リィエル・レプリカと転生日誌 作:氷月ユキナ
えー、こちらがクライトス領にあるレオスさんのお宅です。
庶民がドン引くほどの豪邸ですね、はい。
家の中にも高級そうな絵画も廊下の壁にあった。俺には芸術はさっぱりだけどな。
「ジャティス、彼女が貴方の言っていたティアですか?」
「ああ、そうさ」
「分かりました。初めましてですね、ティアさん。私はレオス=クライトスといいます」
そして俺とジャティスの目の前には、ジャティスが
『
「レオス、いきなりだが彼女を君の専属のメイドとして雇って欲しいんだ。
「
「ん、よろしく」
前言撤回。初対面の人をメイドとして雇うのはおかしいぞ。
そして、はっきりしておかなければならないことが一つある。
「ティア、早速だがこのメイド服を着てくれ」
……なんでジャティスがフリフリでフワフワのメイド服を持ってるんだ?
さっきまで持ってなかったよなお前?
「ジャティス、メイドは貴方の趣味?」
「違う」
「…本当は?」
「……ノーコメントだ」
……やっぱり趣味も入ってるじゃん。
けどレオスと一緒に行動しておいた方がこれからの事を考えると"面白そう"だし、許すとしよう。
それと、メイド服を着てみたいという自分もいる。
「レオス、着替える場所は何処?」
「こちらです。案内しますよ、ティアさん」
俺は椅子から立ち上がり、レオスの後ろを追いかける。
この家、広すぎなんだよなぁ。よく迷わないよね。
■□■
……よし、着れた。
どうすればいいのか分からない場所とかもあったけど、感覚でなんとかした。
よし、ジャティスに見せよう。
俺は着替え用の部屋(何でそんな所があるんだ)から出て、ジャティスに問いかける。
「ジャティス、どう?」
「ああ、綺麗だよ」
「そう」
この体の表情筋、仕事しないから感情を伝えにくいな。
「そうだ、良いことを教えてあげよう」
「ん、なに?」
「その横にある紐を引けば余計な部分が取れて、戦闘も出来るようになっているよ」
「このメイド服、何を想定してるの?」
……まぁ、やってみよう。
「ん!」
横にあった紐を引っ張ったら、取れた。
……メイド服が分解されて、全てが。
「〜〜っっ!? ばっ、《万象に希う・我が腕に・剛毅なる刃を》ぉっ!!」
恥ずかしさで気が動転し、錬金”
「……それは少し理不尽じゃないかな?」
ジャティスがボソッと呟いたが、俺にそれを聞く余裕なんてなかった。
メイド服の全てが分解された理由は、主人公がメイド服を感覚で適当に着たからです。