中央歴1639年3月31日
クワ・トイネ公国 マイハーク沖合
明朝、6時きっちりにラッパが艦隊全体に響き渡った。起床の合図である。
ブルーアイはラッパの音で飛び起きた。廊下ではバタバタと走る音が聞こえ、一瞬パニック状態になった。扉が叩かれ士官が挨拶と共に入っていき、提督が艦橋で待っていることを伝えられた。それを聞き、ブルーアイは何が起きたのか分からないまま着替え、艦橋へ向かった。
「ロイド提督、何かあったのですか?」
「おはようございます、ブルーアイ殿。異常はおきてないですよ。」
「そうなのですね。突然ラッパがなって、廊下がうるさくなっていましたから、つい何か起きたのでは?と思いまして...」
「ははは、ただの起床ラッパですよ。」
「なら、良かったです。」
「それでは、本日の予定を教えますね。まず、7時になりましたら、朝食をとってもらいます。先遣隊が8時に抜錨した後、9時に我々も抜錨します。朝食が終わりましたら、9時になるまで艦内を散策して構いません。」
「ありがとうございます。一つ、失礼ですがお聞きしたいことがあります。」
「何ですか?」
「あなた方は、敵の数はご存知でしょうか?」
「ええ、6600隻ですよね。偵察機で確認していますから」
「これほどの艦隊であっても、数が...」
「ご安心ください。ブルーアイ殿、貴官の安全は絶対に保障しますので。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「あぁ、それと、こちらに目を通しておいてください。こちらは今回の作戦に参加する艦艇の艦名と簡単な役割です。作戦終了後に回収いたしますのでその間に読まれてください。」
「ありがとうございます。」
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作戦参加艦艇 一覧
第七艦隊
旗艦 エストシラント級戦艦二番艦テンシン
随伴艦
軽空母 サツリュウ型 サツリュウ
二等戦艦 ラスカル型戦艦 ラスカル
重巡洋艦 キシジマ エシジマ コオジマ
軽巡洋艦 アワジシマ ネノジマ ハシダテ モガミ
駆逐艦 キシナミ型 キシナミ エノナミ カワナミ ハシナミ カゲナミ
イソカゼ型 サツカゼ キシカゼ カワカゼ ハツカゼ オカゼ
クキカゼ アワカゼ ニイカゼ タキカゼ イシカゼ
第八艦隊
旗艦 エストシラント級戦艦一番艦エストシラント
随伴艦
軽空母 サツリュウ型 センリュウ
二等戦艦 スラ級戦艦一番艦 スラ
重巡洋艦 ハツシマ オジマ ニシジマ
軽巡洋艦 イバラジマ カワシマ ミクマ カガミジマ
駆逐艦 イソカゼ型 ハハカゼ カミカゼ エノカゼ ハシカゼ カゲカゼ
セツカゼ チチカゼ ミネカゼ サワカゼ ナダカゼ
アサカゼ マツカゼ ウミカゼ スズカゼ ヌマカゼ
第九艦隊
旗艦 エスト級戦艦一番艦エスト
随伴艦
軽空母 サツリュウ型 ケンリュウ
二等戦艦 スラ級戦艦二番艦 サルマ
重巡洋艦 フルシマ カコシマ アオジマ
軽巡洋艦 タカラジマ ビワジマ シジジマ カナジマ
駆逐艦 イソカゼ型 オキカゼ ナミカゼ タチカゼ ハシカゼ テイカゼ
ホカゼ オイカゼ ウラカゼ ハマカゼ ハヤシオ
タカカゼ マイカゼ マキカゼ ノワキ アラシカゼ
第242護衛艦隊
旗艦 テシオ型装甲巡洋艦一番艦 テシオ
随伴艦
装甲巡洋艦 テシオ型装甲巡洋艦二番艦 ミカワ
軽巡洋艦 ハ号44型噴進砲搭載艦 ハ-45 ハ-46 ハ-47 ハ-48 ハ-49
駆逐艦 ロ号23型ク ロ-23-ク ロ-24-ク ロ-25-ク ロ-26-ク ロ-27-ク
ロ-28-ク ロ-29-ク ロ-30-ク ロ-31-ク ロ-32-ク
