特撮ヒーローとウイルス兵器召喚能力による少女の成り上がり   作:サトシゲッコウガ

29 / 41
第29話「女王」

澪と尚文は倒れる。

 

「治療班!!盾の勇者様の治療を最優先に!決して死なせてはなりません!!共に倒れてる彼女は別室にて寝かせるのです!!これは王命です!!」

 

その後、尚文はベッドで目を覚ました。

 

尚文(どこだ?ここは・・・ 俺はどうなった?)

 

「全治一ヶ月 非常に根の深い呪い・・・えぇ手は尽くしましたが・・・あとは自然治癒に・・・命に別状がなければ問題ありません」

 

尚文「・・・そうか 俺は俺自身の呪いで死にかけたということか」

 

「お目覚めですか お加減は?」

 

尚文「問題ない・・・やっと会えたな 女王」

 

尚文「語尾は普通のようだが・・・影武者ではないよな?」

 

女王「そうだ・・・と申し上げておきましょう ご判断はイワタニ様におまかせします」

 

尚文「お前にはいろいろと聞きたいことがあったんだ まずあれからどうなった!?俺の仲間は!?共に倒れちまった澪は!?」

 

女王「別所にて治療中です ご安心ください 軽傷ですよ 彼女も皆さんの所で疲労からか、よく寝ています。もう少しで起きるかとは思いますが。」

 

尚文「・・・そうか 三勇教は・・・」

 

女王「壊滅しました」

 

尚文「即答だな」

 

女王「正直に申せばじきに壊滅するよう手をまわしております 以前より教皇とその周辺の動きには目に余るものがございました 国中の影を使いながら根回しし ずっとこの機会を狙っていたのです」

 

尚文(盾の活躍が三勇教へのダメージになったと影は言っていたが・・・)「三勇教撲滅のプロパガンタにちょうどよかったようだな」

 

女王「教皇の死はまだ公ではありませんが 四聖を手にかけようとした罪で死刑に処したことにいたします これで我が国は三勇教を廃し四聖教を国教とすることをお約束いたします」

 

尚文「四聖教?」

 

女王「四聖勇者を平等に信仰する宗教です シルトヴェルトという国をご存じですか?」

 

尚文「亜人の国だと聞いているが・・・」

 

女王「()の国は亜人絶対主義 人間を奴隷として扱い盾教を信仰しております」

 

尚文「この国と真逆じゃないか」

 

女王「さようです 人間と亜人の争いの歴史の中で四聖勇者は二つに分かれてしまったのです」

 

尚文(敵の信じる神は悪魔になる・・・ということは)「・・・シルトヴェルトに召喚されたら違っていただろうな」

 

女王「そこです 世界が終焉に向かっているなら国同士で争っている場合ではございません 各国の王が集まり話し合いの席がもたれ私も出席いたしました まず勇者を召喚する優先順位を各国で取り決めました 勇者の召喚は聖遺物の破片を使って行いひとりずつ召喚を行わねばならないからです」

 

尚文「ーーー!?ちょっと待て 俺たちは4人一緒だったぞ!?」

 

女王「えぇそうです 勇者召喚は大変難しい儀式のはずでした 失敗することも珍しくありません だというのに・・・」

 

女王は歯を食いしばる。

 

女王「こともあろうにあの三勇教は・・・!!各国との取り決めを無視し!!私の不在時に勝手に!!!四聖召喚を成功させてしまったのです!!!」

 

尚文「・・・っ」

 

女王「・・・失礼いたしました」

 

女王「たとえ我が国に非があったとしても それを皮切りに戦争になってしまっては元も子もありません そのために今日まで尽力してまいりました」

 

尚文(メルティもそう言っていたな)

 

メルティ《戦争が起こらないように・・・》

 

尚文(この話が本当ならこの女王はものすごく優秀じゃないか・・・!!それに比べて・・・!)

 

女王「イワタニ様」

 

女王は膝まづくように座る。

 

女王「これまでイワタニ様が受けた被害の責任はすべて私にあります その上で虫のいい話だということは重々承知してあります ですが今となってはあなた様にこの国に留まっていただき お力添えをいただくしかこの国の未来はありません」

 

尚文「・・・俺は他の国に行けば戦争になる・・・と?」

 

女王「残念ながら」

 

尚文「シルドヴェルトでは俺は神様なんだろう? 行って俺がやめろと言えば・・・」

 

女王「申し上げにくいことですが 連綿と積み重ねられてきたいさかいの歴史と感情は そのようなことで止められるほど簡単なものではございません」

 

女王「そしてもうひとつ 差し出がましいこととは存じますが 我が国のイワタニ様への対応は恥ずかしながら他国にも知れ渡っております 方便でイワタニ様は我が国の膿を取り去るために働いておられると申しておりましたが 膿とはどこの国にもあるものでございます」

 

