東方のキャラに憑依したやつがすげーバカだったら   作:ナチュラル7l72

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3話

いやあ楽しかった。

まるで悪の怪人のようだった。仕事に殺されかけている人間を見下しながらわははははと雄たけびをあげるのは非常に悪だったな。これはかの大悪党クッパ様も称賛するに違いない。

 

俺は渋谷を飛び回ったあとそのまま秋葉原に観光しにきていた。

 

せっかくあまり来ない日本の中心ともいえる渋谷にきたのなら秋葉原にも行くしかない!という思いで見切り発車したわけだが。

 

「失敗したかもな…」

 

秋葉原といえば大きな子供が行くところと聞いた事がある。だからチルノ(幼女)がいても不自然じゃないだろう。

 

しかしなぜかチラチラと視線を感じる。ガン見されることも結構ある。薬物防止教室のビデオで見た「だ、誰かが俺を見ているッ!」みたいなやつではなく。

 

渋谷で飛び回ったからではないだろう。発って数分しかかかっていないのだからまだ動画も出回ってないはずだ。

 

夜なのもあって周りにもアニメキャラにコスプレしている人が結構いるのだが、やはり身長の問題か。

 

チルノ コスプレ

と検索にかけると何故か成人済みの大人がコスプレしている画像ばかりが大量にでてくる。きわどいのも出てくる。

世の人間はチルノが幼女だとわかっていないのか…?

 

だとしたら俺は「おんめえ子供のくせになんで大人のチルノ様にコスプレしてんの?」

て感じでイロモノとして見られているのか。

 

やっぱチルノみたいなマイナーキャラはその容姿すらも覚えられていないのか…。他人ごととはいえ同情の念を感じ得ずにはいられない。これがまったくの思い違いの可能性もあるがそれは理論上可能というものだ。つまり不可能。

Q.E.D. □ //

 

だがまあそんな人の視線1つで帰るのかと言われればそんなわけがないのである。

 

大学に行けば俺の性格や頭の乏しさも相まって多くの視線が俺の後頭部に集まってくる。この程度で帰るメンタルはしていない。なぜか集まるかはわからんが。先生に一コマ辺り20回くらい質問していることと関係あるのだろうか…わからないところは質問するのよという小学校時代の担任の言葉通り実践しているだけなのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさいませ、お嬢様♡」

 

それはそれとして俺は秋葉にきたらメイドカフェなるものに行ってみたかったのだ!

 

「1名様ですか?」

 

「ああ!一名様だ!」

 

世の男を魅了するメイドさんに日本で唯一会える場所。それがメイドカフェだ。アニメでしかメイドカフェを見たことがなかったが本当に実在するとは…!俺感激。

とりあえず案内された席に座りメニューを見ず、電子ベルに平手を叩き込む。

 

「は〜い。お嬢様ご注文はお決まりですか?」

 

「ああ!オムライスに絵ぇ書くやつがほしい!」

 

「お絵かきマジック♡オムライスですね〜なんの絵を書いてほしいですか〜?」

 

「いぬだ!いぬを書いてほしい!」

 

「わわんわんわん♪お犬さまライスですね〜かしこまりました〜」

 

一仕事終えた俺は小さい身体でぽすっとソファーに腰掛け料理を待つ。羽とか全く隠していないが大丈夫だろうか。大丈夫か。メイドさんと似たりよったりの格好だし。だから厨房の方であの子可愛〜っとか聞こえても俺のことじゃないだろう。

 

机の端の方にあるメニューを手に取り中を眺めると外食によく使うガストとは似ても似つかない装いをしていた。

ピンク色が5割を侵食し残り4割は料理の写真が埋め込まれ1割はラメで構成されていた。

一蘭の旨そうなメニュー表と違いカワイイと美味しそうが主体となっているようだ。

 

「お待たせいたしました。マジック♡オムライスです。

ではお犬さまをかいていきますよ〜♡」

 

「おお!」

 

「ちきゅうがいっこありました〜なかにはあんこが入ってます〜サンドウィッチふたつ〜はえました〜」

 

なぞの絵描き歌とともにオムライスの上にはへらへらした犬が現れ始める。それだとあんこがアメリカ大陸くらいでかくなるが大丈夫なのだろうか。俺はどきどきしながらその様子を見守っていた。頑張って犬描いてくれるメイドさんかわいすぎだろ!

 

「おさらをふたつ〜よういして〜舌をかいたらできあがりっ」

 

「おお〜!」

 

思わずスタンディングオベーションをしてしまうくらいには美味しそうな出来栄えになっていた。おそらくケチャップをかけすぎないように調整しながらお犬さまを描いてくれていたのだろう。感涙ものである。

 

「ありがとうございます♡ではこれから魔法をかけていきますね♡

私と同じようにオムライスに手で♡を向けてください

いきますよー!」

 

「もえもえきゅんっ!」

「もえもえきゅんっ!」

 

 

 

 

やはりきてよかったなメイド喫茶…しかしなぜか周りの客があんなにかわいいメイドたちを見ないで俺の方を見ている気がする。わざわざきているんだからもうちょい雰囲気とかメイド服とか見ていればいいのに。

ゲンドウポーズをしながらオムライスの副菜であるポテトを食べているとすごく頭が良くなった気がしてくる。その分頭が冴えているのだろう。いつもの俺では考えつかないような案が浮かんでくる。

もったいないから俺がその分眺めよう。これで解決。あのふりふりかわいいな〜

 




絵かき歌かんがえるのが最大の難所
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