愛される少年は運命を捻じ曲げに行きます!   作:春山三冬

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皆さんにとって一週間は「月火水木金土日」ですか?それとも「日月火水木金土」ですか?
私は「月火水木金土日」です。だから!私は一週間に一回投稿することをまだ守ってる!セーフ!セーフです!


21:もふもふ禁止令

結局あの後全員からぶち込まれたパンを食べて、それぞれ寮に帰ることになった。

今日は時間もあるし、せっかくだから寮に帰ると言ってもどうせすぐそこだからちょっと辺りを見て回ろうかと思った。

 

早速あたりを見て回るために教室を出ようとしたら、キールが話しかけてきた。

他のメンバーはパンを食べ終えた後さっさと帰ってしまっていたので、多分キールも1人じゃ暇だったのだろう。

せっかくだからキールも誘って色々見に行こうかと思ったので、提案しようと思ったのだが、

 

「お願いやテス!あんたさっきの授業結構余裕そうに受けてたやろ?うち全然わからんかってん!教えてくれん?」

 

キールはそう言って手を顔の前で合わせて「お願いや!」と言ってくる。

まあ、あたりを見て回るだけならどうせ休みの日でもできるから、キールに勉強を教えるくらいいいだろう

 

僕はその提案を了承し、午後はキールに勉強を教えることになった。

場所はキールの要望で僕の部屋ということになり、僕はそれを特に気にせず了承した。

 

それと同時にさっきからほとんど話してなかったミスリルがようやく話しかけてきた。

 

『テス、後でボクとちゃんとお話ししようね。とりあえず今晩は寝かさないからね』

 

という内容のもので、そのあとはすぐにまた黙り込んじゃったけど、嫉妬でもしてくれたのかな?と思いちょっと嬉しくなる。

僕は一応『わかった。今晩は色々お話ししよっか』と言っておいた。

やっぱり反応はなかったが、あくまで自己満なのでよしとして、キールを連れて寮に戻る。

 

部屋に入り、キールを案内する。

と言っても案内するほど広くはないのですぐ終わるのだが、どうしても気になるこがあった。

そう、それは明らかに僕のベッドが膨らんでいるのと、ソファーの下からエリーの髪の毛みたいなのが見えている。

 

多分流れ的に他のみんなもいるとは思うけど、とりあえず…

 

「全員出てこーい!!!」

 

と音魔法で爆音を出し『力の操作』指定した言葉に聞こえるようにするのと、部屋中に届くようにする二つの操作を行なった。

まだ力の大きさ、強さを変更できるほどこの能力を操れないから、僕の全力の音魔法を部屋中の至る所に耳元で叫ばれているかと勘違いするほどにくまなく広げた。

 

すると、流石にみんな出てきた。

出てきたみんなは半ギレ気味に何すんだと言わんばかりの顔を僕に向けてくる。

 

ただ、こればっかりは不法侵入していたみんなが悪いということにして、さっさと出ていくように促す。

しかしみんなが大人しく引くわけがなく、抵抗に抵抗を重ねて、結果僕が折れることになってみんなで勉強会を開いた。

 

今回はキールとアシュー以外は何ら問題なく授業を受けれているため、みんなでその2人に教え込む。

ちなみにソフィアも一応教える側にまわってい。というか何ならこの中で1番教えるのがうまくてちょっと悔しいまである。

 

途中からソフィアがほとんど教えることになり、その間僕はエリー、レイラ、シトリーに今後キールの尻尾に触れることを禁止された。

正直不服すぎるので、ある程度力をつけたらこのことを撤廃してもらうために決闘でも挑もう。

 

そう思いつつも、質問しに来たキールに応えた。

そんな感じで僕も教える側に戻り、勉強会をしているうちに午後の時間は過ぎていった。

 

夕飯は食堂でみんなで食べて、そのあとは各自寮で過ごすことになった。

寮に戻る途中でおそらく今さっき帰宅したであろうヒエル先生がいた。

服はところどころ赤く染まっていたが、多分だけど全て返り血だろう。

 

そんな返り血まみれの先生が、僕たちに気づくや否や話しかけてきた。

 

「お前ら、夕食はまだか?まだなら食堂で一緒に——————」

「あっ、すまない先生、私たちはほんとについさっき食堂で食べてきてしまって」

「そっ、そうか…それなら…別に」

 

答えようにも答えづらい質問に、すかさずアシューが答えてくれる。

そして、その答えを聞いた先生はというと…

 

先生がおもいっきりしょんぼりしてる!!なんかもう可哀想なくらいしょんぼりしちゃってる!

 

『ねぇテス、これが私たちの先生で、勝利の女神なの?ちょっとみてて悲しくなってきちゃうをだけど。生徒と食事しようとする先生自体珍しいのに、一緒に食事できないからってこんなにしょんぼりするとかなんか…』

『いや!エリー!先生は少しでも僕らと仲を深めたかったんだよ!先生はちょっとそっけない態度だからこういうとこで親しい関係になれるよう頑張ろうとしてるんだよ!このままではいずれ僕たちから嫌われると思ってるからこそ、頑張ってくれてるんだから僕らもその気持ちに答えないと!』

『ごめん、ちょっと本気で何言ってるかわからないけど、先生を貶してることだけはわかったわ』

 

そんなやりとりを脳内で繰り広げた後すぐに、明らかに凹んでる先生は僕らに背を向けて教員棟との方へトボトボ歩き出していた。

僕は逃げられては困るので、慌てて先生の方に駆け寄り声をかけた。

 

「先生!僕たちもう夕食は食べちゃいましたけど、親睦を深めるという意味も兼ねて、僕とお話ししましょう!あっ、でも食堂に向かうんですから着替えはお願いします。僕はここで待ってますので、どうでしょう?」

 

ちょっと焦ってるふうに、それでいて心から先生と仲良くなりたいという雰囲気を出せるように頑張ってみた。

ただ、言い終わって気づいたのだが、一緒に寮に戻っていたエリーたちはいつの間にかいなくなっていた。

 

まぁ、別にいい。

先生がものすごく、本当にものすごく目をキラキラと輝かせて嬉しそうに、今にも飛び上がりそうなくらい嬉しそうな顔をしているからだ。

先生は少しらしくない顔をしていたのにすぐに気づき、一つ咳払いをしてから再び口を開いた。

 

「テスが、そこまでいうなら仕方ない。私は今からすぐに着替えてくるから、絶対にここで待つように。絶対だぞ!いいか!?絶対だからな!!」

 

そう言い切ると同時に先生は転移して僕の目の前から姿を消した。

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