ロ-33-ク ロ-34-ク ロ-35-ク ロ-36-ク ロ-37-ク
ロ-38-ク ロ-39-ク ロ-40-ク ロ-41-ク ロ-42-ク
ロ-43-ク ロ-44-ク ロ-45-ク ロ-46-ク ロ-47-ク
第252護衛艦隊
旗艦 テシオ型装甲巡洋艦三番艦 サツマ
随伴艦
装甲巡洋艦 テシオ型装甲巡洋艦四番艦 ニヨド
軽巡洋艦 ハ号44型噴進砲搭載艦 ハ-50 ハ-51 ハ-52 ハ-53 ハ-54
駆逐艦 ハ号23型ク ハ-23-ク ハ-24-ク ハ-25-ク ハ-26-ク ハ-27-ク
ハ-28-ク ハ-29-ク ハ-30-ク ハ-31-ク ハ-32-ク
ハ-33-ク ハ-34-ク ハ-35-ク ハ-36-ク ハ-37-ク
ハ-38-ク ハ-39-ク ハ-40-ク ハ-41-ク ハ-42-ク
ハ-43-ク ハ-44-ク ハ-45-ク ハ-46-ク ハ-47-ク
第三航空戦隊
旗艦 サウスラバール級戦艦一番艦 サウスラバール
随伴艦
航空母艦 アマギ型 アマギ アカギ イバラキ カワサキ
一等戦艦 サウスラバール級戦艦 イストシラント サウスストラス
二等戦艦 トサ型 トサ カガ サガ シガ
軽巡洋艦 二号11型防空巡洋艦 ニ-12 ニ-15 ニ-24 ニ-25 ニ-27 ニ-28
駆逐艦 ホ号12型防空駆逐艦 ホ-13-ク ホ-14-ク ホ-15-ク ホ-16-ク ホ-17-ク
ホ-18-ク ホ-19-ク ホ-20-ク ホ-21-ク ホ-22-ク
ホ-23-ク ホ-24-ク ホ-25-ク ホ-26-ク ホ-27-ク
ホ-28-ク ホ-29-ク ホ-30-ク
総数173隻 艦隊総旗艦 サウスラバール
先遣隊 第七艦隊 第八艦隊
前衛隊 第九艦隊
後衛隊 第252護衛艦隊
主力隊 第242護衛艦隊 第三航空戦隊
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ブルーアイはロイド提督から渡された作戦書を読み終わり、艦内の散策をしていた。
立入禁止区域があちらこちらにあり、ほとんど外観を見ただけに終わった。
同日 9時
ブルーアイは時間となった為に艦橋に来ていた。そこでは、各艦から現状報告と出港合図が出されていた。彼が乗艦している『サウスラバール』も出港準備が終わり、出港合図が飛んだ。
「全艦、準備が整いました。」
「わかった。全艦に次ぐこれより、作戦行動を開始する!汽笛ならせぇー!」
「了解、汽笛ならせぇー!」
「機関、前進微速。」
各艦から汽笛がなり、煙突から黒い煙を出す。
「この艦はどれ程の速度が出るのですか?」
「約30ノット。時速に直すと約55㎞/hですね。」
「そんなに速く!?」
「ええ。おそらく、先遣隊はもうすでに接敵していると思いますよ。そろそろ、報告が上がります。」
「は、はぁ」
「報告します。『先遣隊が敵艦隊と接敵。現在、敵艦隊はおよそ5ノットで東北東に向けて前進中。こちらとはT字戦となる。0900』以上です。」
「ありがとう。ほら言ったでしょう。」
「すごいですね...」
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ロウリア王国東方討伐海軍 海将 シャークン
シャークン海将が率いる艦隊『東方討伐海軍艦隊』は6600隻という圧倒的数で、クワ・トイネ公国海軍に挑もうとしていた。
「いい景色だ。美しい」
約6年間という歳月で、パーパルディア皇国に借金を負いながらも造り上げた6600隻の大艦隊は所狭しと並び航行していた。
(この美しい大艦隊ならパーパルディア皇国でさえも制圧できる!)
