偉大な勇者   作:四季社タクト

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今回と次の回はほぼオリジナル回です。

その後にね、みんなの好きなあの回ですから、もう少し待ってね。



第11話

俺が目を覚ました時そこは白い天井だった。

重い体を起こし辺りを見渡すと、右手側がカーテンに覆われて、左側には窓が見えていた。

(あーにおいで何となく分かったけど、ここ病院か・・・)

安心感が一気に襲い再び布団につき胸元も手を置いた瞬間、オロチのいない事に気づき俺は飛び起きた。

急いで辺りを探し回ろうとしたが、自分の手に点滴が打たれていること、いつも髪を束ねていたゴムがないこと、そして片目に白い眼帯が付けられていたことに気づき、大人しくナースコールを押した。

 

看護師さんが来てすぐに俺の容体を確認した看護師さんがすぐに医者を呼んだ。

医者曰く、片目の充血がひどく視力がほぼなくなっていたこと、臓器に多少ながらダメージが入ってたこと、そして目の周りの皮膚と脇腹あたりの皮膚が蛇の鱗になっていたことだった。

俺は特に驚きはしなかった、なぜなら事前にオロチから説明されていたからだ。

医者たちは色々と手術とかを説明をしたけど、俺にはそんな高額な費用を払えるわけもないので全て断った。

それにオロチの力を使った代償は・・・

 

医者たちは病室を出ようとした時、「オロチって名前のあの白い蛇はどうでしたか?」と聞いた。

「あの蛇なら、獣医の方にすぐに手当して、今は犬吠埼さんが預かっていますよ」

それを言い、医者の人たちは俺のいる病室を後にした。

(あ、みんなの容体聞くの忘れてた・・・まぁ、あの時の風さんや夏凛の泣いた顔や言葉を見て、みんな無事そうだったし、オロチも風さんたちのところにいるし、安心していいのかな・・・)

俺は起き上がると椅子の上にスマホと手紙が置かれていたので立ち上がりそれをとって再び布団に戻り手紙を開けた。

 

手紙の内容は起きたら連絡してほしってものだった。

俺はすぐに置かれていたスマホから風さんの電話にかけた。

「もしもし、風さん・・・」

「武蔵なの・・・?」

「うん、今起きた」

「ちょっと待って今からそっちに行くから」

「今から!?今17時・・・」

と俺が言っている途中で切れてしまった。

 

 

電話を切られ1、2分すると俺の病室扉にノックした音がした、俺が入っていいですよと言いうと入ってきたのは東郷さんだった。

「失礼します武蔵先輩」

「その格好ってことは、東郷さんも入院しているのか?」

「はい、先程友奈ちゃん武蔵先輩が起きたので先にお話しして待っててと連絡がきたもので」

俺にアプリのSNS機能を見せながら言った。

「まるほど、通りで来るのが早いわけだ、ところで俺のスマホには今まで使ってたSNSアプリがなかったけど、東郷さんどこにあるかわかる?」

俺は最初いつも風さんたちと連絡をとっているアプリは無くなっていたことに気づき、仕方なく電話で連絡していたが東郷は今も普通にSNSで結城さんと連絡をとっていたので東郷さんに聞いた。

「風先輩から聞いたのですがあのアプリもう使えなくなったの、代理でこのアプリ入れたんです。」

東郷さんがスマホを出しながら説明をしている東郷の顔を見て安心感が一気に襲い俺は布団に倒れこんだ。

「大丈夫ですか?先輩」

「あぁ、大丈夫だよ、これから風さんたちも来るしね」

 

俺が布団上で横になっていると、眼帯を隠していた髪がゆっくりと落ちていった。

「先輩、その蛇の鱗みたいな模様とその眼帯は?」

東郷は髪で隠れていた眼帯と蛇の鱗に気づくと俺の目のことを気にして言った。

「これか、これはオロチの力を多用し続けた結果さ・・・」

「オロチの力?勇者システムではなくて?」

俺はあまりの安心感のあまり、うっかり口を滑らしてしまった。

 

だけど、もう戦いは終わった、いつまでも隠しておいても仕方ないと思い、諦めの気持ちでいた。

 

「もうどうせ戦いが終わったから言っておくが俺は神樹様の勇者ではない」

「それはどういうことですか?」

「俺は最初、オロチは神樹様の精霊だと思ってたいたけど・・・」

「武蔵入るわよ!」

俺は東郷さんに全てを打ち明けようとした時、俺の病室に風さんたちが入ってきた。

「お邪魔します!武蔵先輩!」

結城さんが元気な声で入ってくると続けて風さんと樹さん、最後に夏凛が入ってきた。

「夏凛もきてくれたんだな」

「どうしても!って友奈がいうから来てあげたのよ」

「でも夏凛ちゃんその割に早く早くって言ってたんだよ!」

「ちょ、ちょっと友奈!」

友奈がそういうと夏凛は顔を真っ赤にして友奈の口を塞いだ

「来てくれてありがとな、夏凛」

俺がそういうと夏凛は友奈の口に当てていた手の外し俺から顔を背けた。

「そういえば、風さんその眼帯は?」

「これは、先の暗黒・・・「戦いの疲労で左目の視力が落ちているんだって」

風さんがボケ初めたら、夏凛に本当の症状を言われてしまった。

「それじゃあ俺と似たようなものか・・・」

「武蔵なんか言った?」

「いや何も・・・」

俺は風さんの症状を聞いて、似たようなものと小声で言ったので風さんたちには聞かれていなかった。

「まぁ、何はともあれ、武蔵も元気そうで何より、それじゃ私たちはここで」

「もう帰るのか?」

「本当ならここでお祝いしたいんだけど、あんたも起きたてだし今日はゆっくり休みたいでしょ」

「そうか・・・それじゃ、風さんには悪いけどもう少し残ってもらおうかな」

俺がそう言うと後輩たちは急いで外に出る準備をし始めた。

「どうして私だけ!」

「じゃあ私たちは・・・」

「二人とも後ゆっくり・・・」

「ちょっと!」

風さんが慌てている間にみんなはその間に俺のいる病室を出て行ってしまった。

 

俺たちの間に気まずい雰囲気が流れ、少しの間沈黙が続いたが俺はそれでも話さないといけないと思い、口を開いた。

「風さんは俺が捨てられたのは知ってるよね」

「・・・うん」

「実は俺を拾ってくれた親父が大赦の人だったんだ、それで風さんに頼みがあってね」

 

 

「俺の親父(義理の父)のことを知っている人に合わせて欲しい!」

 

 

続く

 




うちの主人公(武蔵)が病院に運ばれてから大体、3日経っています。

ちなみに髪の長さが30センチあって前髪も後ろに持っていって結ぶのがうちの主人公(武蔵)です。(この情報いるか?)

本当はここでオロチの全てを風さんだけに明かすつもりだったけど、この後の物語がどんどん暗くなるから没にしました。

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