リィエル・レプリカと転生日誌 作:氷月ユキナ
「……私が、グレン先生のように最前線に?」
「ん、
「……
……よし、これでレオスもリアルタイムで指示が出せるようになった。
ジャティスに言って、俺の言うことも聞くようにしてもらっておいて正解だったな。
さぁ、グレン先生ぇー? こっから、どーするのかなぁー?
"100回中99回負ける戦いでも、残り1回の勝利を一番最初に引き当てる男"なんて言われてたんだし、勝てるよね?
「さ。グレン、勝ってみて」
■□■
グレンside
「くっ、まさかレオスの奴が最前線に出て来るとはな…!」
(チッ。勝利への嗅覚に乏しそうな奴だと思ったんだが、まさかリスクも考えて最前線に出てくるとは……! このままだと、自力の差が出て負けちまう。どうすれば……!)
グレンが焦って必死に考えているとき、この状況でも暇している一人の生徒が脳裏に浮かんだ。
(あいつは……いや、ちょっと待てよ……?)
グレンは頭でシミュレーションをし、決断した。
通信魔導器を取りだし、彼女に連絡を取る。
「
その相手は、リィエル=レイフォードだった。
■□■
ティアside
……ん? リィエルが森に向かってる?
俺は【アキュレイト・スコープ】苦手だから見てるのもブレブレだけど、あの青髪は間違いなくリィエルだな。
けど、リィエル呼び出してもなぁ。何がある?
せいぜい撹乱程度だし、それもレオスは一瞬で分かるだろうから意味ないよなぁ。
その時、レオスから通信魔導器での連絡が来た?
「……レオス? どうしたの?」
『ティアさん! 大変です!』
「ん、何?」
『丘に居たグレン先生の生徒が、私の生徒たちを【ショック・ボルト】で……!』
……うん? リィエルの命中率ならそこまで無双とか出来ないと思ったんだけど……?
「説明して」
『はい! あの青髪の少女が、【ショック・ボルト】の零距離射撃で私の生徒たちを……!』
……はぁ!?
■□■
グレンside
「くっくっく……リィエルの【ショック・ボルト】は遠距離からは全く当たらねぇ程無茶苦茶な代物だが、零距離で撃てば簡単に当たる。ごくごく普通の当たり前なことだ。普通は本末転倒だが、攻撃手段が無かったリィエルが使うとなると一気に戦況が変わるに決まってるよなぁ?」
グレンは口ではこう言っているが、内心は冷や汗かいていた。
そもそも、レオスが最前線に出てくること自体予想外なのだ。対策なんて考えてるわけがない。
だが、その程度で何もできなくなってしまうのなら帝国宮廷魔道士だった頃にすでに死んでいる。
「……ったく、さっさと引き分けで終われよ。眠ぃしさっさと寝てぇ」
愚痴を言いながら、グレンはレオスの生徒たちをトラップで戦闘不能にしていった。
そして、泥仕合のまま両者がボロボロになっていった。
『……双方、そこまでだ。たった今、両陣営の戦力損耗率が互いに80%を超えた。ルールに従い……この勝負、引き分けとする』
その言葉により、魔道兵団戦が終わった。