そう、野心を燃やした。
(いや、パーパルディア皇国には砲艦とやらがあったな。あれは船ごと破壊可能な兵器だったか...)
彼は、一瞬でた野心の炎を消し、水平線の向こうにいるクワ・トイネ公国海軍に集中した。
ふと彼は水平線上にある、島のようなものがあることに気づく。確認のために隣にいる艦長に尋ねた。
「この海域の近くに島はあったか?」
「いえ。ございません。」
「では、あの島のようなものは、なんなんだ?」
「申し訳ございません。私には分かりません。」
「そうか...」
分からずじまいのまま航行していたら。今度は横からバタバタと音を立てながら来る物体に目が行った。
(あれはなんだ?ワイバーンか?いや違うな...なんだ!あれは!)
『こちら、ラバール連合王国海軍です。航行中のロウリア艦隊に警告します。貴艦隊はクワ・トイネ公国の領海に侵入しようとしています。直ちに反転し、自国に引き返しなさい。繰り返す...』
見たことのない飛行物体には人が乗っており、クワ・トイネ公国からの挑発と思った兵士が弓で攻撃したが矢は届かず、むなしく「チャポン」と海に落ちていった。また、よくわからない飛行物体は警告を再度行った後、南へ飛んで行った。
何だったのわからなかった兵士たちは、「怖気ずいて逃げてい居たぜ」と挑発していた。
だが、謎の飛行物体が飛んでいった、南の方から、先ほど見た島のようなものが見えてきた。
「また、島のようなものがあるな...」
島のようなものを凝視していたシャークンは、衝撃な事実に気づいた。
「島が、島が..うごいている!?」
隣にいた艦長も、そして見張り員も気づいたようで
「敵艦だ!敵艦を発見!距離、50㎞!」
「まだ、50㎞だ。焦るな!」
シャークンはそう叫んだ。しかし、事態は一気に進む。
「敵艦、発砲!繰り返す!敵艦、発砲!」
「なに!まだ50㎞も離れているのだぞ!?」
そんな時に通信兵が駆け込んでくる。
「報告します!ラバール連合王国がロウリア王国に対し宣戦布告したとの通信が本国から参りました!」
「なに!」
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ラバール連合王国海軍 先遣隊 第七艦隊旗艦 テンシン艦橋
「報告します。ラバール連合王国はロウリア王国に宣戦布告しました。また、ロイド提督か作戦開始の号令が下りました。以上です。」
「了解。それでは、我々は給料分の仕事をやるとしますか...全艦に通達、合戦用意!」
「了解!」
「敵との距離、500!」
「全艦、単縦陣形に移行!左砲戦用意!」
「了解!左砲戦用意!面舵90度!」
「おも~か~じ!」
「敵との距離、依然と500!」
「弾種 榴弾!」
「了解!砲雷長準備!」
「了解!」
「全艦!左砲戦用意完了!」
「測定よし!自動追尾よし!いつでもいけます!」
「全戦艦!交互斉射...初め!!!」
「交互斉射ってぇ!!」
ドゴォォォォォォォオオオオオ!
