愛される少年は運命を捻じ曲げに行きます!   作:春山三冬

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12:特別クラス①

レイラがトロフィーを受け取ってどこかへ消えて行った。

僕たち新しく今日入学する学生は、内部アリーナでプチ入学式を終えてから自分のクラスを見に行ってから帰ることになっている。

(本当の入学式は2日後に行われる)

だから僕はこのままほかの新入生が来るのをここでしばらく待つことになるのだ。

 

『暇だねぇテス』

 

暇だねぇミスリル。

 

『なんでボクたち他の新入生待つだけで30分も待ちぼうけくらってるのかなぁ?』

 

しかもだ誰1人としてきてないんだよねぇ。観客席に新入生はいないのにねぇ。

 

『日差しが暖かいねぇ』

 

ほんと、無駄にいい天気だねぇ。

 

「バークソンくん!!!!」

『ひっ!!?』

 

いきなり後ろから声が聞こえてきて流石にびっくりした。てかミスリルもびっくりしてるじゃん。

とか考えながら呼ばれた方向に首を向けると新入生全員がいた。

 

かと思えばいきなり近寄ってきて「なんの能力なの?」とか「お前強いな!」とかそんなんばっか言ってくる奴らにもみくちゃにされた。

やべぇすっごい密だ。息苦しい…

 

『うぇぇ…人混みって苦手なのぉ…』

『ふっふっふっ…助けを呼ぶ声がするわ…』

 

はっ、まさかっ、この脳に直接くる感じのHな声は…!

 

『救世主、シトリー様がきたわよっ!』

「邪魔よどきなさい。」

 

やっぱりシトリーとエリーだ!!

まってシトリーのハイテンションな声と同時にもんのすごい怖いエリーっぽい声聞こえたんですけど…何これ幻聴?

 

「あっ、ご、ごめんなさい…トレイスさん…」

 

みたいなことをみな口々に行ってからおずおずと僕の元から離れてゆき、エリーから僕まで一直線に人混みが裂けた。

なんか○ーゼの海割りみたい…(「モー○の十戒」という物語は異国から入ってきた)

 

『テス、今の声は聞き間違えじゃなくて現実よ。私は一応この国でも物凄い権力をもった貴族の娘ですもの』

 

えっ?何それ初耳なんですけど?なに?接し方とかもうちょい慎んだほうがいい?

 

『ううん、それはやめてちょうだい。私はこんな家出身だから誰とも対等な関係になれたことがないの。だから、テスだけは私に優しく接して?』

『私からもお願いするわ。この子はずっと友達と呼べる存在なんていなかったもの…と言ってもまだだったの6年とちょっとだけだけどね』

 

あそっか、エリーも神がついてるから転生してるのか。

でもまぁ、辛いもんは辛いよなぁ。うん、普通に今まで通り接するね、エリー。

 

「うん、ありがとう、テス」

「これからも仲良くしてね、エリー」

 

『なんかいい雰囲気ねぇ。羨ましくなっちゃうわ』

『テス取ろうとするんなら誰であろうと地獄を見せてやるから』

『あら?私の方が序列高かった気がするんだけど?』

『なに何千年前の話してるの…』

 

なぁんか、神様どうし神トークで盛り上がって(?)るなぁ。

ていうか、エリーまじすご過ぎでしょ。威圧のある言い方だったけど、ここまで綺麗に人混みがわれるとビビるね…

 

「サイフォス、スタウロン、バークソン、トレイスの4人は今すぐ私のとこにこい」

 

急に人が現れて、そう言った。

生徒全員がざわっとして、僕とエリーもびっくりした。

誰が来たのか見てみると、そこにはさっきの金髪男エルフがいて、コチラを見つめている。

 

「早く来い…」

 

さっきより比べ物にならないほどの圧がある声。

周りの生徒はビビり散らかし、腰を抜かすものまでいた。

 

僕とエリーはさすがにいうことを聞き、その教師の元に向かった。

同時に、アシューとサイフォスも現れ、4人全員がその教師のもとに揃った。

 

それを確認すると、そいつは「よし、ついて来い」

とだけ言って歩き出した。僕らはそれについて行き、全員無言でただ会場を離れて、教室棟の長い廊下を歩いていく。

 

「お前達4人は、今日から私が気に入ったやつだけの特別教室に入る。普通の3級ではない、それだけを自覚しろ」

 

そう言ってからそいつはあるドアの前で立ち止まり、そっと開けた

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