NARUTO×ONE PIECE 作:NAO
設定
ナルト
13歳。6歳の時墓参りに帰ってきた綱手に引き取られる。その際人柱力を里外に出したくない上層部との間に少しのいざこざがあったが、三代目の援護もあり条件付きで里の外に出ることを了解させた。アカデミー卒業の歳までには戻ってくる、綱手と常に一緒にいると言う条件の元、諸国放浪の旅をしている。
綱手
原作とあまり変わりはないが血液恐怖症は既に克服している。ナルトを溺愛している。
シズネ
原作とあまり変わりはない。
ナルトside
物心つく頃から悪意を向けられて生きてきた。綱手のばあちゃんに引き取られてからは悪意を向けられることはめっきり無くなったが、代わりに人攫いに狙われるようになった。頻度は多くはないが一度や二度と言う訳ではない。なんなら借金取りには毎日のように追われている。だから、不本意ながら荒事には慣れているつもりだったし、並大抵の事ではもう驚かないと思ってたんだが………
現実はいつだって想像を越えてくるものらしい。
「何処だってばよ!」
左を向いても青
右を向いても青
前も後ろも青
一面に広がる大海にナルト達三人は唖然とするしかない。
なにせついさっきまで花の国の宿屋でゴロゴロ寛いでいたのだ。なぜ花の国なんて辺境の国にいたかと言えばONE PIECEと言う大人気漫画の最新刊が花の国で発売されると聞いたからである。
ナルトはONE PIECEの大ファンであり、宿屋に帰ると買ったばかりの最新刊を菓子を食いながら読みふけった。綱手はその隣で酒ビンを飲みうたた寝、シズネはトントンを膝に抱えて撫でていた。
何時も通りの団欒。
何時も通りの平和。
だから油断していたのだろう。
まあ、油断してなかったとしても結果は変わらなかっただろうが。
それほど唐突に何の前触れもなく光が一瞬で室内を満たした。
と思ったら空中に放り出されていた。
「うおお!?」
ナルトは寝そべっていたため水面歩行が間に合わずに全身びしょ濡れになった。
「うぼぼぼほ!?────おぼ、おぼおぼれる!?」
自分が溺れて漸く海の中にいることに気付き、慌てて水面歩行を行い這い上がる。そして、買ったばかりの漫画が悲惨な事になっているのを見て絶叫を上げた。「Noooooo!」
「へ?」
一方シズネはナルトと違い数瞬で現状を把握したが、トントンを膝に乗せていたので行動が遅れ下半身びしょ濡れになってしまった。
「な?!」
綱手は酔っぱらってた上に机に突っ伏し、しかも半分寝ていたので最も危険な状態と言えた。しかし、酔っても腐っても三忍である。綱手は空中に放り出された一瞬で現状を把握し、惚れ惚れする動きで体勢を立て直すと、水飛沫一つ立てずに水面に着地した。しかも、落下する酒ビンを左手で掴み、零れ落ちる酒をビンの中に戻すと言う荒業を同時に行ってだ。そんなことをする暇があったらナルトかシズネを助けてやれよ……と思うが、何はともあれ流石三忍だった。
「綱手様、これは一体」
「さあな。だが、幻術にかかった感覚はない。恐らくは何らかの方法で何処かに転移させられたのだろう」
「一体誰が」
綱手は眉を寄せる。
分からないことが多すぎる。
誰が?も勿論分からないが、どうやって?すら分からない。
正確には瞬間移動する術自体は綱手には心当たりがあった。二代目火影が考案した避雷針の術だ。しかし、あの術は考案者の扉間を除けばミナトしか使えないはずであり、更に言えばどちらも故人だ。大蛇丸なら案外使えそうでもあるが、転移の前に一瞬感じたチャクラを考えると下手人が大蛇丸とは思えない。
あの無機質で、それでいて尾獣をも越えるほどの膨大なチャクラ。
果たしてあれほど異質で膨大なチャクラを人が扱うことなどできるのか?
綱手の常識と経験から基づく答えは出来ないであった。
ならば原因はなんなのかと考えれば最もそれらしい答えは゛天災゛だろう。尾獣を意思のある天災とするなら、あれは意思の無い天災とでも言うべきもの……。そこまで考えて綱手は思考の海から出る。どうせ答え合わせなど出来ないし、今考えるべきことは他にあるのだから。
「正直言って分かんないことだらけだが、こんなとこでうじうじ悩んでいても仕方無い!チャクラが切れない内に陸を探すよ!シズネ!ナルト!」
「は、はい!綱手様!」
「了解だってばよ!」