あれから6年、everyday修行して、ある程度の感覚を取り戻してきた。
最初は低級の魔物を倒すのも結構大変だったけど、最近は結構楽に狩れるようになってきた。
そして、今日は人生で初めての魔物のいる森に出かける日だ。
ただ、魔物がいるのにグルーシャである僕を森に入れるわけにはいかない。
条件としては強くなることだった。
だから僕は修行に明け暮れて、魔法単体でちょっとした子供の魔法使い並みに強くなった。
エルフの丈夫な体と膨大な魔力のおかげで、前までの人生よりもずっと早く強くなれた。
ただ、長寿なエルフのハーフだからか、成長が遅く、年齢より少しだけ子供に見えてしまうのが難点で、体格が良くないと魔法や「
だから、ほとんどの魔法使いやグルーシャも基本となる体づくりはとても大切なのだ。
魔法使いの父と母も細い様に見えて実はガッツリ筋肉がついていて、母に関しては一緒にお風呂に入った際、腹筋がバキバキに割れてるのをみてめちゃくちゃビビった。(というか全部筋肉質すぎた)
そして、話を戻すと今日は父と母という護衛と一緒に森を探索するのだ。
ほとんどのグルーシャは護衛を雇うのだが、うちは一般家庭なので貴族とか王族みたいに簡単に雇えないので両親に同行してもらうのだ。
父も母も優秀なため、修行にもたくさん付き合ってもらって、実力も信用している。
そして、父と母は僕をたくさん愛してくれているからこそ、こうして休みを作って出かけてくれる。
4回目の人生の時の親とは大違い!もう大好き!愛してる!(テンション高)
『ねぇねぇテス〜』
ん?どうしたの?
『テスはボクのことを愛してる?』
愛しとぉよ。当たり前やけんな
『ん?なんか喋り方変だけど、まぁ愛してくれてるんだよね?大好きなんだよね?』
うん。大好きだよ。当たり前じゃん。ここまで長い間ずっと一緒にいるのだからね。
『ボクも大好き。早く声を出して会話したい。だから、早くボクに肉体を授けられる様にいろいろ頑張ってね!』
うん!がんばらせてもらうよ!拷問するためにもね!
『ねぇ雰囲気台無し!!!もうちょいタイミング考えてよ!てかそのネタまだ引きずってるの!?』
ネタじゃないよガチだよ。
『ふーんだ!!ボクが肉体を得たら力使ってテスなんてボコボコにしてやるもーん!!』
楽しみにしてるね。ミスリル!
「おーい。もうすぐ森に着くぞ〜」
おぉ。もうそんなに歩いてたか。ほんと、ミスリルと話してるとすぐに時間が経つなぁ。
そんなことを考えつつ、目の前に目を向けると、薄暗く、いろんな魔力と気配が混ざった雰囲気が出ている森があった。
魔力が流れてるってことはそこそこの魔物がいるってことだから、気を引き締めて前に進む決意をし、父と母の元に駆け寄った。
森を進んでいくと、足元にガイアウルフ(凶暴で厄介な狼の魔物)の死体が複数個転がっていた。
魔物は核である魔石を壊すと体が消滅するのだが、このガイアウルフの核は壊れていなく、歯が抜けていたり、骨が折れていたり、無数の浅い刺し傷があり、とても無残な殺され方をしていた。
魔物同士の殺し合いは例が少なく、基本的にはこの世界に先に住んでいた人間や、その他の種族達にのみ敵対するため、既にここに誰が来ていて、魔物を殺していたことがわかった。
「テス。あんまりみちゃダメよ」
「母さん。僕はグルーシャだよ。魔物をこれからたくさん殺すし、それと同時にたくさんの死者を見ていくことになるのはわかってる。だから、こんなことでも早いうちに慣れておきたいの。だから、こいつの処理を手伝わせて?」
そういうと、母は少し考え、仕方ないと言いたげな顔で手伝うよう言ってきた。
手伝うと言っても、核の場所を探して潰すだけだ。大して危険ではない。
だから、早速作業に取り掛かろうとすると、いきなり触ろうとしたガイアウルフがバラバラになり、転がった核が破裂した。
あまりに突然の出来事に言葉を失った。が、すぐ母と父が気づいて、駆け寄ってきた。
近くから魔法の詠唱する声は聞こえなかった。
だから母や父ではない、完全に別の誰かからの攻撃。
攻撃というか、なんというかわからないことではあるが、そいつは確実に僕らのことを見ている。
しかも、突然こんなことをしだすのだから、相当ヤバいやつなのは間違いない。
そして、またやばいのは、ガイアウルフを瞬時にバラバラにして、魔石を破裂させたことだ。
魔物の核の硬さはは魔物の強さによって変わる。
昔戦った蛍の魔物なんかは最低クラスのため、弱い衝撃で核まで壊れて消滅した。
が、ガイアウルフは中級の魔物で、魔石を破壊するのに巨大なハンマーで力の強い奴が何度も何度も叩いてわらなければいけないほどの硬さがある。ただ、魔力を大量に流すと勝手に壊れる。
ちなみにもっと強い魔物になると、現状破壊不可能だ。
でも、そこまで硬い核を瞬時に破壊するということは、相当強い。
そして、今も何もしてこないからこちらに対する敵意はない。ちからが漏れ出ることもなく完全に気配を消しているのだろう。
僕らは先頭体制をとっていたが、数分待っても何もこないため、身構えながらも森を出た。
この人生初の森の探索は不穏な空気を残したまままくをとじた