今回はまぁ好み分かれる回です。
(俺の朝は早い、いやそうでもないか・・・)
俺はジャージを着て軽く体をほぐしてから日課のランニングを始めた。
いつも通り走っていると俺の前には1人の男性が走っていた。
その人は褐色肌で短髪、身長は俺よりも高く、ジャージの上からでもガタイも良いことがわかり、それでいて時々こちらを振り向くと顔はとても整っていてそれでいて何処か懐かしさを感じていた。
(どうしよう、正直気まずい・・・知っている人なら話しかけれたりしたけど赤の他人だしな、しょうがない少しペース上げて抜かすか)
俺がその人を抜かすとその人もペースを上げて抜かした俺を追い抜かした。
(げぇ、こいつ俺と同じで・・・負けず嫌いだ!)
それからは俺たちはお互いペースを上げながら追いかけたり、追い抜かしたり、繰り返していた、そしてペースを上げ続けた俺たちは・・・
「ぜぇぜぇ」
「はぁはぁ」
俺たちはお互い息を切らしながら公園のベンチに座っていた。
「これあげる」
そう言って彼が渡して来たのは冷たい水だった。
「いいのか?」
「あぁ」
「ならありがたく受け取っとくよ」
俺はその水を素直に受け取り、その水を飲んだ。
(しかし、こいつでかいなぁ、187、8いや下手した190いってるんじゃないか?それと恵まれた体格・・・正直・・・羨ましい)
この時俺は彼の肉体に見惚れていると彼から話しかけてきた。
「君、名前は?」
「俺?俺は藤井 武蔵、君は?」
「俺は古波蔵 寒緋」
「コハグラ カンビか・・・」
「どうかしたのか?」
「いや、どこかで聞いたことあるなーと思って、まぁ気のせいだな」
ベンチに座る俺たち・・・(そういえば、誰かと走るっていつぶりだろ、今まで先を見ないようにはしてたのに今日は先にある光を追い求めるような感覚で走ってたんだよな俺)
そんなことを思っていると彼の方から質問が飛んできた。
「ねぇ、一つ聞いてもいいかな?」
「どうした?」
「どうして、君はいつも走ってるの?」
彼から突然出された質問、俺は最初適当に答えようかと思ったが、困っていそうな顔をしていたので俺は真剣に答えることにした
「そうだなぁ、どうしてかって言われると難しいかな、強いて言うなら,あと少しを掴み取るためかな」
「どうしてあと少しなんだ?」
「これは別に運動だけに当てはまらないんだ、そうだな例えば、勉強がいやで全く勉強しないとするだろ、そんなやつがテストで良い点取ると思うか」
「思わない」
「そうだろ、勉強もスポーツも日々のの積み重ねが結果に結びつく、まぁ時々例外がいるけど・・・それでも俺は日々の努力が未来を変えると思ってる」
「もしも、それでもどうしようもなくなったときは?」
「なせば大抵なんとかなる!半分根性論だけどな」
この言葉を言うと彼は顔をあげ、子供のように目を煌めかせていた。
「その言葉、気に入った・・・」
「そうか,それじゃあ俺はこれで」
「あ、待って・・・」
俺はベンチから立ち上がり、再びランニングに戻ろうとした時、彼は俺の方に手を伸ばして背中のジャージを引っ張ったので俺は彼の方を振り返った。
「また明日も走るのか?」
「まぁ、日課だからなぁ」
「それじゃあ、明日もしよかったら一緒に走らないか?」
「また出会ったらな・・・」
俺は彼にそう言い残し、俺はその場を去った。
その日の学校(古波蔵 寒緋視点)
「なぁ透」
「どうしたんだにゃ〜、寒緋っち?」
俺は今日起きたことを具体的に話した。
「妙な懐かしさもあって、とてもいいやつだった。」
「まぁ今の説明聞いて仲良くなったのかは、怪しいけど・・・でも珍しいね、寒緋っちが海を通るルートに行かなかったの」
「今日は街の方に行け・・・と海がそう言ってたから・・・」
俺がそういうと透は笑みを見せた。
