巨大蟻を倒した二人は少し休憩した後、ボス部屋の散策をしていた。
「やっぱ中央の宝箱だけか」
「そのようですね」
二人は部屋の中央に出現していた宝箱を開けた。
中には銀のメダル四枚とアイテム二つ、スキルの巻物二つが入っていた。
【ジャイアントナイフアントの腕輪】
STR+15 VIT+15
【鉄爪】
腕のみVIT+100される代わりに、魔法で相手に与えるダメージが半減。
地形を掘りやすくなる。
採掘が道具なしでできるようになる。
【歯刃】
自らの歯を伸縮·分岐自在の刃物に変える。
歯が折れても使用者のHPは減らない。
歯の耐久値は使用者のVITとHPに比例する。
刃の攻撃力は使用者のSTRに比例する。
「【鉄爪】は俺がもらっていいか?」
「いいですよ、それじゃあ私は【歯刃】をもらいます」
トゥワイスは【鉄爪】を、ヒミコは【歯刃】をそれぞれ取得した。
「向こうでいろいろ使用感試してきます!」
「わかった。こっちもいろいろ試してみるか!」
二人はそれぞれ取得したスキルの練習を少しだけした。
結果として、トゥワイスは穴を掘りながらの移動速度が地上と変わらないくらい速くなり、ヒミコは【歯刃】で移動できるほどに上達した。
「それじゃあダンジョンから出ますか」
「いやまて、このまま魔方陣から出たらおそらく出口は砂漠だ。だから俺が穴掘って脱出するぞ」
「そうですね…分かりました」
「それじゃ…アバターサイズ【2倍】!」
トゥワイスはスキルでアバターサイズを2倍にすることで、地形を掘って進める面積を増やしてダンジョンからの脱出を開始した。
道中で【採掘I】を取得したことで更に掘り進める速度が上がり、
地面の中を進むこと二時間がたった。
「そろそろ上昇しますか?」
「そうだな…ん?なんかこの辺固いぞ?」
固い地形に当たったため調べて見ると、種類はわからないが金属の鉱脈にぶつかった。
「こりゃあいい、しばらく採掘しようぜ!」
「分かりました!」
するとヒミコは【歯刃】でピッケルの形を大量に作ることで一気に採掘をし始めた。
トゥワイスも負けじとアバターサイズとSTRと【採掘】レベルを2倍にして採掘を始めた。
◇◇◇
あれから二人は採掘をし続け、インベントリの1/8くらいが鉱石で埋まった。
「なあ、今何時だ?」
「えっとですね…6時ですね」
「じゃあもう少し採掘してるか」
ちなみに、二人は勘違いしているが三日目の午後6時ではなく、四日目の午前6時である。
二人がその事に気づいたのは四日目の正午だった。
「どうしましょう…」
「…この鉱脈全部取りつくしてからかんがえようぜ」
「…ですね…どうせなら全部取りつくしましょう!」
結局鉱石を全部取りつくし終わったのは、四日目の午後9時だった。
「何か…すごいデカイ鉱脈だったんだな…」
「もう探索明日にしましょう…」
ちなみに、インベントリの半分は鉱石で埋まった。