主人公はアルトシュ様でごぜぇます。
こんなんアルトシュ様じゃねぇ!と思った方、恐らく彼は人類種になって覚醒したのかと考えてください(笑)
では、あらすじにかいた注意書きを読んでそれでもいいという方はどうぞ!楽しんでください!
「まったく、お前らは生活を本当に改めないな」
我は目の前で自分とともに寝転がっている兄妹にそう言う。
二人が眠そうな顔をして我を見る、そして…兄の方である空が凄まじく微妙な顔をしながら我を見て…。
「お前、人のこと言えるか? というか、ここは俺たちの家のはずなのになんでお前が入り浸ってるんだよ…お前、これで何日目だ?」
この二人は何日もずっとゲームをしているのだが、我は何日もWi○i先生に色々なことを教えてもらうためにずっと読んでいる。
だが我は空のそんな言葉なぞ、特に気にせずにぼーっとPCの画面を見ながら聞こえるか聞こえないかの声で呟く。
「画面みなくてもいいのか…?」
それが耳に入ったのか、慌てて画面の方にバッ!と目を向ける空。
その画面にはぼこぼこにされているアバターの姿が…!
まあ、我にはどうでもよいことだ。
「ちょっ!? ああ! 大変なことに! て、手伝ってくれ『アルトシュ』! そして白さぁん!? なに呑気にカップラーメンすすってんの!?」
白、と呼ばれた少女、まあこの兄妹の妹だ。ちなみにどうでもいいがアルトシュが我の名前。
白はズルズルとカップ麺をすすりながらぼーっとした目で自らの兄である空を見ることすらせずに話しかける。
「……にぃも、食べる……?…凍った、カルピスとか」
「飲み物にヤクルトがあるぞ? 」
「なぜにどちらも乳酸菌飲料!? って言うかなんでカルピス凍らせた! 」
空白兄妹は何か言い合っているが、我は無視してW○ki先生やG○ogle大先生に質問し、自分の知識欲を満たしていく。
ちなみにカルピス凍らせたのは我だ。
様々な情報を一瞬で読み、一瞬で理解し、一瞬で頭の中に入れる。
それをどんどん繰り返して繰り返して…この作業が楽しすぎる! ずっとずっとやっていきたいくらいにはな!
『戦い』なんてこの世界じゃできないし、『力』を振るうこともないのなら知識を集めることに専念するのさぁ!
ふと、こんな会話が聞こえてきた。
「……にぃ、就職……しないの?」
「――お前こそ、今日も学校、行かねぇの?」
なんとも悲しくなってくる会話だ…。
だが、この兄妹、何を思ったか知らないが、同時に我の方を向き声を綺麗にそろえて言う。
「「自称神のニートは、いつここから出ていくの?」」
その言葉は、我の心を…深く、深く、深く…えぐっていった…。
我はその言葉を聞きながら、涙をこらえながら、知識を集めながら…まさしく、聞こえないような声で呟く。
「自称じゃねぇよ…。違うもの…ちゃんと神だもの………」
以降、我と兄妹の三人は一切の会話をせずに黙々と各々の作業をし始めた。
「……も、むり…ちょっとねる」
どうやら白がやっと寝るようだ、我はそんなことより知識集めに忙しい。
とても興味深い『未知』というものがこの世には広がっている!だからこそ我はその道を探し出すのさ!
元々何かを調べることは大好きだったからな、『こっちの世界に来て』暇だったせいでその趣味に拍車がかかった感じになっちまった。
まあ、この家…というか、この兄妹のお世話になっちまってるがな…。
今思ったら我…神の威厳なくねぇ?
ん?中二病?違う違う!ちゃんと神だから!自称じゃないから!神だから!
PCの前に座ってずっと知識集め続けてるような奴だけど、一応これでも戦いの神だったんだよぉ!異世界のだけどさ!
そんなことを考えていると ピロン!と言う音がなった。
「メール…か?」
そして…そのメールの内容は…。
「――あれ? アルトシュ?どこにいったんだ?」
そんな空の言葉を聞きながら、俺の意識はホワイトアウトしていく。
「やぁ、アルトシュ」
なんだかよくわからないが、我は空にいた、下には地上が広がっている…。
「気づいたら空にいた…。
何を言っているかわからないと思うが、我も何が起こったのかわからない!
超スピードだとか催眠術だとかそんなちゃちなもんじゃあ断じてねぇ!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
我は本気で何が起こったのかわからず、頭を抱えてそんな言葉を口走る。
現在進行形でポ○ナレフ状態だ
ん?よく見ると、俺の前には一人の子供がいた。
いや…ちょっと待て…もしかして…ここは…。
「プッ…ククク…き、君はずいぶん面白いね!」
笑いをこらえながら俺に話しかけてくる子供。
も、もしかしてここって…。
「ディスボード?」
「そうだよ?元、とはいえここの住民だったのに、気づかなかったのかい?」
「ははは………あの『大戦』、お前が生き残って神になったわけか」
「理解が速くて助かるよ、生き残った…というのには少し語弊があるけどね。
僕はテト、唯一神をやってるよ」
まさかまたこの世界に来るとはな…。
いや…けどまぁ、嬉しい…とは言っておこうかな。
この世界はいまだに殺し合いを続けているのだろうか…?
