マイネーム・アルトシュ   作:島夢

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 『  』とアルトシュはかなり仲がいいです。

 アルトシュは好意が一方通行だと思ったり思わなかったりしていますが、かなり仲がいいです。
 別に過去何かがあったわけではありません。

 数年間一緒にいたら勝手に仲が良くなっただけです。
 
 まぁ、あの二人と仲良くなれた時点で色々あったということになるのかもしれませんが…。

 
 さて、ここでこの物語の知っておいたら面白いかもしれない豆知識

 アルトシュの一人称、たまに変わります。
 今のところ出てきているのは『我』『俺』ですね。
 ここにあと一つ『余』が加わります。まぁ、『余』はほとんど出番ないと思いますがね。

 さて、出てくるのはこの三つの一人称ですが…。

 使う条件というか、自分が何者として話しているか、何者としてそこにいるのかによって変わります。

 まずは『我』普段使っている一人称。
 この一人称を使っているときは自分のことを人類種(イマニティ)ではなく神霊種(オールドデウス)でもない、半端者、曖昧な存在として物事を考えたり話したりしているわけです。
 
 そして次に『俺』一話にも一回だけ出てきましたね、この一人称。
 この一人称を使っているときは人類種(イマニティ)として話したり考えたりしているときです。
 『俺』を使っているとき、自分は人類種(イマニティ)だと主張しているわけです。

 そして最後に『余』おそらく、あまり出番がないであろう一人称。
 原作でもアルトシュの一人称はこの『余』ですね。
 これを使っているときのアルトシュは神霊種(オールドデウス)、もしくは絶対的な強者として話したり考えたりしているときです。

 これを知っておくと少し面白くなるかもしれません!

 感想まことにありがとうございました!

 楽しんで行ってください!


2話 「これからもよろしく、親友」by空

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、我は地上に飛ばされたわけだが…。

 ここはどこであろう?

 

 かなりの数の人間が歩き回っているところを見ると、人の街なのだろう…。

 本心から、ここに落とされてよかったと思っている。

 人間の街が一番安全だろう…。それに、これでも元とはいえ神だからな…。幾何か力も残ってるし…。

 『  』ならいざ知らず、そこらの人間にはゲームでも負けないさ。

 

 十の盟約、面白いじゃないか…。

 

 でも正直、天翼種(フリューゲル)の街とかじゃなくてよかったと思ってる…。自分で生み出しといてなんだけど、あいつら血の気が多すぎるぜぃ…かなり物騒な遊びしてたしな。

 当時はほとんど気にも留めなかったが、今はどれだけ物騒な遊びしてたかわかるからな…。

 

 首を収集…ってお前…。どんだけ…、まぁいい、それはおいといでだな。

 

 とりあえずはあいつらと合流したいが…。

 まずは宿屋にでも行くか…?

 

 

 そういえば、広場が騒がしいな…。そう思いながら宿屋の方へ歩を進める。

 宿屋では、酒場の主とおぼしき人がフード姿の二人と何か話していた。

 

 

「ふむ、あの二人…」

 

 

 そう呟きながらそのフードの二人に近づく。

 何故近づくか?気配がするのさ…。

 

 この二人は…おそらくあいつらだ。

 

 

「ん~……空白でいいよ」

 

 

 どうやら、話し合いは終わったようだ。

 この声は…やっぱりか。

 

 

「空」

 

 

 我が後ろから声をかけると、空はバッとこちらを向く。

 

 彼らに再開できたことが嬉しくて、声音に喜色が見られるくらいだ。

 ちょっとマジで嬉しい…。

 このままこいつらに会えなかったらどうしようかと、内心びくびくしてたからな…。

 

 

「……アル、トシュ…?」

 

 

 空じゃなく、その隣にいた小さなフード姿の少女の方が声を発した。

 と思ったら、ぎゅっと抱き付かれてた。

 

 空も少し嬉しそうな顔をしてこちらを振りむく。こいつらがここまで素直に感情を出すのも珍しいな…と思いつつ結構大切に思われてたのかな?と思い嬉しくなる。

 

 空は俺を見て少し笑って言う。

 

 

「アルトシュ…はぁ…よかった…元の世界への唯一の心残りがお前だけだったからな…」

 

「……んっ…」

 

 

 白もコクコクと首を縦に振る。

 

 嬉しいねぇ…!結構大切に思われてたみたいだ。

 もちろん、我もこいつらは大切に思っている。だが好意は一方通行かもしれないと思っていたのだ。

 

 

「よし、便利なパシリとも合流できたし…さっき借りることができた部屋にでも行くか」

 

 

 うん、好意は一方通行だったようだよ…。

 どうやら我はパシリらしい…。これでも戦神なのだが…我はパシリらしい…。

 

 悲しいなぁ…気のせいかわからんが、目から汗が流れているよ…。彼らの非情さに対する冷や汗かなぁ…?

