生者に夢を、死者に花束を   作:薫製

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お待たせしましたー!
近々なんて言って1週間以上経ってしまいました…


勇気の章
いつもの朝


いつも似た夢を見る。

私はミニシアターの中央に一人座っている。

席はいつも赤い絨毯のような少し高級感があり、座り心地も申し分ないがポップコーンやドリンクのサービスが無いのが残念。

まもなく無駄にうるさいブザーが鳴りゆっくり暗くなる。

 

ここまではいつも通り。

異なる点は上映作品。

とは言え今人気の作品や過去の映画とは異なりどれもカッコイイ服を来た少女が武器を振るい気味の悪い敵を打ち倒すというもの。

至ってシンプルな話だが、少女が5人だったり2人しかいない時もある。

負ける事もあるが最後には勝つ。

まぁ勝つとはいえ犠牲無しとは行かないけど。

けど目が覚めて勝手によく分からない作品見させられる私も中々イカれている。

 

今回は3対3らしい。

少女は赤と水色と紫と映える色で相手はラグビーボールと尻尾と板だ。

敵にも名前はあるらしいが今は夢だから割愛。

少女達上手く連携が取れているのかスムーズな動きで敵を圧倒する。

だが、尻尾が振り抜き水色と紫の子を吹き飛ばした。

かなり飛ばされているが少し反応があったと思うから脳震盪だろう。

言い忘れていたけどだろうと言うのは音声もなく顔だけ見えないようなカット割りだから。

身体だけでもその場の空気とは伝わるものではあるけど憶測に過ぎない。

 

赤の子が2人を抱えて退避。

横にした後その子は飛び立ち敵の前に立つ。

そして両手に持った大剣?を振りあげる。

最早詰み1歩手前…いや詰み確定だ。

ラグビーボールは矢を大量に浴びせる。

矢の雨とよく言うがその言葉通りの回避不可の暴力。

それが分かっているのかそれともアドレナリンのせいか赤い服が血で黒くなるほど身体に刺さっても関係なく止まらない。

いつもは特に感情を持たないのに私は胸が締め付けられた。

その光景は眩しいくらい善人のとる行動だからだ。

やがて右腕が吹き飛んだ。

さすがにリアリティあり過ぎてひいたが映画は終わらない。

なんでそこまでして闘えるの?

命をかける価値があるの?

あらゆる疑問が頭の中をグルグル回っていた。

気づくと敵はいなくなり片腕を無くした子が一人立っていた。

そのシーンを見て目の前が真っ暗になった。

 

 

 

ジリジリと目覚ましが鳴る。

目を開けると見慣れた白い天井が広がっていた。

一応夢か現実の区別をつけるため天井にガムテープでクロスするように貼っている。

それが見えてることからこれは現実だと理解が追いついた。

 

「はぁ…」

 

ため息が自然と出たがゆっくりと身体を起こした。

春先なのに寒いと感じパジャマを見ると大量の

寝汗をかいていた。

女の子らしいリボンのついた可愛らしいものではなく無地の白のシャツ。

生憎ファッションは興味無いからこれで十分と思っていた。

それがグレーになるくらいであったことからどれだけ出したか明らか。

あと透けてないから。

 

少し目眩がする。

こんなに酷いのは久しぶりだ。

カーテンを開けフラフラしながら洗面所へ向かう。

シャワーで軽く身体についた汗を洗い流した後冷水に設定を変え顔を何度も擦る。

滝行みたいだが顔洗いの方はスッキリするから日課にしている。

その後タオルで身体を吹き鏡をみた。

肩まで伸びる黄金色の髪、病気気味で部屋に篭っていたかのような白い肌、そして少し青みがかった目。

これが私、高木美穂である。

そのまま讃州中学の制服に着替え髪を黒のゴムでまとめポニーテールを作り完成。

下ろしても構わないけどスッキリさせたい上楽だからしている。

 

時間を見ても遅刻ラインまで1時間以上ある。

食パンをトースターに2枚入れ適当にタイマーをかける。

その横でフライパンに卵を1つ落とす。

昔なら殻が入っていたが慣れればどうという事もない。

よく目玉焼きは片面、両面焼きか半熟、しっかり焼く等派閥があるとかないとか。

私は片面半熟だ。異論は認めん。

目線をフライパンからトースターにうつす。

食パンの真ん中に焦げ目が出来てたから切る。

皿の上に食パンを置き上から目玉焼きをのせた。

シンプルオブシンプルな目玉焼きトースト。

どこかのアニメで美味しそうだったのでやってみたらイチコロだった。

黒胡椒を少しかけるだけでも味が変わる。

これを考えた人は天才…いや神と呼んでもいい。

コップに冷えた牛乳を注ぎ2つを持ち机に置く。

冷蔵庫に戻りマーガリンを取り出す。

イチゴジャムもあるが気分がマーガリンだったから気にしない。

 

朝食が揃いあぐらをかくように座り手を合わせる。

 

「…いただきます」

 

返答はない。

何故なら一人暮らし中だから。

まぁ寮のようなマンションのイメージで大丈夫…のはず…

とにかくこの最高のご飯を食べよう。

とその前にニュースを見ないと。

 

『昨晩突風が発生し倒壊含む8件の住宅が被害にあいました。軽傷が複数人出ております。なお専門家は…』

 

突風ねぇ…春一番は終わったのに物騒なんだよね。

けど怪我で済むならマシだ。

いきなり死ぬのは怖いからね。

 

と考えていたら完食していた。

まぁ美味いのは分かるから問題なし。

食器を洗い洗濯機に乾燥までを設定し朝の用事完了。

時間もまだあるがさっさと学校に行くのが無難。

全身鏡でシワの有無をザッと確認。

なかったからカバンを持ち玄関へ向かう。

下駄箱からローファーを取り出し履く。

自然と部屋を見る。

無駄に広いリビング。

一人暮らしなのに4人分ある椅子。

なんでこんな広い部屋に一人居るんだと思うくらいだ。

この部屋に慣れるが苦労も多い。

出る前に傷だらけになった十字架のペンダントを首からかける。

胸は少し大きいが邪魔にならないよう谷間に通す。

変なこと考えないでね?

 

「いってきます」

 

私は少し重い扉を開け外に出る。

神世紀三百年4月。

空は雲一つない爽やかな青が広がっていた。

 

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自己紹介

名前︰高木 美穂(たかぎ みほ)

年齢︰14歳

身長︰159cm

誕生日︰6月5日




活動報告に述べたように二刀流で行きます。
キャラ目線で書こうと思ってやり始めました。
そしたら字数に困らないスラスラかけると気づいたらストックが増えて…
そんなことから試しに投稿しました。
見切り発車ですが皆さんの反応見て頑張ろうかなと。
どうかよろしく!お願い!します!
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