試合は淡々と続き、最終試合ではエリーがまた試験と全く同じ方法で2級生をバラした。
そして次はさっき格闘技だけで相手をねじ伏せた1級がまたくる。ここでどんな能力なのかを見極められるようにしたいところだ。
が、結果は無理だった。さっきと同じで瞬間移動みたいな感じのをして首折って終わり。
次とその次は1級が1人ずつ。片方は重力。もう片方は氷を使っていた。
1級の戦いは見ていたら学べるものがきっとあるだろう。
そして、特に同じ氷の能力者のサイフォスはしっかり試合を見ておくと戦い方を盗めるかもしれない。羨ましい限りさね。
『つっても力を操るだけなら神であるボクが着いているテスが1番だけどねっ!』
あっ、なんか女神の威厳がカケラもない女神がなんか言ってる。
『なんだとゴルァァァァ!!?』
チンピラ?
『肉体得たら殺す!絶対!!絶対殺す!!!』
こらこらこら、可愛い女神様が殺すなんて言っちゃダメでしょ?
『あっ、そうよ。ボクは"可愛い"女神なんだから。もっとお淑やかな雰囲気でいないとっ』
いやいや意味ない意味ない。体ないから可愛いと断言できないし、僕には可愛くないところたくさんみられてるんだから隠す意味ないよ。
『うん。テスになんか期待するんじゃなかったや』
人に勝手に期待して勝手に期待外れ扱いされるのってむかつくね!誰が期待してって頼んだんだよって感じ!
『確かにそういうことは多いけど、今は全部忘れなさい!ムカつくから!!』
あっ、1級(重力)の戦い始まるじゃん
『話聞けやテス!!!!!!!』
「試合開始!!!!」
あぁもうっ!ミスリルのせいで名前聞きそびれちゃったじゃん!!
『いやはなしきかねーテスが悪いでしょ!!』
それはそうだけど!!
『あっ試合終わった。』
うそ!?試合終わっちゃってる!?はぁ…見逃したぁ…今日はつくづくだめだぁ…
『乙wwww』
試合は見逃すわ煽られるわで萎え気味でいると僕の視界の端に急に綺麗な銀髪ロングが垂れてきて、すぐにエリーの顔が現れた。
「どうしたの?浮かない顔して?」
はー。こんな感じで心配してくれるエリーは神だ。もう結婚しよ
『浮気かこの野郎!?』
浮気もクソもねぇだろ!誰とも付き合ってないんだから!!
『いやボクがいるでしょ!!!』
「おーいテスー?」
「あっいや。そっそう。最近の1級の人達って強そうだから勝てなさそうだなぁって」
「ふーん。最近の1級の人達ってことは—————」
はっやらかしたっ!?やばいやばいやばいバレるじゃんこれ絶対!!!
「テスも私と同じで昔から試合見てるのね。わかるわ。今の1級生はみんな少し前の1級より強い。でも、さっきみたいに相性が悪いと勝てない。やっぱり奥が深わね。戦いって」
あっ。よかった違う方向に流れてくれた…
「1級生、リリアン・ワーグナー」
お、氷の方はそんな名前だったんだ。
あっ、試合始まった。
試合が始まると同時に2級が炎出したけど2級ごと炎が氷に飲み込まれて決着した。
まぁ、なんか想像はしていた。1級と2級の間に差がありすぎるからそんなもんだろうと思っていた。
次の試合は普通に2級対3級で、普通に2級が勝って終わった。
そんで次は僕が2級と戦う番だ。
そっと立ち上がり控え室に向かって、着替えをすます。
会場に出るとすでに2級の人が待っていて、こちらに気づいてすぐに駆け寄ってきた。
挨拶でもするのかと思ったから普通に気を抜いていたらいきなりナイフが飛んできた。
投げた瞬間が見えなかったので少し反応に遅れたが交わすことはできた。
どうやら他の人は気づいていないっぽいから何もいう必要はないだろう。
「2級生、トゥラル・ファウーゴ対3級生、テス・バークソン
試合開始!!!!」
そう考えていると試合が開始した。
こちらから仕掛けるべく風魔法と力の操作を使い、また心臓部をぶち抜こうとしたら予測して左に一歩ずれていた。
いい判断だと思いながら割と容赦なく軌道をずらしてぶち抜く。
相手は負け側に舌打ちを残していた気がするが、まあ結果的に圧勝で終わった。
その後のに試合も普通に2級生2人が勝ち残って、その次のエリーはまた同じ感じで敵をバラバラにした。
準々決勝戦は1級vs1級。1級vs2級。2級vs僕。2級vsエリーという感じになった。
試合を見ていたところ、次の相手の2級もさっきのやつと大して変わらないように見えたので勝てるだろう。
おそらくエリーも勝ち上がってくる。そうなるとエリーと僕は準決勝戦で戦うことになる。
そう考えると自然と口角が上がってしまった。