戦艦四隻から放たれた41㎝対地用拡散榴弾は50㎞も離れた、ロウリア艦隊に吸い込まれるように飛んで行った。
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ロウリア王国東方討伐海軍 海将 シャークン
目の良いシャークンはあの巨大艦に乗せられている棒がこちらに向き煙を「ドッ」とだすのが見えた。
「なんだ、あの煙は?」
「敵艦が爆破でもしたのでしょうか。この距離です届いたとしても当たるわけがございません。」
その数分後であった。
ヒュルルルルルルルルルル~~
ラバール艦隊の戦艦が放った弾頭が来たのである。目の良い乗員は弾頭を見つけ
「何かが落ちてくるぞー!」
と叫ぶ。その直後、右に展開していた艦隊の上空で爆発した。
「空中で爆発した?」
そう皆が疑問に持った次の瞬間
ズドーン!
「なっ!」
「右艦隊消失!」
見張り員の苦痛の叫びがシャークンの頭の中をいや、艦隊全体にこだました。
文字通りの消失だった。船の破片すら残らないほどの。
信じられない光景を目の当たりにしたシャークンは。すぐさま伝令した。
「ワイバーンだ!ワイバーンを呼べ!ここならまだワイバーンは届く!」
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ロウリア王国 王都防衛飛龍騎士団総司令部
「東方討伐海軍から魔信です!『現在、敵主力と思われる大型船と交戦中。敵船は大柄で高威力の魔導砲を装備している。1000隻が撃沈された。航空支援を要請する』とのことです!」
「1000隻もか...敵主力となれば。そうだな、よろしい700騎全騎を差し向けよ!」
「しかし、それでは王都の防衛が疎かとなってしまします。よろしいのですか。」
「聞こえなかったかね?全騎だ。敵主力なら、大戦果となるだろう。それに奴らがここまでたどり着けるわけがなかろう。」
「りょ、了解しました。『飛龍隊に告ぐ。全騎出撃!目標マイハーク西沖合、敵主力船団。味方海軍の支援に当たれ!繰り返す...』」
飛行場ですべてのワイバーンが飛び立っていった。
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ラバール王国海軍 第三航空戦隊所属 UASU-4早期警戒機 ホワイトドラグーン
つい最近、完成したばかりの早期警戒機「UASU-4」。索敵半径500㎞という範囲をカバーすることのできる機体である。先遣隊の航空援護をすべく先遣隊の上空で待機していた。その対空電探には、すでに電探画面に「WVN」とワイバーンの識別コードが写っていた。
「敵航空戦力を発見。ワイバーンです。数700。西方向から時速150㎞で接近中。」
『こちら、テンシン防空指揮所了解した。』
ラバール連合王国海軍 先遣隊 第七艦隊旗艦 テンシン艦橋
「艦長、敵のワイバーンが接近しているとのことです。」
「全艦に次ぐ防空戦闘用意!駆逐艦隊に打電『空母を守れ』以上だ。」
「了解しました。対空戦闘用意!」
「ホワイトドラグーンから情報来ました!接敵までおよそ1分!」
「CIWS起動!射程に入り次第、叩き落せ!」
「CIWS起動!測定よし!自動迎撃に切り替え。打ち方用意!」
「射程入りました。」
「打ち方始め!」
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ロウリア王国 王都防衛ワイバーン隊
「あれか...確かに聞いた通り大きいな。良し!攻撃かいs」
ダダダダダ‼
「隊長!」
「なんだ!」
「隊長が落とされた!?」
4隻の大型船から光の弾が糸のように続いて飛んできていた。いや、4隻だけでなく周囲にいた比較的に小さな船からも似たような攻撃をしていた。
ワイバーンは、圧倒的弾幕を受けたことでハエのように落とされていった。
だが、その弾幕の嵐はすべてのワイバーンを落とす前に沈黙した。
迎撃されたワイバーンの数は実に690騎。9割以上が撃墜された。
啞然とした飛龍隊は、魔導が切れたのだと思い、突撃を敢行したが、目の前に飛んできた白い矢にことごとく落とされていった。
それを放ったのは、サツリュウに搭載されていたRAMからだった。
それを最後にすべてのワイバーンが撃墜された。
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ロウリア王国東方討伐海軍 海将 シャークン
ワイバーンが撃墜されていくところを見ていた彼は、絞り出すようにいった
「なんなんだ...あいつらは」
その光景を見ていた他の乗員も絶望していた。
「ば...化け物だ...」
乗員たちの目は死んでいた。
(こうなったら奴らに近づいて突撃するしか...)