女王「シルトヴェルトへ行けば金額や女性に困るでしょう あなた様のために命を投げうつ者も大勢いるでしょう ですが あなた様に権力が集まれば集まるほど それを利用する者または妬む者が出てくるものでございます」

 

尚文「そう言ってお前も俺を利用しようとしている権力者じゃないのか?」

 

女王「・・・そうですね 否定はいたしません」

 

尚文「・・・やけに素直に話すじゃないか」

 

女王「これは誠意だとお考えください 偽りない姿をお見せしなければ信じていただけないでしょうから あらためてお願いいたします 我が国の為どうかお力をお貸しください」

 

女王「これまでのような不遇な扱いはこの私の名において必ず阻止いたします この国にはご自身で築いた信頼も多くありましょう」

 

尚文(うまいことを言うな だが だったら・・・!!)「誠意といったか ならもうひとつ お前は俺に示さねばならないことがあるだろう」

 

女王「おっしゃるとおりです ぜひ皆様(・・)に立ち会っていただきましょう」

 

ラフタリア達は尚文を発見した。

 

ラフタリア「ナオフミ様!!!」

 

ラフタリア達は尚文の元へ走るが、澪は歩いてくる。

 

尚文「元気そうだな 無事でよかった 澪も起きたみたいだな。」

 

澪「はい・・・。疲労から回復しました。」

 

ラフタリア「それに無事でよかったはこっちのセリフです・・・っ」

 

フィーロ「ごしゅじんさま~~~」

 

ラフタリアにフィーロは泣く。

 

澪「ラフタリア フィーロ・・・。」

 

メルティ「母上!」

 

メルティは女王の元へ走っていく。

 

女王「メルティ 大儀でありました」

 

メルティ「はい!!」

 

女王「では 参りましょう」

 

王の玉座の扉が開く。

 

王「おぉ よくぞ戻った!ミレリア!!!」

 

王「むっ 盾の・・・っ なぜそやつがここにいる!?あの娘まで!? 即刻処刑・・・っ」

 

女王「だまりなさい!!」

 

女王は王を氷で覆った。

 

王「なっ・・・ なにをするっミレリア!!」

 

女王「なにをとは・・・あなたが盾の勇者様にした行い私が知らぬとでも・・・!?昔のあなたなら内心嫌っていたとしても飼いならすくらいの度量があったものを・・・」

 

王「はっ もしや!!!盾の悪魔に操られて・・・っ」

 

澪(とうとう思い込むくらいひどくなったの・・・?)

 

ゼロ(どうしようもねぇな この王は。)

 

グレート(うん・・・。)

 

王は氷漬けにされた。

 

女王「盾の勇者様にそのような力はありません まったくどこまで愚かなのですか」

 

女王は玉座の椅子へと座る。

 

女王「では 改めて 私がこのメルロマルク国女王 ミレリア=Q=メルロマルクです あそこのオルトクレイは私の夫でありますが 代理の王なのでたわ言には耳を貸さないように」

 

三勇者はたじたじである。

 

澪「なんとまぁ・・・。」

 

ラフタリア「すごい迫力ですね お母さん・・・」

 

メルティ「怒るとね・・・」

 

尚文(たぶん コレはわざとだろうな 自分がこの国で一番偉いと見せつけるために・・・)

 

ミレリア「さて勇者様方に申し上げます 第二王女誘拐に端をする一連の騒動は三勇教によるものでございました しかしこれほどまで好き勝手を許してしまったのは無能な我が夫と娘のせいです 娘というのは言わずとも第一王女のことでございます」

 

元康「マインが!?」

 

ミレリア「えぇ そうです 三勇教の陰謀以外では 盾の勇者の黒幕は彼女であります 第二王女の件に関しては擁護するどころか便乗し 妹の命を危険にさらしました これは次期女王の座を狙っての暗殺となんら変わりありません」

 

元康「うっ うそだ!!マインはそんな子じゃない!!あなたは母親だろう!?なんて事を言うんだ!!」

 

ミレリア「私は女王です この国の最高権力者として罪を犯した者に処分を下さねばなりません」

 

元康「これは何かの間違いだ・・・!!」

 

ミレリア「では 本人に直接尋ねてみましょう」

 

扉が開き、マルティが兵士に連れてこられた。

 

元康「マイン!!」

 

澪「来ましたか・・・。」

 

ミレリア「マルティ あなたに問います あなたはイワタニ様に強姦されかけたのですか?」

 

マルティ「・・・っ そっ そうよ!!!」

 

すると、マルティの胸元から電撃が走る。

 

マルティ「ぎゃああああっっ」

 

元康「マイン!?」

 

ラフタリア「ナオフミ様・・・!」

 

尚文「ああ 奴隷紋だ たぶん とても高位の・・・」

 

元康「奴隷紋!?自分の娘になんてことを・・・!!」

 

ミレリア「虚偽の報告をできなくさせるにはこれが一番です」

 

