「準備は出来てるか?」
「いつでも行けます!」
イベント六日目、ついに作戦決行日だ。
「それじゃ、合図したら一気にいくぞ!」
◇◇◇
「今回もメダル無しか…」
その頃、地上ではサリーがPKをしてメダルを集めていた。
「さて、次のプレイヤーは…え?」
サリーはユニークシリーズを手に入れてから、なにかと便利な【シャチ】のスキルを鍛え、【超音波】をソナーみたいに使い索敵できるようになっていた。
【超音波】を使った索敵は、跳ね返ってくる超音波を捕らえることで索敵している。
だから気づけた。
地下に不自然な空間があることに。
「なに…この地下空間?」
サリーが不思議に思っていると、地面からいきなり刃物が飛び出してきた。
「…っ!何かくる!」
サリーが直感でここに居ては危ないと、急いで木の上に昇る。
次の瞬間。
ゴゴゴゴ
すごい音と共に地面が陥没した。
「なにこれ!って、速く移動しないと!」
サリーは沈んでゆく木の飛び移りながら、安全なところまで移動する。
すると。
「
巨大化したトゥワイス達が地面の下から這い出してきた。
「トゥワイス達、ここに居るプレイヤーを一網打尽にしてめっちゃをうばうのです!」
「「「任せろ!!!」」」
更に、口から刃物を伸ばしたヒミコも飛び出す。
口から刃物を伸ばしたヒミコがトゥワイスに指示を出してプレイヤーを倒しにかかる。
逃げようとしたプレイヤーはヒミコの【歯刃】に貫かれる。
「なになに!どうなってんの!」
「ん?そこに居るのはサリーちゃんですか?」
サリーが声を出したことで、ヒミコがサリーに気づいた。
「ヒミコ!これなに?!」
「あ~、これはメダルを集めるためにしてることです」
「そう言うことを聞いてるんじゃない!」
ヒミコは昨日トゥワイスと話した作戦を、サリーに話した。
「…まぁ、なんとなくは理解したわ」
「そうだ!サリーちゃんも一緒にプレイヤーを倒しましょうよ!」
「え…」
サリー的には願ってもないことだ。
「わかったわ、協力する」
「それは良かったです。おーいトゥワイスくん!」
「何だ?」
「サリーちゃんも増やしてあげて」
「わかったぜ!」
すかさずトゥワイスはサリーの複製を始めた。
「…こんな感じなんだ」
「まぁ、慣れればどうってことないぞ」
そうして三人はプレイヤーの全滅を再開した。
後にこの出来事は『六日目の悪夢』と呼ばれた。
◇◇◇
「いや~助かったぜサリー」
「ありがとうです」
「いいっていいって。私も助かったし」
三人は五時間くらいかかったが、合計十枚のメダルを集めることが出来た。
ちなみにメダルの一部は、巨大化したトゥワイスが近くにたまたまあったダンジョンを地形ごと破壊して入手した。
「それじゃ、イベント頑張れよ~」
「頑張ってね~」
「二人も頑張ってね」
三人は別れてそれぞれの拠点に戻った。
◇◇◇
「いや~サリーがいて助かったな」
「ほんとですよ。二人でメダル八枚は厳しかったですもん」
あのあと二人は陥没した地形に取りこぼしがないか確認していた。
しかし、結局何も見つからなかった。
強いて成果を挙げるなら道中襲ってきたプレイヤー達との戦闘で【耐刃】や各種耐のスキルレベルが上がったくらいだ。
「それじゃ戻るか!」
「ですね!」
そうして二人は拠点へと戻って行った。
「ん?誰か居るのか?」
「なんですって?!」
拠点に二人がいない間に誰かがこの洞窟を利用していたようだ。
「ヒミコ、【歯刃】で捕獲できるか?」
「できますよ」
「それじゃ頼む」
ヒミコか【歯刃】で洞窟にいたプレイヤーを捕獲しにかかる。
