艦こrゲフンゲフン、アズrゲフンゲフン、進路のほうで忙しく
投稿できていませんでした。
本当に申し訳ない,,,
中央歴1639年4月2日
クワ・トイネ公国 首都クワ・トイネ 政府官邸
「以上が、ロウリア沖海戦での、戦果報告を終わります。」
観戦武官として送られていたブルーアイの報告が終わった。
政治部会に参加している議員の手元には、戦果が記載された報告書が配布してあり、各々ブルーアイの報告を聞きながら目を通していた。
ひと時の間、沈黙が流れる。
「では、君はラバール連合王国がたった10分の1戦力だけで6600隻の大艦隊に挑み、初陣の50隻だけで4000隻を海の藻屑にし。それだけでなく、ワイバーン700騎の空襲に合ったにもかかわらず、すべて叩き落しただと?それも、被害なしでか?」
軍務卿ヤヴィンは、信じられないと言いながらうなだれた。
他の議員がヤヴィンに代わり追求する。
「報告書には、人的被害がゼロとなっている。戦死者は誰一人も出なかったということか?そしてわが軍の第2艦隊の出番はなかったのか!?」
「はい、私がみる限り誰一人とおりませんでした。また第2艦隊の出番ですが、敵との砲戦距離が圧倒的で出る幕が一切とありませんでした。想像してみてください、50㎞も離れている船に砲撃しているのです。わが軍の船では到底不可能です。」
「なんだと!?」
彼らの質疑応答を聞いていた他の議員までもがうなだれた。
本来ならば、ロウリアの侵攻を完全に防ぎ返り討ちにし、国家の危機が少し去ったので、普通喜ぶべきなのだが一回の海戦での戦果としては凄まじいものだった為政治部会にはある種の恐怖感が漂っていた。
カナタ首相が場をまとめるかのように発言する。
「取りあえず、海からの侵攻は防げたのだ。余ほどのことがない限り再度、海からの侵攻はありえないだろう。だがまだ陸は安全ではない。ヤヴィン卿、陸軍の方はどうか?」
「現在、ワイバーンやスパイを使い敵軍の監視を行っておりますが、ギムの手前5㎞付近まで迫っております。ギム防衛団では防ぎきることは不可能でしょう。そのためギムには疎開を命じております。ギム防衛団には疎開する町人の護衛に当たらせます。」
「そうか...ラバール連合王国からの援軍はどうなっている?」
「それについてですが、ラバール連合王国から約5万の兵力が送られており、後3日でギムから東に20kmに到着するようになっております。」
「おぉ、5万か。しかし、何故ギムから20km先までしか来ないのか?」
「どうやら、そこに陣地を作りこれ以上の侵攻をそこで抑えるそうです。」
「なるほど、彼らの考えがわからないな。」
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中央歴1639年4月10日
クワ・トイネ公国 最西端の町 ギム
「きゃぁぁぁーーー!」
「やめろぉぉぉ!」
「あはははは!」
ざく!
「がっ!」
どさ
「男は殺せ!女は犯して殺せ!子供も殺せ!」
「うおおお!」
うわぁぁぁ きゃぁぁぁ
どさ ざく
「いや...来ないで...」
「ぐへへ、いい体してんねぇ」
「いや、いやぁぁぁ」
「おい増援はまだか!」
「ダメです一番近い部隊でも1週間もかかります。」
「1週間もまてん!クソ、クソォォォ!」
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ギム攻防戦
クワ・トイネ公国
死者8000人
負傷者多数
ロウリア王国
死者10人
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中央歴1639年4月15日
ギムからおよそ10㎞東方の地点
「はぁ、はぁ、はぁ」
息が上がり、今にでも倒れそうになりながらも歩いていた。足はとっくに悲鳴を上げている。ギムから逃れてきた人達はもっと、きつくて苦しいであろう。
しかし、この歩みを止めるわけにはいかない。エルフ族の少年パルンは妹のアーシャの手を引きながら、必死に移動する。できるだけ遠くに、ひたすら東に。
ロウリアの魔の手が届かない所、自分たちが生き残るために。
パルン達エルフ族はギムからおよそ5㎞東にある名もなき小さな村に住んでいた。山の中にある村な為外界からの情報が入りにくかった。しかし、ロウリア軍がギムに侵攻したとの情報が奇跡的に入ったため村人全員で一斉疎開を決めた。だが、その頃にはギムは陥落しており、ギムから逃れてきた人々たちからその悲惨さを教えられた。ギムが陥落しているとなれば、ここはもうロウリア軍の行動範囲内であった。
今いる所は平原で草が生い茂っている平坦なところだ。こんなところに騎馬隊で攻められたら一瞬で全滅だろう。
パルンは、アーシャの手を引いて、必死に東へと歩く。
どれ程歩いても、クワ・トイネ公国旗は見えない。
突然、後方の集団から叫び声が上がった。
「ロウリアの騎馬隊だぁぁ!」
その叫び声は、悲鳴時みた声だった。
パルンが振り返ると遠くに土煙が見える。土煙の先端に馬に乗った人の姿が見え、それらが多数いた。ロウリアの騎馬隊との距離およそ3㎞。
エルフたちは悲鳴をあげ、走り出した。しかし、疲れ切った足で走ることはできず、つまずいてこける者、他の人にぶつかり負傷する者、集団はパニックに陥った。
ロウリア軍ホーク騎士団所属第15騎馬隊隊長のジョーヴは目の前の獲物(集団)に舌なめずりをする。
「獲物……発見」
およそ200人くらいの女、子供が東に歩いている。
ギムではいい思いをした。嬲って良い、好きにしろという上からのお達しは最高だった。ギムにいた、猫耳の亜人一家を思い出す。殺さないでとぎゃぎゃ騒いでいた親を殺し、その目の前で娘を散々犯した。使えなくなったからもちろん殺した。
その時の悲鳴は最高に良かった。
ジョーヴはロウリア軍の中でも特に残虐な性格だった。気に入らない部下は戦場であっても容赦なく殺し、戦死扱いにする。
「さてと……狩るか」
そうつぶやいた彼は、部下たちを鼓舞する。
「おい!お前ら!目の前の亜人どもを皆殺しにするぞ!獲物だ!俺に続けぇ!」
「「ヒャッハー!」」
彼ら、まだ気づいていなかった。狙われているのは自分たちだということを。
パルンは妹アーシャの手を引いて、必死に走っていた。
「大丈夫!アーシャは絶対お兄ちゃんが守ってやるからな!心配するな!」
「うん!」
必死になって走る。怖い!怖い!
