愛される少年は運命を捻じ曲げに行きます!   作:春山三冬

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9:トーナメント③

「1級生、レイラ対1級生アイル・トレイス

 

試合開始!!!!」

 

ん?まって、どっちがどっち?どっちが重力でどっちが素手で捻じ伏せた人?

 

『素手で捻り潰した人は女の子だったから名前的にレイラでしょ』

 

なるほどあっちがレイラさん。あれ?レイラさん姓は?

 

「テステステステス!!!!すごい!レイラさんすっごい!!!同じ1級のトレイスさんを攻撃を一切受けずに倒した!!!」

 

え?もう終わったの?マジであの人強過ぎでしょ。ゴリラじゃん(この世界にゴリラは存在します)

 

「あっ次の試合始まった!あっ終わった!!」

「ものすっごいハイスピード!!!??」

 

嘘でしょなんで!?さっきから早過ぎでしょ!?

 

「ほらテスさっさと行かなきゃ!!」

「あぁっ、いってきます!!」

 

そう言って走りながら会場まで行き、2級と向き合う。さっきみたいなかんじではないので、少し安心しながら同じように心臓部をぶち抜いた。

試合が終わり、観客席に戻ると、もうすでにエリーは会場に向かっていて、ほどなくしてエリー対2級の戦いが始まり、また数秒で終わった。

 

1級は見た感じ10歳未満が多い様に見えたけど、2級とか3級になると、14、15歳くらいの人もちらほらいた気がする…

きっとあの人たちは努力で登ってきた人。ってことはちっちゃいのに1級な人たちって才能お化け?みんな??エリーも2級じゃ相手にならないくらい強いし、きっと才能の塊だ。

 

あれっ?てかさっきエリーも僕も勝っちゃったから次の試合で当たるじゃん!!うわっ、全力で挑んでも負けるかもじゃん!

それに、他の人みたいに試合開始数秒でバラバラにされるとか嫌だよ!?

 

うわぁああああ!!!

 

「次の試合当たるね、テス!正々堂々全力で勝負しようねっ!!」

「あっあー。うん。全力で戦い合おうね…」

「うんっ!!!あっ、もうレイラさんとワーグナーさんの戦い始まるよ!」

「えっあ、うん」

 

もう何が何だかわからない状況レイラとワーグナーの試合が始まった。

瞬間いつも通りレイラさんが消えた。かと思うとワーグナーの目の前に現れた瞬間氷をモロ直撃した。

数瞬置いて氷から炎が噴き出てその炎と共にレイラがまた出てきては消えた。

 

そして、またワーグナーの近くに飛び出ては蹴りを入れようとした。が、すぐに氷で防がれた。

ただ、恐ろしいことにその蹴りを食らった氷は、会場の結界の五分の一くらいを占める大きさなのだが、それを蹴り一発で粉砕した。

ただ、そんなことをされても、ワーグナーは冷静に戦い続けている。

 

そして、気付いたのがレイラは接近戦だけでなく、さっきの炎もそうだが魔法全般の火力が非常に高い。魔力量が多い印だ。

ワーグナーの場合は魔法をまだ使っていないからわからないが、能力の扱いが非常うまい。

 

2人の実力からはしっかりと1級生なのがわかる。それと同時にとても7〜10歳の子供とは思えない戦闘力。

その辺の兵士のグルーシャなんかを有に超える実力はとても恐ろしいものでもある。

 

そして、その実力者2人は互いに全力の攻防戦を繰り広げている。

ただ、さすがにあの出力で全力でやり合っているからか、今では最初ほどの勢いがなくなりつつある。

 

ワーグナーの氷は小さくなってるし、レイラの打撃も威力が落ちている。

そして、どんどんスピードも落ちている。だからこそ、ここでレイラがとった行動はすごく良かった。

 

いつも使っていた、瞬間移動みたいな技だ。

さっきからは使用をほとんどして居なく、ワーグナーも油断していたのだろう。

レイラが後ろから姿を現し、右腕を大きく振り上げ殴ろうとする。反応が遅れたワーグナーは氷を出すが、間に合わず、レイラの右腕がワーグナーの頭を吹き飛ばした。

 

試合終了。観客席からはさっきまでよりもさらに大きな歓声が上がり、口々に感想を述べている。

そして、僕とエリーはその歓声の中、そっと控え室に向かった。

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