今回はデート・・・
俺はあの後大社に回収された。
彼ら(大社)の俺の事を全く知らない、まるで俺という存在だけ消去されたように・・・
最初は俺絶望していた、何せ誰も俺のことを覚えていないのだからでもそんな時俺は園子のとある小説を思い出した。
「なぁ園子、おすすめの小説ってないか?」
「ん〜そうだな〜これなんかどう?現代の女子中学生が過去に飛ばされてそこで出会った王子様と恋をするって話の」
「へー面白そうじゃん、でも過去にって・・・現実的じゃないよな」
「ぶーぶーそこがいいじゃないか!」
「ごめん、ごめん、わかったちゃんと読むから、黙ってちゃんと読むからその怒って膨らませた顔直して」
俺は大社の人に何年の何月と聞くと大社の人は2018年の9月だと答えた。
(通りで俺のことを知らないはずだ・・・だって俺が今いるこの世界全て過去の物だから)
それがわかった俺は重要な質問対しては全て黙秘、大社はそんな俺のことを一時的保留し勇者と同じ扱いを俺は受けることになった。
住む場所は同じ勇者たちが宿舎(寮)の一部屋を使わせてもらい、日常的暮らせるものは全て大社が支給してくれてた。
(本当、いつの時代も大社は偉い権力を持っていたんだな、それにしてまさか園子のあの小説助けられるとわ、戻れたら何か恩返ししなくちゃな)
この時の俺はすぐに戻れるだろうと思っていた、いや思っていたかった・・・
「とりあえず、これから始めないとな」
俺が最初に取り掛かったのは自分の部屋の準備からだった。
(流石にダンボールに入れっぱなしって言うのはちょっと・・・俺の心が許さなかった)
それから俺は片っ端からダンボールをなどを片付けていきようやく一息つこうとしていた。
「オロチ用のケージや食料まで用意してくれたのは嬉しいけど気にいるかな?」
俺は懐のポケットからオロチを出し、ケージに入れてみると、ケージの中をくるくると周ってから俺の元に戻ってきた。
どうやら普段から俺のポケットに入っているせいかこのケージは少し広かったようでお気に召さなかったらしい。
「♪〜」
「はーい、誰だろ」
俺のドアから呼び鈴が鳴ったので俺は返事をしてから眼帯をし扉を開けるとそこにいたのは俺がこの世界で最初に話した勇者だった。
「君は、何しにきた」
「あ、あのお礼がしたくて・・・」
「お礼?俺はお礼されるようなことはしてない」
「待ってください」
俺は扉を閉めようとすると、彼女は手を俺の方に少し突き出して言ってきたので俺は扉を閉めるのを止めて話を聞くことにした。
「あの時私が勇者になれたのはあなたのおかげです、ですから・・・お願いします、お礼させてください」
彼女は俺に頭を下げて頼み込んできた、俺はそれを見て彼女には申し訳ないけど少し笑いが込み上げてきた。
「ふっふ、初めて見たよ、頼み込んでまでお礼させてくださいってふっふ」
自分の口を手で軽く抑え笑っていると彼女は顔は徐々に赤くなっていったので俺は笑うのをやめた。
「すまない笑ってしまってなら、学校に連れて行ってもらおうかな、えーと名前・・・」
「そういえば名乗ってませんでしたね、私は伊予島 杏です」
「藤井 武蔵だ」
俺はその後すぐに伊予島に連れられて橋を渡り、門を通り抜けた先にある学校にたどり着いた。
「今まで何も言わなかったけど、ここ城だよな」
「はいここが私たちが通う学校です。」
「ほんとにここで学ぶのか?」
「私も最初は驚きましたけど、もうなれました。」
「慣れなのか?」
そのことに疑問持ちながら俺たちは城の中に入り、最初に向かったのは伊予島たちが普段授業を受けている教室だった。
「木の香りがする、内装は以外とちゃんとした教室なんだな」
「はい、基本全員ここで授業を受けます。」
「ん?全員同い年だっけ?」
「いえ、ここで私が中1で、タマっち先輩、若葉さん、ひなたさん、友奈さんが中2、中3は千景さんだけです」
「俺を入れて中3は2人か・・・何勉強するの?」
「基本的なところは変わりません、唯一変わっているところは毎日のようにバーテックスに対抗する訓練があることぐらいですかね」
「へぇーそうなんだ」
(勇者たちが通う学校も今の学校と学ぶことはほとんど変わらないんだな・・・いくら何でもお城を改装して学校にするのは本当にいいのか?考えないでおこう)