シャークンがそう考えている時、見張り員がさけんだ。
「敵の増援です!前方約40㎞!」
「増援だと...」
艦隊前方に目をやると同じ大きさをした船が何十隻も来ていた。
その中には一際大きな船が4隻いた。平たい甲板を持ち合わせていたその船は、シャークンの目には異様な船に見えた。彼の直感は危険信号を出していた。
(もしや、あれが本体!このままではやられる!)
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ラバール王国海軍 第三航空戦隊 航空母艦アマギ
「航空全機発艦!」
アマギ艦長のイリューシ・マーキュリーの号令で戦闘攻撃機SU-4Bが発艦していく。
『こちら、早期警戒機ホワイトドラグーン。貴航空隊の支援を行う。』
「こちら、ブラックアローン隊了解した。支援感謝する。」
『目標、敵ガレー船団。随時撃沈せよ。』
「了解。ブラックアローン1、FOX2!」
ブラックアローン隊と先遣隊、主力艦隊の攻撃によりロウリア艦隊は撃沈されていく。
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20分後
そこには、シャークンが乗艦している船とその周囲にいた50隻しかいなかった。その殆どの船が攻撃によって沈められたのだった。
「もう...おしまいだ...撤退しよう...」
シャークンが撤退の号令をかけ、艦隊はロウリア王国に向けて撤退していった。
戦艦サウスラバール艦橋
1時間程度の戦闘におブルーアイは言葉を失っていた。圧倒的長射程で敵艦隊を撃沈させ、空を埋め尽くすほどの数できたワイバーンの大群を四隻で撃滅し、残った敵艦隊を飛行機械と艦砲射撃でほとんどの敵艦を沈めた。ブルーアイは忘れないうちに(忘れることはないだろうが)この海戦を紙に書き留めた。
「ロウリア艦隊の撤退を確認しました。」
「了解。戦闘終了。戦闘用具収め。副長、各艦に通達、救助活動を開始せよ。」
「了解しました。各艦通達『救助活動を開始せよ』」
「ロイド提督、終わったのですか。」
海戦状況を書くことに集中していたブルーアイは彼にそう聞いた。
「はい。戦闘は終了しました。これから救助活動を行います。」
「損害はあるのですか?」
「損害ゼロの完全勝利でしたよ。」
「それでは、何故救助活動を?」
「ロウリア兵士の救助活動です。」
「なぜ敵であるロウリア兵を救助するのですか?」
「同じ人間ですからね。戦闘が終わればたとえ敵であろうと救助するのがわが軍のモットーなんです。」
「は、はぁ」
ここに一つの歴史的海戦の幕が下りたのだった。
「聞こえますか?こちら、ヴァルハル。信じられないものを蛮地で見ました。私でも見たこともないほどの大きさの船がいました。その船は50㎞も離れているのにもかかわらず弾を当てておりました。我々の技術では到底作ることのできない魔導砲を目の当たりにしました。その船はワイバーンを一匹も残さず撃墜しておりました。その巨艦に似合わずものすごい速さで航行しておりました。」
彼、パーパルディア皇国観戦武官のヴァルハルは震える手を抑えながら魔信で、海戦で起きた出来事をありのまま報告していた...
ロウリア沖海戦(歴史書にはロデニウス沖大海戦となっている。)結果
ラバール・クワ・トイネ連合艦隊
損害なし
ロウリア東方征伐海軍
6500隻以上撃沈。のこりは撤退。
ロウリア王都防衛騎士団
ワイバーン700騎、全滅
次回予告
ロウリア沖で海戦が起きていた一方、クワ・トイネ公国最西端の町ギム
そこで起きた悲劇とは
次回 ギムの悲劇・エルフ族を救え