澪「先輩・・・あれって役割が刑事ドラマとかでの警察署の取り調べ室でのシーンにあったりしますよね?刑事からの質問に対する容疑者からの証言や本人の動脈による動揺とかでメーターが反応を見せる噓発見器の役割もあるんでしょう。科学で例えればあの高位の奴隷紋も嘘だと電撃が走るシステムなんですよ・・・。」

 

尚文「ああ・・・そういえばそうだな。そういうシーンはあるだろうな。科学で例えれば高位の奴隷紋も嘘だと電撃走るシステムなんだな・・・。」

 

ラフタリア「嘘発見き?の役割ですか・・・。」

 

ゼロ(警察の取調室で行う嘘発見機・・・か。)

 

グレート(なるほど・・・)

 

元康「むっ 無理やり言わせてるんだ!!そうだろう!?」

 

澪「ホント元康先輩って思い込みが強いですね・・・。」

 

ミレリア「でしたら槍の勇者様も一時的に所有者として登録いたしましょう この奴隷紋がどのようなものかご理解いただけるはずです」

 

元康はそれを実行し出す。

 

澪(さすがに決定的な嘘の証言だと分かる時でしょう・・・。)

 

ゼロ「だろうな・・・)

 

グレート(ああ。)

 

元康「よっよし!まってろマイン!!無実を証明してやる!!)

 

元康はマルティの胸元に刻む。

 

元康「マイン!!お前はあの夜 尚文に強姦されたんだよな!?」

 

マルティ「えぇ!! そうよ!!モトヤス様!!!」

 

また電撃が走る。

 

マルティ「イタイイタイイタイ!!モトヤス様!!」

 

元康「そっ そんな・・・」

 

ミレリア「ほかにも聞いてみますか? マルティ あなたはイワタニ様の財産を盗みましたね?」

 

マルティ「そんなことしてないわ!」

 

またも電撃が走る。

 

元康「マイン・・・!!」

 

尚文(あいつ・・・嘘しかつけないのか・・・!?)

 

澪(正直に言えば電撃は走らないのに・・・)

 

ゼロ〈だよな・・・〉

 

グレート〈ああ・・・〉

 

マルティ「わっ わかったわよ・・・っ 盾の勇者は強姦なんかしてない・・・っ されてない・・・っ 全部私の嘘よ!!」

 

マルティの叫びが響いた。

 

元康は驚きしかない。

 

樹に錬も同様である。

 

マルティ「ぐ・・・ うっ・・・ こっ こんなのヒドイわ・・・っ やりすぎよ・・・・・・!」

 

マルティは泣きだすが、

 

ミレリア「・・・それはウソ泣きですね?」

 

マルティ「いいえ!!!」

 

またも電撃が走る。

 

ミレリア「ーーーでは 処分を伝えます オルトクレイ マルティの両名から 王族の身分を永久的に剥奪します」

 

王「正気かミレリア!!」

 

マルティ「そうよ!!あんまりだわ!!ママ!!」

 

王「ワシが王族でなくなったら我が臣下や国民 他国の要人が黙っておるまい!!」

 

ミレリア「すでに手をまわしてあります 声を上げる者などいないでしょう 今のあなたはただの老害です」

 

マルティ「私が王族じゃなくなったらこの国はどうなるのよ!?」

 

ミレリア「なにも損失はありません はっきり言いましょうか あなたたちは国のゴミです 潔く認めなさい!!」

 

マルティと王は威圧される。

 

マルティ「モっモトヤス様!!」

 

王「弓の勇者!剣の勇者!!なんとか申してくれ!!」

 

元康「マイン・・・っ」

 

ミレリア「擁護していただいても結構ですよ?もしくは盾の勇者様のお許しをいただけるならーーーついでに勇者ではありませんが盾の勇者様のお隣のミオ様 わたしはあの時きちんと見ていたわけではありませんが、共に戦っていた思われるあなた様も権利を有します。」

 

尚文「・・・!」

 

ミオ「う~~ん」

 

ミレリア「四聖の中で一番の貢献をしておきながら 特に一番の迫害を受けていたイワタニ様にはその権利があります いかがなさいますか?イワタニ様」

 

マルティ「どっ どうか復讐なんてお考えはおやめください!!ミオさん あなたもです!!復讐は復讐を呼ぶだけですわ 賢明な盾の勇者やミオさんならおわかりになりますね?どうかその慈悲の心で女王に進言を!お二方が溜飲を下げればよいことではありませんか!!」

 

ラフタリア「・・・っ」

 

マルティ「どうか どうかお願いいたします・・・!ナオふみ・・・様・・・?ミオ・・さん」

 

尚文「澪・・・。」

 

澪「私は直接受けていないので、直接の被害者である先輩が判断してください。」

 

尚文「そうか・・・。なら、殺せ 死刑だ!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。