実はこないだまでテストだったんで、投稿をお休みさせていただいてました!
これからは前までどおり最低週一本は投稿していきますんでよろしくお願いします!
「雑だが自己紹介は終わったようだな。なら次は私だ。
私は勝利の女神、ヒエル・シュバイト。種族はエルフで、私の能力は「勝利」だ」
『んー?勝利?言葉の意味の能力ならすっごいとんでも能力な気がするんだけど?』
『大丈夫だよテス。この雰囲気はただのチート能力だと思うから…』
突然の、また誰にも知られていない能力「勝利」。
それは、僕が今までやり直してきた6回の人生のうち、一度も聞いたことがなかった能力だ。
もしそれが本当なら、この人こそが神の運命に逆らってしまう人物なのではないか…と考えてしまうほど恐ろしい力な気がしてしまう。
当然、神に愛されるもの仲間のエリーもそう感じたらしく、ちらりと目を合わせたあと、僕の代わりにエリーが質問をしてくれた。
「先生、先生の能力はそのままの意味なんですか?」
「ああそうだ。私の能力は私が『勝負しよう』みたいなこをいって、それに答えた場合勝負が生まれ、そしてその勝負に私は必ず勝てる。ただ、その勝利の形は曖昧だ。例えば戦争で私が能力を使った時、誰1人死なずに終わったことを勝利とする場合もあれば、私1人が生き残って勝利する場合もある。だから、一括りに「勝利」と言っても、どのように勝つかまでは私は決めることができない。そんな感じの能力だ」
「なるほど、ありがとうございます」
そう言って、エリーは先生にお礼を言い、また僕の方に視線を向けてきた。
『あの能力ちょっとヤバすぎない?』
目があった途端、頭の中にエリーの声が響いてくる。
ミスリルとシトリーがつなげてくれたのだろう。
『エリーの質問のおかげで先生の能力の一部を知ることができた。ありがとうね』
と、エリーにお礼を言う。
ただ、お礼を言いつつも、頭の中でエリー達には聞こえないけれど、少し思ったことがある。
それは、この能力は負けるはずの運命の戦いを先制の一存で捻じ曲げられてしまうかもしれない、つまり、先生が第二の「運命を曲げたもの」になるかもしれないということだ。
ただ、この説はかなり微妙なラインの話だ。
実際に神がいて、創造神の認めている力ならば、それは運命の正常な流れに逆らえる能力ではなくなるはずだ。
しかし、本当にこの神がいたとして、創造神に反逆するような行為が可能ならば、また話は変わってくるだろう。
まあ結局はミスリルも詳しくは知らないような未知すぎる力なのだから、答えを追うのは少しやめて、実際にこの能力を使用しているとこを見るしか判断できる基準なんてないのだろうからいつも通り魔物を狩る人生を続けよう。
詮索や考えることをやめて、一旦この件に関しては放置しようと決めたその瞬間。
僕ら5人全員に目がけて炎魔法が飛んできた。
ただ、手加減されていて、威力もスピードも普通の大人の魔法使いが使う魔法よりだいぶ落とされている。
僕とエリー、キールは能力で防ぎ、アシューとレイラは魔法で打ち消していた。
ここで驚いたのが、キール、アシュー、レイラの魔法と能力の威力調整が完璧だったところだ。
エリーと僕に関しては何度か人生をやり直している分、何かとその辺の調整は得意なのだが、一般の子供がここまで完璧な調整を見せるのはすごいことで、周りに一切の被害なく魔法を防いだのには僕もエリーも驚いた。
ただ、次の瞬間さらに驚くべき出来事が起こったのだ。
『やぁ、バークソン。トレイス。私はヒエルだ。この会話にいるってことは、もうわかっているな?』
『『『えぇぇ!!!??』』』
見事、僕、エリー、ミスリルが完璧にシンクロした。
いやでも、仕方ないと思う。
こんなに近くに神憑きが僕以外に2人もいるなんて思ってもみなかったからだ。
前世でも数人あってきたけど、まさかここまで近いとなるとびっくりする。
と言うか、2人揃うこと自体が相当な奇跡なのだ。それなのに、ここにいきなり3人も集まることなんて…
あれ待ってどうでもいいけどシトリーは驚いてもいないじゃん…
『おっ、おかしいでしょ。神は当初は72柱しかいなかったし、今はもうすこしは増えただろうけど、それでも1箇所に3人も集まるなんて…奇跡だ…奇跡としか言いようがないよ!だって神はこの世の魔物以外のどんな生物についてるかわからないんだもん!猫とか犬とか意外にも魚だったり虫だったり、とにかくなんでもなのに、ここに人の形をした種族で3人も神憑きが来るなんてどう言う確率なの!!?』
ぉぉ、ミスリルが僕の言いたいことを完璧に言ってくれた。ありがとう。
というか、さっきからシトリーの声聞こえなくない?あと先生に憑いてる神の声も。
どう言うことだろう?聞いてみよっか
『おーいシトリー?どしたの?返事してー?』
『はっ!な、なんとか生きてるわっ。驚きのあまり昇天しかけたけど』
『おっ、よかった。生きてた。じゃああとは、先生の神様はさっきから喋ってない気がするんですけど?』
『あっ、ああ。私の神は物心ついた時能力の詳細を喋って以来一切口を開かないんだ』
ふーん。そんな神もいるんだ。今まで会ってきた神はみんながみんなよく喋る方だったのかな?
『ミスリル…その声は、ミスリルだよね?』
『あれ待ってその声ってアリスだよね?』
『『ごめん誰?』』