目の前にいる子供は恐らく唯一神、だが我はこんな神霊種…見たことがない。
どういう経緯で唯一神になったかわからんが…。まぁ、どうでもいいことだろう。
「で?今更何の用だ? 我を呼んだりして…今、我に神髄はないから向こうの世界で得たこの体で活性化している…つまりただの人間だぞ?」
肩をすくめながらにやにやと笑いながら我はテトに言う。
「よく言うよ…」と呟きながら我を見つめて呟く。
「力の幾何か残ってるんでしょ?確かに人で合っても、元とはいえ戦神であることに変わりはない」
「正直、力なんてどうでもいい、知識とゲームさえあれば…な」
「本当にキミ…
「違うと言っているだろ?我は…いや、俺は人間だ。付け加えると、莫大な知識と馬鹿げた…無駄に存在している力があるってだけの…な」
今の我はとても中途半端な状況だ。神髄がないゆえに概念的な存在でしかなかった。が人類種としての体を手に入れ、活性化している状況。
向こうの世界では力なんてほとんどなかったが、今はちょっと使えるみたいだ。
まぁ、全盛期の何分の一だよって思うくらいの量だが…。
「それで?何が望みだ」
「ねぇ、
子供のような…いや、実際に子供の無邪気な満面の笑みでそう聞いてくる。
だが、少し疑うような色も感じられる…ポーカーフェイス上手いねぇ流石神様。
それにしても、
まあ、いい、さっさと返答しよう。
我は少し笑って…。
「面白い…『あいつら』見てたらそう思う…。我が討たれる要因を作った。彼らも含めて見てな…」
「やっぱり、君を連れてきて正解だったみたい」
今度こそ本当に無邪気な笑みでそう言った。
我はその顔を見て、そういえば、こんな
今はこいつが唯一神だということもなんとなくわかるので…。
「さてと…そろそろ『あいつら』のところに帰してくれ…。俺はまだまだあいつらをあいつらのそばで見ていたいんだ」
「その前に、僕が定めたこの世界のルールを覚えて行ってね」
ルール?
なんだそれは…と疑問を浮かべる俺を見て、テトは笑う。
「そう、ルール…僕が定めたこの世の絶対法則。
【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
【二つ】争いは全てゲームにおける勝敗で解決するものとする
【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる
【四つ】゛三゛に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない
【五つ】ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する
【六つ】゛盟約に誓って゛行われた賭けは、絶対遵守される
【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする
【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北と見なす
【九つ】以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする
【十】みんななかよくプレイしましょう
という十の盟約だよ
面白いでしょ?」
すべてゲームで決まる世界…。
あの兄妹が喜びそうだな…。
『 』に敗北はないんだもんな…。なら、あいつらはこの世界じゃ最強か。
ますます面白くなりそうじゃないか、あいつらのこれからがさ…。
そして、我自身も…楽しそうだと思える。
力を振るう必要もなく、ゲームという遊びですべてが決まる…。
「面白いじゃないか…ここも、随分と面白い世界になった」
「やっぱり君もそう思うんだ…。君は、本当に戦いの神か疑いたくなるね」
「俺は人間…いや、お前がさっき言った
「君の望み通り…彼らのところに飛ばすよ、君らならすぐに会えるはずさ」
「そうかい…」そう呟きながら少し考える…。何をって?
とても大事なことだ…。目の前に存在する唯一神への疑問…。
重大で重要な…そう…その疑問は…。
「なあ、テト…。お前、男だよな?女の子じゃないよな?」
「え?」
「だから、男だよな?ときいているのだ」
「う、うん、男だよ?女に見える?」
「ちょっとだけな」
我はそういいながら少し笑う。
いやぁ~すっきりしたぁ!一目見たときから微妙な子だなと思ってたんだ。
あの見た目、女の子でも男の子でも通じるだろ?
すっきりしたから連れて行ってもらうとするか!
「んじゃあ、また会おう、テト」
「うん、久しぶりに楽しいことが立て続けに起きて嬉しかったよ。またね、『アルトシュ』」
「ん?名前知ってたか…。まぁ、どうでもいいか」
ニコニコと笑っているテトの顔を見て、我も笑う。
―――いやぁ…楽しみだ…この世界で、我の友がどう行動するのか…―――
―――うん、僕も楽しみだよ―――
―――せいぜい楽しませてもらうさ、お前の定めたルールと…この世界をな―――
テトってさ…見た目が女の子みたいだと思ったの俺だけ?
かなり可愛いと思ったんだよね…挿絵見たとき…。
まぁ、それは置いといてですね…
感想待ってます!
感想あるとやる気が出ますぜ(笑)
では、またお会いしましょう!