 あはは…おかしいなぁ、我、この汗が止まらないよ…。

 

 とか考えながら二人と一緒に部屋へ行く…。

 

 

 

 そして我の目から出てきた冷や汗も止まったころ、俺は椅子に座り、白と空はベッドに座り…。

 そして会話を…これからどうするかを話し合うことにした。

 

 

「さて、アルトシュ、この世界のルール…わかるか?」

 

「ああ、もちろんだ…。唯一神テトが定めた絶対の法則…。知性ある十六種族(イクシード)に対し、一切の戦争を禁じた盟約…」

 

 

 俺がここまで言うと、空が引き継ぐ…。

 

 

「そう…即ち。

【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる

【二つ】争いは全てゲームにおける勝敗で解決するものとする

【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる

【四つ】゛三゛に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない

【五つ】ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する

【六つ】゛盟約に誓って゛行われた賭けは、絶対遵守される

【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする

【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北と見なす

【九つ】以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする」

 

「そして、【十】みんななかよくプレイしましょう

 であろう?」

 

 

 空は我の顔を見てニヤリと笑う。

 不気味に楽しそうに…。

 

 おそらく我も笑っているのだろう…。

 戦時中、よく浮かべていた笑みを…。

 強く、楽しそうに…。

 

 

「この世界、どう思うよ?」

 

「そうだな…我はこう思う…」

 

「「最高に面白いじゃないか!」」

 

 

 まったく同時に声を上げる我と空。

 白は少し楽しそうに笑っている。

 

 そう最高に面白いのだこの世界!唯一神テトが考えた絶対の法則!

 

 あぁ!こんな世界ができるなら我があそこで死んで正解だったのだろうなぁ!!

 

 我が唯一神になってたらこんな面白い世界できなかっただろうさ!

 まぁ、死ななければこいつらに会うこともなかったのだから、死んでおかったとまでは言わなくてもまぁ、いいかなぁ…とは思ってる。

 

 

「まぁ、この世界のことについてはその辺知っとけばあとはお前ら(『  』)でなんとかするだろ。次は我のことだ」

 

 

 我は少し唐突過ぎたかな…?と思いながら空と白に言う。

 二人とも「ついに頭がおかしくなったのか…」という目で見てくるが知ったこっちゃない。

 

 (お前のことも何も普通のニートだろ…頭とかゲームの腕とかはいいけど…)

 

 とか考えてるんだろうなぁ…。

 ちなみに我のゲームの腕はたまに『  』と一緒にゲームやるし、対戦ゲームでもいい勝負できるくらいだ。

 空だけとか、白だけ相手なら勝てる確率の方が高いが、『  』が相手だと勝てない、まったく勝てないくらいのゲームの腕だな。

 

 

「この異世界な、我の故郷なんだ…」

 

「そうか…それで?」

 

 

 我はふっふっふと笑いながら思う。

 こいつらは我への評価がひどすぎるのだ!

 だからここいらで改めさせねばならぬ!

 でなければ我から威厳とかその辺がマッハで消えていくんだ!!

 

 そして我は満を持して威厳たっぷりに言う!!

 

 

「我の名前、アルトシュだろ?元々はこの世界の戦いの神なんだよ!どうだ!すごいだろう!?」

 

「この世界に精神病院ってあるのかなぁ」

 

 そして我の威厳はその一言で崩れ去る!

 

 

「頭おかしくなってないからな!?」

 

「……だいじょ、ぶ…まだ…なおる…」

 

「いや、白…希望を持たせるな…結構ギリギリだから…」

 

「………ん…」

 

「頼むから同意するな白ぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 もう…我は神に戻れないな…。威厳がなさ過ぎて…。

 もういいよ…。

 

 泣きそうだお…。

 

 

「まぁ、アルトシュの戯言は置いといて…」

 

「戯言!?戯言って言ったなこの童貞・非モテ・コミュ障・ゲーム廃人・クソニート!」

 

「なっ!?それを言うならお前もだろ!?この童貞・非モテ・コミュ障・ゲーム廃人・クソニートで更に中二病が加わるくせに!」

 

「はんっ!俺がいつから童貞だと錯覚していた!」

 

「なん…だと…?」

 

 

 空はなんかすごい言い表せない表情で遠くを見始めた…。といっても空が見ている方向には壁以外ないのだが…。

 白は少し残念そうに我に聞いてくる。

 

 

「……違う、の…?」

 

「いや、童貞だけど?」

 

 

 我がそう答えると白は少し安心したような顔をして、空を見て、クスリと笑った。

 うむ、女の子は笑顔が一番だな!