「きゃ!なにこれ?!」
しかし、聞こえた声は二人に聞き馴染みのあるものだった。
「…なあ、この声って…」
「…もしかして…」
二人は声の聞こえた方え向かう。
すると。
「いたた…なにこれ…て、トゥワイスとヒミコちゃん?なんでここに?」
「それはこっちの台詞だ」
「メイプルちゃんもここを拠点に?」
メイプルが、【歯刃】によって壁に張り付けになっていた。
「そうだよ、二人はどうやってここに?」
二人は地下を通ってきたと、メイプルに話した。
「なるほど…『NWO』って地形掘れるんだ…」
「【採掘】があるのは知ってたが、鉱石以外も掘れると知ったのは俺たちともつい最近だ」
すると。
「おーいメイプル!何かあった?!」
「大丈夫が?!」
すると、メイプルの悲鳴が聞こえたのか、サリーと和服姿の女性プレイヤーが向かってきた。
「サリー、大丈夫だよ。って、何でカスミもここに?」
「カスミとはさっき入口でたまたまあったから一緒にこの洞窟を守ってくれたんだ。てか、何でトゥワイスとヒミコはここに?入口は守ってたはずだけど?」
「あぁ、俺たちは地下掘ってきたんだ。それで、その人は?」
「自己紹介が遅れたな、私はカスミだ。それにしても、まさか前回イベント四位と五位もここを拠点としてたのか」
「いえ、サリーちゃん達とはさっきあったばかりです。それと…さっきからメイプルちゃんが抱えてる狐と亀はなんです?」
「この子達はパートナーだよ!」
メイプルは三人に怪鳥と報酬の卵のことを話す。
「卵か…現状二人しか持ってないだろうな」
「確かに、他は誰も持ってなかったな」
「確実にレアです!」
三人の予想は当たっており、げんじゅうを従えているのはメイプルとサリーだけである。
残りの日数は全員洞窟に引きこもる予定になったので、洞窟の入口をメイプルの【毒竜】とトゥワイスが複製した城壁でふさいだ。
「これで安全は確保されたね!」
「もう、私達も出れないけどねー」
「ああ、そうか。そうだったな…しんじてるぞ?」
念のため交代で見張りをしながら睡眠をとり、六日目は終了した。
七日目はメイプルがなぜか持ってきていたボードゲームを全員でやってひたすら暇を潰した。
ちなみに、一番白熱した試合はメイプルVSトゥワイスが複製したコピーメイプルの試合だった。
◇◇◇
「さて、何にしようかな」
イベントが終わり、今は報酬選択の時間だ。
トゥワイスの目の前には報酬のスキルが百個近くならんでいる。
「いろいろあるな…ん?【精霊の光】?十秒間全てのダメージの無効化か…一つ目はこれでいいな」
これにより、十秒間の無敵の軍隊が出来上がることが確定した。
「あとはどうするか…お、これなんかいいな」
【蓄積】
運動するほどこのスキル専用のゲージが溜まり、溜まったエネルギーを発射できる。
溜まる上限なし。
毎秒一エネルギー減る。
攻撃を一回受けるごとにエネルギーが十溜まる。
一回発射するのに最低十エネルギーを消費する。
「これでよしっと」
◇◇◇
広場に戻ると、既にヒミコは戻っていた。
「わりい、ちょっと選ぶの迷った」
「大丈夫です、私も今来ましたから」
「そうか、それでヒミコは何選んだ?」
「私は【追刃】と【窃盗】です」
【窃盗】
プレイヤーが手に持っているもの、又は落ちているものを手元に引き寄せる。
プレイヤーが持っていたものは、スキルを発動してもプレイヤーが装備している判定になる。
使用回数十回。
使用回数は三十分毎に回復する。
その後しばらく話して、二人はログアウトした。
しばらく投稿期間が空くと思います。