リィエル・レプリカと転生日誌   作:氷月ユキナ

31 / 70
当初、この話を僕が書いているもう一つの作品の方に誤って投稿してしまいました……本当にお騒がせしました。
すみませんでしたッ!


無双

「《雷精のし──」

「《白き冬の──」

「《大いなる──」

「邪魔! いいぃぃいやぁぁああ──ッ!」

「「「きゃあああああああ──ッ!?」」」

 

 聖リリィ魔術女学院の生徒が呪文を唱え終わる前に、俺は白魔【フィジカル・ブースト】で身体強化を施して、高速峰打ちで気絶させる。

 

 殺しはしない。したら愉悦とかできなくなりそうだからだ。

 

「……私らの出番、無くね?」

「そうですわね……もう、あの子だけで良い気がしてきましたわ」

「だよな。これ、私達ついてこなくて良かったかも……」

 

 フランシーヌとコレットが死んだ魚の様な目をしているが、無視無視。

 

 こういうのはスルーが一番だからね!

 

「うぁあああああああああああ──ッ!」

「うるさい、"読んでる"」

 

 透明化の魔術で隠れていた生徒が奇襲してくるが、固有魔術(オリジナル)ティア(おれ)の天秤】を使っている俺には丸分かりである。

 

 つーか、奇襲するなら声上げるなよ……丸わかりだぞ。

 

 俺は奇襲してきた生徒を見ないまま錬金改弐【隠す爪(ハイドゥン・クロウ)・潰刃】により創った手加減用の大剣を身体を回してぶん殴る。

 

 刃は潰してあるので、斬られる心配は無いよ!

 

 死ぬほど痛いだろうけどね!

 

「……ん、グレン、終わった」

「お前……本当、強さリィエル以上じゃねぇか?」

「そうなの? おれにはよくわからないけど」

 

 いやぁ……俺の強さって、ジャティスが創った魔導器の指輪のお陰でもあるからね。俺単体じゃリィエルには敵わないよ……。

 

 俺のこの強さは固有魔術(オリジナル)ティア(おれ)の天秤】を発動するには必要不可欠の指輪(アイテム)あってのものだし。

 

 何故かその指輪のサイズは左手の薬指に合ってるけど! 婚約指輪じゃないよ!!

 

 てか、婚約指輪であってたまるか!?

 

「あそこにいましたわ! これ以上、貴女達は進ませません!」

「なんとしても、ここで食い止めるわよ!? 皆!」

「うっげ、団体様のお出ましだぁ……また頼んでいいか?」

「大丈夫、グレン。皆斬る」

「いや斬るなよ? 気絶に留めといてくれ」

「…………ん」

「おい、今の間は何だ? 不安なんだが?」

 

 錬金改弐【隠す爪(ハイドゥン・クロウ)・潰刃】は大きい鉄の塊みたいなものなので、そもそも斬れないよ。

 

「──ティア=レイフォード。あなた達を倒す、おれの名前」

 

 さぁ! ティアさんの無双を始めようかッ!

 

 

■□■

 

 

「ティア=レイフォードォオオオオオ──ッ!」

「"読んでる"」

 

 三本のレイピアが俺に向かってくるが、1ミリも誤差のない最適な動きでギリギリ避け、力づくで一気に薙ぎ倒す。

 

「《雷精の紫電よ》──ッ!」

「《まぁ・とにかく・痺れて》」

 

 別の生徒の黒魔【ショック・ボルト】を予め"読んでいた"俺は、同じ魔術の黒魔【ショック・ボルト】を即興改変で発動して相殺する。

 

 一巻のグレンの呪文と同じにした意味? 意味の無いただの趣味です。

 

「な……ッ! そんな、ふざけた呪文で──」

「これで終わり!」

「きゃあああああああああああああ──ッ!?」

「うあああああああああ──ッ!?」

 

 これでも俺は帝国宮廷魔導士団特務分室所属、執行官No.7《戦車》のリィエルを圧倒したからね。

 

 こんなものじゃ倒せないぜ?

 

「貴女は……何故ですか、何故なのですかッ!?」

「……何が?」

「どうして、学院に来てすらいなかった部外者の貴女が、なぜ私達の邪魔をするのですッ!」

 

 ……なんか、後ろのグレン達にも凝視されてる気がする。俺たちも気になるよそれ、って感じで。

 

 そんなに俺のこと気になる? フッフーン、なら教えてあげよう!

 

「……おれは、みんなが好きだから」

「…………はい?」

 

 理由? そんなの、俺は皆が好きだからである。

 

 グレンも、ルミアも、システィーナも、リィエルも……皆が。

 

 ()()()()()()()()()()

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 だって、それが()()()()()()()()"()()()"()()だから。

 

「だから──さっさと寝て」

「くっ……はぁあああ──ッ!」

 

 ……それはともかく、生徒多すぎない?

 

 ボス戦前なのに疲れてきたんだけど……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。