リィエル・レプリカと転生日誌 作:氷月ユキナ
フェジテから離れて数日後。
俺たちは、帝国宮廷魔導士団やら天の智慧研究会やらと戦いながら生きていた。メイド服を着ながら。
そして今、夜ご飯を食べにレストランに来ています。
「うむむ……」
……悩む。メニューが多いので、すごく悩む。
ハンバーグ定食も良いが、スパゲッティーも捨てがたい。けどピザも良いなぁ……。
あ、ドリアもある。こういう料理って、《大導師》が教えたのかな?
さて、どうしよう……。
「……そろそろ、注文しようか」
そう言ったのは俺と一緒に行動している、元帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官No.11《正義》のジャティス=ロウファンだ。
……って、俺まだ頼むもの決まってないよ!?
「注文はお決まりですか?」
「ああ、この"たまごハンバーグランチ"を
えっと、俺も何か頼まないと!
「おれも、それお願い」
「分かりました。調理が終わるまで、暫くお待ちください」
そう言ってスタッフの人は去っていった。
……うん?
あれ? ジャティスが言ったのって俺の分、含まれてる……?
……スタッフさん、察してくれるよね!? ね!?
■□■
はい、料理が来ました。
"
「これは……"読めなかった"なぁ……」
そして、若干どうしようかと困っているジャティス。
「……ごめん、ジャティス」
「別にいいさ。君が何の料理を選ぶのかを、僕が勝手に予測して注文しようとしてしまったからね」
「……タッパーとか、ある?」
「……錬金【
……すまん、ジャティス。マジですまん。
まさか、こんな事になるとは……。
「さて、そろそろ食べようか」
「……ん」
……気まずい雰囲気だなぁ! いや、俺のせいなんだけどね!?
マジですまんジャティス……。
「……気分転換に一つ、話をしてあげよう」
「……話?」
「君の霊魂のことなんだけどね?」
え、何それ。なんか重要そう。
「おれの、霊魂?」
「ああ、前に君が『エーテル乖離症』になって心霊手術を施しただろう? その時、君の霊魂には不思議なところがあったんだ」
「不思議なとこ?」
「そうさ。本来は霊魂には精神体……アストラル・コードがあるんだけどね? 君の霊魂には、アストラル・コードが無い余分なところがあったんだ」
「余分……」
「精神体に対して、霊魂の量が丁度二倍程度なんだよ。よくそんな状態で生きていられるね」
んー? つまり、元々この身体にあった霊魂と、そこに憑依した俺の霊魂&精神体が混ざり合ってる?
だから、アストラル・コードが無い空白の霊魂がある……って事か?
……よく分からん。
「……おれ、死ぬ?」
「それについては心配要らないよ。上手く安定しているし、ちゃんと生きられるさ」
なら良いんだけど……。
それにしても、アストラル・コードが無い空白の霊魂か……利用できるか?
……なんも思いつかない。保留にしようか。
それよりも、たまごハンバーグだー!