転生死神は平和が欲しい   作:爆乳斎

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お久です。


修業日記:Ⅱ

 

 

 

 

 

月月日日 晴れ時々死神

 

 

卍解修行を始めてどれくらい経っただろうか。

未だに卍解の目処が立たない。

キッカケすら掴めず少し焦ってきた。

 

俺なら出来る!やれば出来ると思い続けて何とかモチベを維持してきたが、俺ってば才能ないのかなと自信が無くなる。

 

まず【具象化】が出来ない。

寝てる時に夢ではよく話す。なんならめちゃめちゃ話が弾む。とても仲良し。なのに現実世界に呼び出せない。……なんでぇ?

 

本人に1度聞いてみた事あるけど「そのうちできるようになるでしょ」との事。いやあなた次第なんですよこれ。

 

そうやって悩んでる間にも隊長たちは容赦なく突撃してくるしどうしましょうねほんと。

書類仕事の量も尋常じゃないし、いつか胃に穴開きそ。

 

……明日襲撃されがてらに話聞こ。

 

 

 

 

 

朝月昼日 夕方のち夜

 

 

今日は隊長たちとお話した(肉体言語)

議題はズバリ卍解について……なんだけど。やっぱあの人たちダメだ。感覚はすぎる。

 

総隊長や志島隊長はそのうちできる派。

卯ノ花隊長や逆骨隊長、厳原隊長は無言派。

その他全隊長はズバーンってやってグッバーンてやればババババーンってできるようになる派だった。

 

……馬鹿しかおらん。感覚派にも程がある。

 

そんな中でもただ1人、ただ1人だけまともな。……いや、まともすぎるとてもいいアドバイスをくれたのが我らが鹿取大先生である。

 

鹿取大先生曰く、卍解とは斬魄刀に自分の力を認めさせることにあると。それをするためには具現化させ、屈服させるという力技が手っ取り早いってだけでどんな形でも力を認めさせればいいと。

 

なるほどなぁ。つまりやり方次第では具現化させずに卍解を使えるようになるわけだ。これは一歩前進だ。

 

……だと思ったけどじゃあ他にどんな方法あるのって聞いたらそれは人それぞれらしい。

うーむ……なんて言うか前に進んだと思ったら足踏み状態になっちゃったな。

 

 

 

 

 

青月赤日 明日は多分黄色

 

 

今日は斬魄刀とおしゃべりした。

 

話は弾む中で斬魄刀から「力が欲しいか」と聞かれたので元気よく欲しい!と答えたところ「あげなーい」と言われた。

 

……舐めとんな?

 

なんでや!なんで俺に力を与えてくれへんねん!

仲良いやろ俺ら!どうして!?何が不満なの!?

 

まあ、そんなこんなで斬魄刀と喧嘩(わちゃわちゃ)してた1日だった。

 

……まだ卍解を扱えるほどの能力がないのだろうか。確かに俺もまだまだ弱いですもんね。

明日から地道に筋トレでもしよ。

 

 

 

♦♦♦

 

 

 

今日も今日とて自主練に励む浜浪。

それを遠くから眺める人影が1つ。

 

「今日も特訓頑張ってるみたいだな、そっちの隊員さんは」

 

そんな浜浪を眺めている者の元へ一人の男が近づいてきた。

褐色肌に白髪の男。四楓院千日。二番隊隊長である。

 

「あぁ?……あー、なんだお前かよ」

 

四楓院の言葉に粗悪な言葉で返す人物

長い紫の髪をツインテールに纏め、眼帯をつけた女。

 

六番隊隊長、齋藤不老不死。浜浪の所属する隊の隊長だ。

そして、浜浪の自主練を先程絡み続けていた人物その人である。

 

「最近アイツに稽古つけてるらしいな」

「まーな。アンタも何かと目をかけてるようじゃん?珍しい」

「互いにいいおもちゃが手に入ったってだけだろ」

「おもちゃ、ねぇ……」

 

そう言って2人は斬魄刀に話しかけながら刀を振る浜波に視線が移した。

 

「……まだ卍解の特訓してんのかよ。もう3年くらいか?」

「みてーだよ。たく、"もう使える"つーのにアホだろあれ」

「気づいてないだけだろ。誰か教えてやらねーの?」

「抜雲斎が遠回しに教えてたらしーけどな。ま、ああやって馬鹿みたいに鍛えてる姿を面白おかしく見てたいだけだろ。アタシら含めて全員な」

「性格悪ぃな」

 

自分もそうであるのにそれを棚に上げ笑う四楓院。

それに対して齋藤も同調するように鼻で笑った。

 

「それにしたってあいつが来てから色々変わったなー」

「……何がだよ」

「……こうやって俺らが仲良く話してるのなんて昔じゃ想像つかなかったろ」

「仲良くはねーだろ。……ま、確かにな」

 

2人が思い出すのは昔のこと。

目と目が合えば殺し合いをしていたそんな時代。

 

それが今や一人の平隊士が現れたことで一変。各々が遊び感覚で浜浪を鍛える環境に変わっていた。

 

初めは言葉通りちょっかいをかけるくらいのものだったが、変わらぬ浜浪にいつしか思うところが生まれた彼らだった。

 

「……お、へばったな」

「殺るなら今だな」

「俺が先だ」

「いいや、アタシだ」

「……どっちが先に殺れるか競うか?」

「……乗った」

 

そんな会話を最後に2人は瞬歩を使い浜浪へ接近。

 

「……え?」

 

それに気づく浜浪。

 

今日も瀞霊廷に変わらぬ悲鳴が響き渡った。




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