「てか、毎日訓練があるって今日は良かったのか?」
「今日は昨日のこともあって休みです」
「なんかすまないな休みなのに・・・」
「いえ、これぐらいのことは全然・・・」
「・・・そうか」
そのあと俺は伊予島に説明をしてもらいながら学校を一通り見て回った。
「急いで回りましたけど大丈夫でしたか?」
「まぁ俺は大丈夫だ」
「あと他に行きたい場所は、ありますか?」
伊予島はそう聞いてきたので、俺は特にいきたい場所はないと言おうとしたが俺の日常生活で俺がいつも欠かせないものを売っている場所に行きたいというと伊予島もOKしてくれた。
それから俺たちは学校から離れ向かった先は・・・本屋さんだ。
「おすすめとかあるか?」
「これなんかいいですよ、これは幼馴染の2人が恋をするって話なんですけど・・・」
伊予島は俺のために一生懸命に本の説明をしてくれる、そんな彼女の目は初めて会った時に比べだいぶキラキラしていた。
(本来は勇者なんてお役目がなかったら、この子も普通の中学生として生活していたのかもしれないのか)
誰しも夏凛みたいに勇者になりたくて勇者になったわけではない、少なくとも今のこの子達には散華とか悲しい出来事にあっていない
「あ、あのー」
「どうした何かあったか?」
「すみません、語ってしまって」
「別にいいよ、それだけ面白いってことでしょ、ならそれにするよ」
俺は伊予島さんが薦めてくれた本を手にレジに向かった、ついでに本屋さんの近くにある自動販売機で飲み物を買い、伊予島に渡した。
「すみません、飲み物まで奢ってもらって」
「いいよ、おすすめの本紹介してくれたし、それにこの金大社の金だし」
それを聞いて、伊予島も流石に苦笑いをした。
「あの聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「その右の頬の傷は・・・」
初めてこの世界に俺が呼ばれた時、正確にいえばあの勾玉に触れた時俺は自分の家にいた事もあってマスクをしてないままこの世界に呼ばれ彼女たちと出会ってしまった、当然いつかは誰かには聞かれると思っていたから覚悟はしていた・・・
「これは、あいつらにやられたものだ・・・」
「あいつらってバーテックスのことですよね」
「あぁ」
「そんな傷を負ってまでどうしてあなたは戦えるんですか?」
「みんなを・・・大切な人の笑顔を守るためだ、俺が戦う理由はそれだけだ・・・」
その後寮に着くまで俺たちの間に会話は起きなかった。
「今日はありがとうございました。」
「なぁ聞いていいか?」
「はい、何でしょうか」
「どうして、君は1人で俺に会いにきたんだ?流石に勇者の君たちにも届いているだろ俺が重要なことを全て黙秘していることぐらい知っているだろう」
「お礼をしたかったのは事実です、でも大社の皆さんはあなたを疑っています、今私たち勇者の間でも半々で分かれています、もしも本当に敵だったらタマっち先輩まで傷ついてほしくない」
「だから、君は今日俺にお礼をするついでに敵かどうか確かめてたってわけか」
「はい、すみません」
彼女は俺に頭をさげ謝った。彼女は人としての申し訳なさで誤っているのだろうだけど・・・この世界は俺のことを・・・
「君は優しいんだねでもこれからは俺には関わらない方がいい、損をするのは君のほうだよ」
「それはどういう・・・」
彼女は俺の問いの答えを知ろうとしたが俺は何も言わず扉を閉めた・・・。
本当は土居さんと一緒に行動させるつもりだったですけど、僕(作者)の中で球子がどういうふうに描けばいいかわからなくなりこの案は没になりました。(本当にタマっち先輩のファンのみんなごめんね)
あと、アニメの学校とゆゆゆい(乃木若葉の章)の方の背景画が違ったけどゆゆゆい(乃木若葉の章)にしました、多分学校の位置は丸亀城内の市立資料館のところだと僕は思ってます(でも背景のイラスト的に天守閣な気がするけど、答えを知るのは作った人にしかわかりません、早くのゆわのアニメやってほしい!)
2、3話、こんな風な回だと思っています(まだ次回の話作ってないから不明だけど・・・本音を言うと主人公を病ませたいし、戦わせたい)