愛される少年は運命を捻じ曲げに行きます!   作:春山三冬

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お久しぶりです秋川です!
私今年は受験で、最近までずっと夏期講習だのなんだのばっかで最近ようやくお盆に入ったので投稿します!
これからもものすごい遅い更新頻度になると思いますけど、何卒よろしくお願いします


22:特別クラスのこれから

先生が消えてから1分ほどで目の前に先生が現れた。

 

「あっ、よかった…ちゃんと待っててくれてた…」

 

僕をみるや否やほっとしたような顔をして、そんでもってハッとしたふうに顔を上げていつもの調子に戻る先生。

もう2000年も生きてるせいか、自分より11歳年上の先生相手ですら可愛く見える。

ただ、しれっとレイラよりも構築が早く位置ズレもしてない転移してるのでやってることは可愛くないのだが…

 

そんなことを思って先生を見つめていると、先生の顔がどんどん赤くなっていく。

それでもあえて僕がじっと見つめ続けていると、うーっと唸り声を上げてからプイッとそっぽを向いた。

かと思えば僕の手を取りどんどん食堂の方へ引きずり歩いて行った。

 

先生に連れられ食堂にやってくる。

やけに人がいないので不思議に思い先生に聞くと、どうやら今日はまだ新入学生以外は授業がないとことらしく、比較的人がいないそうだ。

 

人が少なく、かつ人目につきにくい席を選び、そこでご飯を食べることになった。

と言っても僕は飲み物だけで、先生をただただ見つめるだけだけど。

とりあえず背を伸ばしたいので牛乳を取ってくる。

 

牛乳を選んだ時ミスリルに『そなんじゃ背なんて伸びないよ〜?もっと基本的な習慣から見直さなきゃ〜』と言われ、図星なので逆にカチンときてミスリルのことを無視した。

席に戻るといつの間にか先生がもう戻ってきて、そわそわしていた。

 

「先生、お待たせしました。というか、別に僕を待たず食べてくれててもよかったのに」

「いっいや、気にしてない。すー…はー…あ、あのな…話があるんだが…いいか?」

 

少し緊張しているのかさっきよりも顔が赤い。

ただ、深呼吸してからこちらに話があるなんて言われるとなぜかこちらまで緊張してしまう。

そんな緊張を隠し、平静を装いつつも先生の言葉に首を振ることで肯定する。

 

すると先生はもう一度大きく深呼吸をしてから口を開いた。

 

「テス…いや、あなたは私なんかよりもずっと年上じゃないか。その、敬語の方がいいか?あ、いいですか?」

 

いきなり僕の生きてきた時間の話をされてちょっとびっくりしたが、先生が僕が席に座ると同時に周囲にこちらの音を通さない、つまりコロシアム内のアリーナに施されていた結界と似たものを張っていたのでよかった。

が、ここまでこちらを緊張させておいてそんな話なのかと思い、ビビって損した気分になる。

ただ、こちらの答えはもちろん決まっていた。

 

「そんなの一切気にしませんよ…というか、‘‘今の僕‘‘の年齢と僕の生きてきた時間は違うので、普通に子供接する態度で接してください」

「そっ、そうか…それならいいんだが…」

 

そう言って先生は買ってきたサンドイッチを食べる。

僕はもちろん先生も今は喋っておらず、先生の咀嚼音だけが結果以内に響いている。

レタスは噛む音がはっきり聞こえるので咀嚼音が大きくなるのは必然的だ。

 

ただ、咀嚼音とは妙に心地いいなと思ってしまう。

先生の咀嚼音を聞くのに没頭していると、脳内でミスリルが話しかけてきた。

 

『テスゥ、流石に咀嚼音で興奮するのは変態がすぎると思うなぁ…』

 

内容はそんな感じでガチ目に引いているかのようなものだった。

 

『というか!咀嚼音で興奮なんかしてないわい!』

『いや、下をそんだけ反応させてたら説得力ないから…』

『デリカシーない!!なさすぎだよミスリル!!』

 

そんな感じでギャーギャー言い合っていると、ミスリルがなんとわざわざ先生とアリスにも聞こえるようにしてからこんなことを言った。

 

『はい!先生!バナナはおやつに入りますか!?』

 

そんなわけわからない質問になった経緯とかは、話すのがめんどくさいので割愛しよう。

ただ、問題が別のところにあった。

よくよく考えたら心の中で話せば、周りに聞かれることなんてないと思い、勝手に僕が先生の結界を解除したんだけど、それが完全に裏目に出た。

もちろんミスリルの声は僕ら以外には聞こえないが、先生が結界があると思い、きちんと口に出してエグい回答をしてきたことが問題だった。

 

「テスのバナナなら先生の中に入ります」

 

そう真っ赤な顔をして答えた先生の声は、周りにいたごくごく少数の人たちの耳に入り、あたりをざわつかせた。

先生は回答の恥ずかしさのあまりか顔を真っ赤にしたまま喋らない。

そして僕には記憶を消去させる魔法はないので周りの人が誰かに言ってしまった時点で、多分大問題になる。

 

いや、きっと問題になる前に先生がどうにかしてくれると信じて、今回はスルーすることにした。

先生が落ち着くまでとりあえず放置しようと思い、「先生、その、そういうことではないです…」とだけ先生に耳打ちして僕はまた黙った。

そのうちに結界を張り直す。と言っても性能は劣るし、音を漏らさないことに特化した特殊結界だ。

 

それでも大丈夫だろうと思い先生が口を開くのをただただ待ち続けた。

そしてようやく口を開いたと思えば、これまた恐ろしい発言が先生の口から飛び出してきた

 

「明日か、明後日にでもお前たちを無理やり成人させようかと思ってるんだが…どうだろうか?」

 

この言葉には驚かされた。

合計2000年近く生きている僕でもあまりの発言のインパクト驚いた。

「無理やり成人させる?」なんだそれ!!

そう思うミスリルに問うと見たら案外あっさり返事が返ってきた。

 

『多分だけどウァサゴ…時空神の力を使うんだと思う。あいつの力の一部に生き物の時間をはやめることができたはずだから』

『ね、ねぇミスリル?ウァサゴって序列第3位なんじゃ…あいつ呼ばわりして僕殺されない?』

『大丈夫だよ…たぶん。あいつ優しいし』

 

一抹の不安を感じながらも、先生にそれがどういう内容なのか聞いてみる。

 

「私の師匠がこの国の成人直前である14歳までは成長させてやると言っていたんだ。その方が何かと体が覚えやすいからな」

「うーん、僕は別にその辺いいんですが、キール、アシュー、レイラの3人は急な成長は変に負荷をかけないでしょうか?僕とエリーは一度は14歳以上になってはいるんですから問題はないでしょうけど。あ、後親によっては反対するかもだし」

「親の承諾は入学する際にもらっている。だから親の方はなんら問題はない…だが、確かに、言われてみればあの3人にはよくないかもしれんな…」

「今日、僕が聞いておきましょうか?」

「そうしてくれるとありがたい…のだが、私もちゃんと話し合おう」

 

そう言って決心したのか、少し顔が真面目になった先生を見て、僕はなんだか安心した。

この人は信用してもいい、そう心の底から感じた。

 

「頑張ってくださいね、先生」

「え?いや、テスにはついてきてもらいたいんだけど…」

「…………」

 

訂正、信用してもいいけどちょっと戦闘面以外では頼りないのかもしれないと心の底から感じた。

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