「やっぱり、寒緋っちといると飽きないわ」
「俺も透の歴史の話好きだぞ」
次の日・・・
俺は昨日と同じ時間同じ場所を走っていると昨日、出会った彼の背中ともう1人知らない背中があった。
(友達かな?これは声をかけるべきだよな、いやこっちの方が・・・)
俺は昨日と同じように抜かすと彼は友達にペースあげるぞと言ってから俺を追い抜かし、振り返ってニコリと笑った。
(あのやろ、やってやろうじゃないか)
そこからは昨日と同じ、追いかけたり、追い抜かしたりを繰り返していたが、ただ一つ違ったものがあった・・・
そして・・・
「あんたら・・・ぜぇはぁ・・・はや・・・ぜぇ・・・すぎる」
俺たちがあまりの飛ばしすぎたので寒緋の友達はものすごく息を切らしならベンチに座っていた。
「悪い透、つい癖で」
「俺も楽しくて、勢いに乗って飛ばしてすまない」
俺と寒緋は誤り、寒緋の友達は寒緋から渡された水をゆっくりと飲んでから口を開いた。
「いいよ、僕はもともと体育会系じゃないし、それに最近運動不足だったから、あ、紹介が遅れた、僕の名前は秋原 透」
「俺は藤井武蔵よろしくな」
「よろしくにゃ」
(にゃ?訛りかな)
「しかし、寒緋っち良くこの有名人と知り合ったにゃ」
「有名人?」
俺は透の言葉に引っかかりを感じた。
「あれ、意外と自覚ない?ほらこれ見てごらん」
そう言って透はスマホで調べてものを俺に見せてくれた。
「嘘だろ」
それは勇者部全員が乗った記事だった。
『記事になるとは聞いていたが、俺が記事に載るとは聞いてなかった』
「あれ自覚なかった?」
「へー有名人だったんだな」
(次から写真を撮るときは俺抜きで撮ってもらおう、あんな美人の人たちとは釣り合いが合わない・・・)
「そういえば、どうしてマスクと眼帯してるんだ?」
「へ?」
寒緋の突然の指摘に俺は一瞬焦り、変な声が出てしまった。
「寒緋っち、そう言うことは聞かないのが約束でしょ」
「そっかすまなかった、忘れてくれ」
「いいよ、どうせ遅かれ早かれ聞かれてたし・・・」
俺はとって見せた方が早いと思い、マスクだけをとって彼らに俺の顔を見せた。
「名誉の傷かな、人助けで負った怪我だから後悔はしていないけど・・・」
彼らは、俺の思った反応をした・・・
「なんか・・・ごめん」
寒緋が俺に頭を下げたので俺たちの間に気まずい空気が流れたので俺は半ば強引に提案した。
「はい、この空気に耐えられないにで、とりあえず、お前らの連絡先教えろ」
「俺は別に構わないが・・・」
寒緋はそう言うと透の方を見ると寒緋っちが良いなら良いよとお互いスマホを取り出し俺の前に差し出。俺は2人の連絡先を登録した。
「今日俺のルートに合わせてくれただろ、だから今度は俺がお前たちに合わせる番だ、じゃあ、後で明日どこ集合か送っとけよ、俺はランニングに戻るから気をつけて帰れよお前ら」
俺は2人にそう言ってランニングに戻った。
「寒緋っちが言ってたことなんとなくわかるかも」
「透も感じたか」
「うん・・・」
僕たち2人は彼(藤井 武蔵)の走り去る背中を見ていた、何処か出会ったことのある懐かしさ、優しさ、暖かさを感じながら・・・
古波蔵 寒緋 (こはぐら かんび)
モデルになった花 寒緋桜 (カンヒザクラ)
花言葉「気まぐれ、あでやかな美人」
ほとんど棗さんと同じ性格、ただ違うのといえば性別くらいかな
秋原 透 (あきはら とおる)
モデルになった花 蝦夷透百合(エゾスカシユリ)
花言葉 「親思い」
実は親は男なら透、女なら百合という名前にしようと決めていた設定
なんで、あの2人の子孫がここ四国にいるのかって?それはこの世界がもうすでに・・・(ここから先はネタバレになるので言いません、いえません)
次回は○○○の章です。みんななら大体予想できるよね!