

 

   「しかし、おにぎし一個でお腹が保つんかなぁ」

 

   「まだお昼前だし、これからお仕事本番でしょ?」

 

   「もっと食べなよ! 二個でも三個でも買っていきなよ!」

 

   「あたしゃみんなのお腹のことが心配だぁ……!」

 

 

   「まあ、ゲームのレベル設定的に仕方ないんですけどね☆」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:メタいこと言うんじゃないのw

 

:これからよこれからw

 

:二個注文入ってあわてふためく、ののみの姿が目に浮かぶw

 

:そうやってマリ○も一面でドヤってたでしょ、忘れたののんちゃん!

 

:油断大敵だぞ!

 

:そういうところだぞ犬神ののみ!

 

―――――――

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ずんだ「こういうゲームって、如実にVTuberの性格出ちゃうわよね」

 

   「だから私も一回でこの配信畳んじゃったわけだし」

 

ばにら「あ~、なんか後半余裕なかったですもんねw」

 

   「めちゃくちゃ注文ミスって叫んでましたし」

 

ずんだ「暴言が出なかっただけまだマシってものよ」

 

   「最初は、おにぎりを提供をするだけのチルイゲームだって聞いてたのに」

 

   「蓋を開けたら労働の厳しさと社会の辛さを突きつけられる」

 

   「マゾゲーだったんだからたまったもんじゃないわよね」

 

 

   「まあだからこそ配信映えするんだけれども」

 

 

ばにら「人が働いてる姿って、なんだかんだで画になりますものね」

 

 

ずんだ「ののみちゃんもこんなこと言ってるけど」

 

   「はてさてどうなることやら……」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ののみ「そろそろ閉店時間(21:00)ですか……!」

 

   「いやぁ~、今日もいっぱいおにぎしを売ったなぁ~!」

 

 

   「って、まだいっぱいお米が残ってる!」

 

   「なんで⁉ けっこう控えめにお米を炊いたはずなのに!」

 

   「私の見積もりが甘かったあというのか!」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:あと、二・三個は握れるねw

 

:割とこの程度で済んですごい方ではある

 

:他の配信者とかめちゃくちゃフードロスしてたからな

 

:のんちゃんは頑張ったよ

 

:食品廃棄ゼロは理想論

 

:むしろここまでの損失で抑えられてえらい

 

―――――――

 

 

ののみ「誰か! 誰かお腹を空かせた食いしん坊はいませんか!」

 

   「ここに握り飯が! 余った握り飯があるんです!」

 

   「どなたか買っていただけませんか~~~~ッ!」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:おにぎり売りのののみw

 

:そんなおにぎりひとつでおおげさなwww

 

:しかしこの世は無情、おにぎりを買う者はいないのだったwww

 

:ほら、冷蔵庫があるじゃろ、そこに保存しておけばワンチャン

 

:そうそう

 

:なんのために冷蔵庫があると思っているんだ

 

:もっと視野を広く持つんじゃよ、犬神ののみ

 

:君はできるVTuber候補生、うろたえるんじゃない

 

:ストゼロでも飲んで落ち着くんじゃ

 

―――――――

 

 

ののみ「ハッ! なるほど冷蔵庫! 冷蔵庫の中に保存すればいい!」

 

   「みなさんナイスアドバイス! これでフードロスを撲滅できる!」

 

   「やはり文明の利器! 冷蔵庫はすべてを解決する――!」

 

【翌日】

 

ののみ「って、なくなってるじゃないですか!」

 

   「あぁっ、私のおにぎり三個がぁ~~~~ッ!」

 

   「米農家さんが魂を込めて作ってくれたお米がぁ~~~~ッ!」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:草www

 

:わかってたwww

 

:二日目のご飯なんて売れるわけないじゃろwww

 

:焼きおにぎりにすればワンチャンいけるかもじゃが

 

:まだ、焼きおにぎりは解放されていないんじゃよ

 

:↑なお、解放されても米はほぞんできない模様

 

:↑炊きたてのお米がこのお店の売りなのでな

 

:飲食業とはかくも厳しいものなのじゃよ

 

―――――――

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

フードロスになみなみならない意識を向けるののみちゃん。

まあ、大事ですからね。やっぱり限りある資源ですから。

そして、農家さんが頑張って作ってくれたものですから。

 

しかし、この選択がまさかの悲劇を生むとは、このとき誰も思わなかったのだ……!

 

次回、レベルが上がるについてどんどん難しくなるリソース管理! フードロスに立ち向かう店主ののみちゃんは、閉店間近にオーダーされる焼きおにぎりに何を思うのか! 限界いっぱいまで追い込まれた瞬間にこそ、人間の真価が見える――気になる方は、ぜひぜひ評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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