後ろから死が近づいてくる。自分たちを確実に殺しにくる悪魔が集団が!
僕たちが何をしたっていうの。何か悪いことでもしたというのか?
せめて妹だけでも、たった一人の妹だけでも助けて神様!
パルンはふとあることを思い出した。それは昔、亡くなった母が話してくれたことを。
遠い昔、まだ世界に国がなかったころ。エルフ族達は魔族と戦っていた。魔族は強力でエルフ族は神のいる森に逃げ込んでいった。しかし、歴戦のエルフが次々に殺されていき、その森すら占領されそうになった。その時にエルフの神は、自らを創造した太陽神に祈った。太陽神はエルフの神の願いを聞きつけ、神の使いを送った。彼らは地をかける鉄竜や空飛ぶ船を使い、台地すら破壊する魔法により魔族を焼き払った。
エルフ族は救われ彼らにお礼として金銀財宝を、渡そうとしたがそれを受け取ることはなく遠く先に帰っていった。その時に動かなくなった鉄竜や空飛ぶ船をこの森に残していった。それらは、時空遅延式保管魔法をかけられ、クワ・トイネ公国内の聖地リーン・ノウの森の祠の中に大切に保管されているという。
お母さんは最後にこう残した。これは本当にあったこと、と。
パルンは走りながら祈った。
神様!太陽神様!お願いします!僕たちを救ってください!どうか!せめて妹だけでも、僕を生贄してもいい、どうか、妹を、アーシャだけでも!
残酷かな、どれほど祈っても何も起きない。
ロウリア軍の騎馬隊の声がする。はっきりと聞こえるほど近づいている。
距離が約500mまで近づく。
誰もが諦めた。
パルンは、空に向かって喉がはちきれんばかりに叫んだ。
「神さまぁぁぁぁぁ!おねがいぃぃぃ!助けてぇぇぇぇぇ!」
パルンの上空を光が通過する。
ロウリア軍の騎馬隊の目の前にその光が落ちた。
ドゴォォォォォォォオオオオオ!
光は一つだけではなかった。立て続けに光は飛来しロウリア軍の騎馬隊に落ちていった。
落ちるたびに、耳を割くほどの轟音
まるで大地が噴火したかのように煙に包まれた。
それが何度も続いた。
エルフたちは恐怖のあまりその場で伏せるしかなかった。妹のアーシャも隣で震えていた。
煙が開けるとロウリア軍の騎馬隊だったものが残っていた。全滅だった。
ガラガラガラガラ
遠くから、地面揺らすほどの地響きを立てながら迫りくるものがいた。
それらはエルフたちの隣に止まった。
パルンは見た。異様な形をした地竜の横には放射線の入った日の丸が描かれていた。
「太陽…のマーク…!太陽が描かれてる!太陽の使いが来てくれたんだ!本当に来てくれたんだ!」
地竜の中から人が出てきた。その姿は黒服で胸元には十字の飾りの入ったものだった。
「お怪我のある方はいらっしゃいませんか?」
エルフたちは恐怖していた。あのロウリア軍を一瞬で消滅させるほどの強大な魔力を扱うものに。怪我人は労働力がないので、強大な魔導を放つ魔獣の生贄にでもされるのであろうか?
びくびくおびえているのか、パルンが進み出た。
「助けてくれてありがとう。願いを聞いてくれてありがとう。お兄さんたちは、太陽の使いですか?」
それを聞いた兵士は少し困惑した。
(我が国は太陽をモチーフにしてるからかな?子供が言うことだし、きっとラバール連合王国の組織か聞いてるのかな?)
「まぁそうだけど…」
エルフたちはどよめいた。
突如、エルフたちは大地にひれ伏す。
救援にきた国際停戦監視軍第11戦車大隊と装甲輸送車の兵士たちは村人全員にひれ伏され、説明にさらに時間を要することになったのはこの際割愛させていただく。
国際停戦監視軍第11戦車大隊
ラバール連合王国がクワ・トイネ公国の援助のために送った部隊の一つ。
56両の戦車が振り分けられている。そのすべてが、自走砲の役割も担っているKVS-152Uである。
KVS-152U
見た目はロシア軍の2S19ムスタ-S 152mm自走榴弾砲に酷似している。
対戦車戦を主においているため非常に強固にできている。
現在は、旧装備品となっており随時、新型戦車に更新されている。
次回予告
ギムを攻略したロウリア軍。首都に向けて侵攻を開始したロウリア軍に待ち受けるものとは……
次回 帝国の興廃
*あくまでも予定ですので変わるかもしれないです。