 

 ちなみにお前数千年、数万年規模で生きてるのに童貞かよ!というツッコミに対してはスルーの方向で…。

 お前!神霊種(オールデウス)に性欲があるとでも!?

 元々概念的存在だったものが神髄を得て具現化しただけの存在だぞ!?性欲なんてなかったわ!!

 だから童貞なんだよ!

 

 だがしかし!今の我は神霊種(オールデウス)ではなく!人間…いや、人類種(イマニティ)だ!!

 そりゃあ性欲もあるわけで…!

 

 

「――毛布くらいかけろっていつも言ってんだろ……風邪引くぞ?」

 

「……ん」

 

 

 とか考えていると、知らない間に空は復活し、白は寝てしまっていた。

 白の虚ろな声…。というか、「ん」しか言ってないが何が言いたいか大体わかるため、自分のすぐ近くにあった毛布を空に投げる。

 

 ちなみに「ん」に含まれた意味は、「毛布をかけてくれ」という意味だ。

 空はそれを受け取り。白にかける。

 

 

「さんきゅー」

 

「別にいいさ、我はお前らのパシリなのだからな…。そして、お前らは我の友でもあるのだから」

 

 

 そう言いながら懐から本を取り出し、読み始める。

 

 空の顔を流し目で見てみると、俺の言葉に少し嬉しそうに笑っていた。

 我がパシリと認めたのが嬉しいのか? まぁ、どうでもよい。

 

 我がこの世界を離れていた6000年の間に新しくできた本などいくらでもある。

 逆に紛失してしまった本も新しくできた本以上にあるようだが、一度読めば一字一句間違えることもなく覚えられるので我には関係ない。

 大体、我が読まなかった本などほんの一部だ。

 

 だが、どうにもならないこともある…。

 

 この6000年のうちに書き上げられ、そしてこの6000年のうちに紛失した本だ。

 こればっかりはどうしようもない。

 

 

「……なぁ。異世界に投げ出された主人公達は何で、()()()()()()()()()()()()んだ?」

 

 

 空のそんな問いが聞こえる。

 その問いは我に向けられたものなのか、それとも、白に向けられたものなのか…。

 恐らく後者だろうが…それでも我は答える。

 

 

「さぁな、我にはそいつらの考えは理解できんし、我自身の考えも理解できん…が、俺は、お前ら二人の考えならば…少しだけわかるよ」

 

「そうか…じゃあ、これからも長い付き合いになりそうだな」

 

「当たり前だ、俺はお前らの友であり続けたいのだからな」

 

 

 我は本から目を離さずに空と会話する。

 空は白の寝顔を見ながら我と会話する。

 

 ちゃんと顔を見て話さないのはどうかと思うか?

 だが、俺と空はこれくらいでいいんだ。これくらいが丁度いい。

 

 空は我の方を見ながら言う。

 

 

「これからもよろしく、親友」

 

 

 俺も本をずらし、空を見て言う。

 

 

「ああ、これからもよろしくだな、親友」

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 ちなみに、アルトシュの一人称が『我』になったのは空と白のせいです(笑)
 ある程度仲良くなった後、空はふといいました。

「なんか…余って一人称はなぁ…」

「む?余の何が不満だ?空よ」

「…すこ、し…変…」

「だな、せめてこんな一人称にすればいいんじゃないのか?」

 そういいながらPCの画面に映った某慢心王のセリフ集を見せる。
 
「おぉ!我というのもいいな!そうしよう!」

 ということでそうなった。
 余談だが、某慢心王は我と書いてオレと読むが、文字だけでしかもルビふりしてなかったため、アルトシュは勘違いしたまま読み、一人称が我になった。

 空と白は気づいていたが、「まぁ、いいか」ということで放置、そして一人称が我になった。


 さて、次回はステフの登場!と言っても、ステフとじゃんけんするのは原作同様空ですけどね。

 感想待ってます! 一度感想を書いた人もじゃんじゃん感想書いてほしいです!
 もちろん、はじめてのかたもね!

 次回も頑張って編みます!
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