リィエル・レプリカと転生日誌   作:氷月ユキナ

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聖リリィ魔術女学院
聖リリィ魔術女学院へ


 さて、原作小説で言う5巻が終わったが、次の6巻に介入する気は無い。

 

 というか、遺跡とかアール=カーン戦にジャティス勢力である俺がどうやって参戦しろというのか。

 

 うん? 7巻には介入するのかって?

 

 いや……あの巻、殆どエリート(笑)のイヴ=イグナイトさんを虐めて終わりじゃん。つか、今のイヴさんも一応強いし、愉悦できそうなポイントも無いし近づきたくねー。

 

 なので、俺が介入するのは8巻だ。

 

 8巻について、一応あらすじを言っておくと、

 

①退学回避の為に留学する事になったリィエル。

②留学先は聖リリィ魔術女学院。

③グレンは女体化して臨時講師として赴任。

④しかし、そこにはお嬢様グループでの抗争が……!?

 

 みたいな話だ。まあ、前半(そこらへん)には関わらない。

 

 俺が介入する理由は、魔法遺産(アーティファクト)──炎の剣(フレイ・ヴード)だ。

 

 これは昔、炎魔帝将(えんまていしょう)ヴィーア=ドォルっていう魔将星が使った(らしい)魔法遺産(アーティファクト)で、炎を操る力がある。

 

 どのくらい強いのかというと、ただの研究者のおばさんを一巻分のボスにさせる位の強さだ。

 

 つまり、イルシアの剣術と炎の剣(フレイ・ヴード)の力が合わされば、俺も強さのインフレについて行けるってことさ!

 

 こんな簡単に強くなれて、大して原作と関係ないアイテムがあれば誰だって取りに行くだろう。

 

 待ってろよー? 聖リリィ魔術女学院!

 

 

■□■

 

 

 アルザーノ帝国魔術学院。

 

 そこでは、セリカによって女体化されたグレンとアルベルトが居た。

 

「……グレン、話がある」

「うん? 何だ? 俺は今、今回の短期留学に滅茶苦茶やる気出てた所なんだが……」

「あのジャティスと共に活動しているティア=レイフォードの事だ」

「──ッ! ……何か、分かったのか?」

 

 女子校へ行くことになりテンション爆上がりだったグレンは、その名前を聞いた瞬間に意識を切り替えた。

 

 ……ティア=レイフォード。

 

 何故かあのジャティスと一緒に居た、リィエルそっくりの少女の名前だ。

 

「アルベルト……あいつは、何なんだ?」

「恐らく、奴は『Project:Revive Life』で産まれた」

「ッ!? じゃあ、ジャティスの野郎が『Project:Revive Life』を完成させやがったってことか!?」

「そうではない。奴が産まれた場所は、サイネリア島だ」

「はぁッ!?」

 

 その時、グレンの脳裏にあの時叫んでいたリィエル・レプリカの製作者ライネルの声が蘇る。

 

『な──ッ!? に、二体……ッ!? あと一体はどうしたんだ!?』

 

 あの時のグレンは大方、誕生させるのに失敗したのだろうと適当に予測していたが全く違っていた。

 

「……いや。待て待て、可笑しいだろ。なんで、それでジャティスと……?」

「恐らくだが、あのライネル=レイヤーから逃亡した先でジャティスに出会ったのだろう」

「なるほどな……クソッ、よりにもよってジャティスと会っちまうなんて……」

 

 グレンは拳を握りしめ、自分の無力さを呪う。

 

「過去の出来事は変えられん。それよりも、ティア=レイフォードをどうするか、だ。現状、帝国宮廷魔導士が何人も奴にやられているぞ」

「……あいつは、リィエルの妹みてぇな奴なんだ。実際、リィエルも凄ぇ懐いてたしな。そんで俺は、リィエルの教師だ。……だったら、やることは一つ。そうだろ?」

「フッ……聞くまでもなかったな」

「当ったり前だろ? ティアを助ける、それだけだ」

 

 何時もの調子を取り戻しながらも、グレンは誓った。

 

 必ず、ティア=レイフォードを救うと。




おまけ
「だが、どうしても分からない事が一つある」
「あ? 何がだよ」
「どうしてティア=レイフォードはメイド服を着ているのだ?」
「……そりゃ、怪しまれないようにじゃねぇか? レオスのメイドって立場だったろ、あいつ」
「いや、奴は今もメイド服姿だ」
「……ジャティス(あいつ)の趣味じゃね?」
「流石にそれは無いだろう。恐らく、これには何かの意味があるはずだ。少なくとも、俺はそう感じている」
「意味なんて無ぇだろ。何変なモン感じてんだアルベルト」
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