東方のキャラに憑依したやつがすげーバカだったら   作:ナチュラル7l72

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新しい小説書きたいので遅くなるかと思います。
今でも十分遅いけど


第5話

適当にバシャッとシャワーを浴びて髪を整える。中学の頃毎日風呂に入らないやつを非国民扱いしてきていた同級生がいたが俺からしてみればシャワーも風呂もどちらも同じだ。

ぺぺぺとバスタオルで体を拭きそのまま鏡の前に立つ。どっかで「ロリコンは病気」と聞いたことがあるがいざ眼の前にすると確かにそのとおりだと思った。このちまい身体はまるでお子様ハンバーグのように、おいしいより先に懐かしいや可愛らしいと感じる。

 

まあ、たいていのロリ好きは病気でもなんでもないんだろうけど。

「幼女に欲情するなんて何たることか!」とかのたまってる世の人にはわかってもらいたい。括弧書きに(アニメの)ロリとついていることに。だってアニロリ、妙に扇情的なんでもん…

 

 

 

空を飛びながら朝の事を思い出す。

俺はチルノに憑依したからいいが他の人はどうなんだろ。下手にその辺の男が紫とかに憑依したら…

うん。あんまそいつとは関わりたくないな。何も見たくねえ…きっとステーキを眼の前した大食漢のようなのだろう。

 

俺の通っている草場大学の屋上にスタッと着地し校内に侵入する。

 

大学は教授や学生以外の部外者は授業に参加する事はできないが探検をする事はできる。だから不審者もバンバン入ってくるし怪しい団体の勧誘もめちゃくちゃ受ける。知り合いがいなかったら今頃俺は空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の敬虔な信徒になっていただろう。

 

 

 

 

 

 

 

一通り講義を後ろ扉から覗いてみたが欠席と思わしき人はいなかった。

 

というかわからなかった。中学高校と違って大学って在席生徒の数だけ椅子を用意してるわけじゃないからな。少なくとも俺の知り合い連中はいた。

 

なのでLINEを開き知り合い連中のトーク欄に

 

(最近休んでる奴っている?)

 

と投げ入れる。するとすぐに既読が付く。授業中なのに。そしてすぐに返信が届き…。

 

(お前)

 

違う。そうじゃないねん。

ピコンピコンと通知が次々と届くが他の内容も似たりよったり。ていうか俺のことディスってね?出ちゃうよ。手。

 

とりあえず俺→知り合い→友達までの範囲内には休んでいる人はいないとわかったが、それも微々たるものだろう。

だがまあ4コマ目に授業をとっている学生の数は大体把握している。なぜなら間違えて違う授業に入ることが数十回は有るからだ。テストは知り合いにおんぶにだっこでなんとか突破してきたが危うく出席数足りなくて飛ぶところだった。

三角関数とかは全くわからん俺だが化学を記憶力だけでなんとか突破してきた俺だ。4コマ目の授業全てに出席した俺にその生徒の数を覚えるなんぞ新幹線に乗ることよりも簡単だぜ…!

 

だから後は全学生をどうにかしてこの目で見ることができれば…

 

<><><>

 

最近アニオタとして今世紀の一番の大事が起こった。

忘れもしないあの35℃は昇っていたであろう日のこと。

 

俺は渋谷で夏の暑さに対抗すべく薄着の半袖でアニメイトに訪れていた。大好きな東方のあれやそれのそれをかうためだ。当然ながら友人に言えないあれやそれである。

 

紙袋ぱんぱんにつまった商品をぶらさげながらそのまま駅に向かい帰ろうとしていた時、ふとバカにみたいに暑かった気温が冷水をかけられたかのようにガクンと下るのを感じた。

 

風邪にかかってしまったかと思ったが周りにいた会社員やjk、俺と同じようなオタクも汗ばんだ半袖をガタガタと寒そうに凍えていた。

 

当然のことながら冷たい空気は暖かい空気より下にくる。それなのに俺の顔付近まで冷たさを感じるとは一体…

 

そう思いふと顔を上に上げる。空に青い点みたいなのが見えるが最近文字数が多くなったハンターハンターで鍛えられた俺の目にはわかる。

 

あれはチルノだ。

 

俺の頭が暑さでおかしくなったわけではない。俺はコミケで大量の人だかりの中半径100メートルの表紙に載っている東方キャラを見分けることができる程度には観察眼を持っている。

空に浮かんでいる一見水色の点はあーっはっはっは〜!と大きな声を出して笑っていた。

 

「この辺寒くしてうるさいセミ達を凍らせてやるー!」

 

そこから圧巻の一言に尽きる。冬のように寒くなった空の中をまるで宝石のような氷を出しながらぐるぐる旋回していた。

 

他の一般人はその寒さに耐えきれず駅のホームに逃げていったがなぜか俺は小鹿のように震えながらその景観に感動していた。

 

それは幻想だと思っていたチルノに出会えたからか、それとも夢想のような眺望を目の前にしていたからだろうか。

それに俺は…

 

 

 

 

おい…おい!

「なにぼーっとしてんだ。早くいくぞ」

 

「え…どうしたいきなり」

 

「いきなりも何もあるか。今の放送聞こえなかったのか?早く避難するぞ」

 

「避難?」

 

周りを見渡せば講義を受けていた学生、教授が早足で教室を出ていっていた。俺は慌てつつも荷物をまとめて校庭に向かった。

 

 

 

 

「おいおい…なんだこれ?」

 

友人の一人が思わずといった風につぶやく。いやもしかしたら俺自身の念だったのかもしれない。

 

さっきまで俺たちがいた眼前に広がる校舎。それがみるみると左端から凍っていっていた。

 

もちろん今は夏である。というか冬でもこんな事は不可能だ。

 

辺りを見渡せばスマホで撮影している者。話のネタにして爆笑している者。機材がこわれていないか慌てる者と様々だか一貫してこの超常現象に答えをだしているものはいなかった。

 

俺はふと頭辺りにふわりとした冷気を感じた。この感覚はどこかで…

 

反射的に顔を空に向ける。そこには

 

<><><>

 

俺は全員の数を調べるという無理難題ともいえる問題に頭を捻りに捻て三回転くらいしたあたりで一つの答えを出した。

 

巣に隠れた兎を出すには巣に火を付けてあぶり出すらしい。

 

「つまり校舎をぜ〜んぶ凍らせちゃえばいいのだ!」

 

さあさあ早く避難しないと氷のモニュメントにしてアイスみたいにペロペロしちゃうぜ〜!

 

 

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