VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第838話 みんなのおにぎり屋さん その10

【登場人物】

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

祇園ちまき  DStars1期生 おまつり女

 

【シチュエーション】

続いて祇園ちまきのおにぎり屋さん配信。

名前的にはおにぎりに近い彼女ですが、配信はいったいどうなるのか?

というか、いつもの清楚()で暴走してしまうのではないのか?

いろいろな不安を交えつつ、配信は始まるのであった。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ちまき「ふむふむ、お米を入れるところからはじめるのね」

 

   「ちゃんと炊飯器の横に升が置いてある」

 

   「これ使って測って炊きなさいってことか」

 

 

   「えーっと、初日だから十個とちょっと売れればいいくらいかな?」

 

   「おにぎりひとつに半合くらいだから……」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:すごい、ちゃんと出荷量を計算して米を炊いている

 

:他のVTuberが、米袋でダバーってやってる中で

 

:ちまきちゃん、そんなしっかり計算しなくてもいいと思うよ

 

:シミュレーターはじめてだから、きっと加減が分からないんだな

 

:そんな厳密にやるようなゲームじゃないから

 

:俺たちはちまきちゃんの働く姿が見たくてきてるだけなんよ

 

:まあ、ある意味では働く姿だけれども

 

―――――――

 

 

ちまき「え~? 料理ってこういうのけっこう大事なんだよ?」

 

   「マニュアル通り、量と手順をしっかり守ってやらないと」

 

 

   「あと、米袋ダバーって、それはちょっと危険だからね」

 

   「腰に負担がかかっちゃうから、面倒だからってやっちゃダメだよ」

 

   「こういうお店のお仕事だからこそ、余計に手順はしっかり守らなくちゃ」

 

 

   「労災は起きてからじゃ遅いんだからね?」

 

   「その前に、みんなが身体を壊しちゃうのが、一番いやだからね?」

 

 

   「人間は仕事のために生きているんじゃないんだよ?」

 

   「人生を楽しむために生きているんだからね?」

 

   「そこ間違えたらおしまいだからね?」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:わかりました!

 

:ちまきちゃんの言葉が心に沁みるぜ

 

:なんでだろう、この塩おにぎり、ちょっと塩がきついぜ……!

 

:↑お前もか、俺もちょっとしょっぱいなって思っていたんだ

 

:↑肉体労働の後だからかな、不思議だな

 

【スパチャ 1千円: おにぎり3個く~ださい!】

 

【スパチャ 1千円: 俺も俺も!】

 

【スパチャ 1千円: 予約します! どこに取りに行けばいいですか!】

 

【スパチャ 2千円: ウーバーやってますか!】

 

:まじでちまきちゃんのおにぎり食べたくなってくるじゃん

 

:こんな真心こめられたら、仕方ないっての

 

:流石は俺たちのちまきちゃんだぜ!

 

―――――――

 

 

ちまき「ちょっとちょっと! まだ握ってないのになに言ってるの!」

 

   「まったくもう、君たちってばいつもそうだけど気がはやすぎるよ!」

 

   「ちまきのおにぎり屋さんはこれからなんだからね!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「まとも⁉ あのちまき先輩がまともな配信してる⁉」

 

   「どういうことですかずんさん⁉」

 

   「これはもしかして、近々地球が滅ぶのでは⁉」

 

ずんだ「そうか……!」

 

   「ちまきって基本的にコラボ相手がいると」

 

   「清楚()担当を率先してやっているけれど」

 

   「個人配信だとこんな感じになるのよ」

 

 

   「つまり、ちまきの清楚()は対人用のモノ!!!!」

 

   「通常配信ではマジでこんな感じなんだわ!!!!」

 

 

ばにら「そんな! それじゃまるで、本当の清楚(真)じゃないですか!」

 

ずんだ「侮っていた! 人気があるのがコラボ配信ばっかりで!」

 

   「ちまきの本性を誤認していた!」

 

   「なんてこと、清楚(真)も清楚()も極めた」

 

   「パーフェクト清楚VTuberだったなんて!!!!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ちまき「よしよし、これで準備はオッケーかな」

 

   「最初に全部作りきっちゃうと、お米が冷めちゃって美味しくないから」

 

   「半分くらいは炊飯器で保温しておいて、注文見て出そっか」

 

 

   「けど、やっぱり電子レンジくらいは欲しいよね~」

 

   「あぁ、自分で温める感じのおにぎり屋さんなのかな?」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:なんという思いやり

 

:仕込みのなんたるかを分かっていらっしゃる

 

:いろいろなおにぎり屋さん見てきたが、ここまで分かっているのははじめて見る

 

:マジでちまきさん、そういうお仕事していたりしました?

 

:みんな、多かれ少なかれバイト経験はあるみたいだけど

 

:これは熟練の域

 

―――――――

 

 

ちまき「え~? ちまきのプライベート聞きだして、どうするつもり~?」

 

   「もう、みんなってばえっちなんだからぁ~♥」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

二 人「えっちの言い方がなんかいつもと違う!」

 

   「これ、爽やか青春モノのえっちや!」

 

   「誰やこの女⁉ 本当にDStarsのセンシティブ女王か⁉」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ちまきちゃんに酷いキャラを押しつけてきたので、その贖罪回となっております。

この前の回でも触れてますが、ちまきちゃんはけっこう気遣いができるし、周りのことを考えて大人に動くことができる素敵な女性です。

 

ただまぁ、DStars内でのポジションが清楚()っていうだけで。(汗)

 

そりゃ黄金の三期生への道を切り拓いた、はじまりの一期生の一人でございますよ。

人間ができてなければその位置に納まることはできないってもんでしょう。

 

繰り出される清楚のお手本のような配信! 非の打ち所がないチルチルおにぎり屋配信に、全ばにらとずんだが震撼する! みさらせ、これがみんなが望んでいた、完璧なおにぎり屋さんだ! 祇園ちまきの底力が見たい方は――ぜひぜひ評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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