やる夫達は並行世界と繋がった聖杯戦争に参加するようです。 作:しきん
前書きのネタが尽きてしまっている為、誠に勝手ながら当面の間、前書きは無しとさせて頂きます。
ふふふ、思った通りね!私に掛かれば、シャドウなんて塵も同然よ!
(※思った通りも何も、どんなサーヴァントでもシャドウは塵も同然です)
さて、私の子分1号の顔を拝んでみようかしら♪
そう思って、後ろを振り向いた。
―――え?
な、何これ?
何で倒れているのよ、この子分!?
「ちょっと!どうしたのよ、ねえ!?」
聖暦2110年 12月1日 未明 セントラルロード とあるタワーマンション
うとうとしながらも、大切な人の帰りを待ち続けているのだ。
日付が変わり、時刻は午前0時8分。外は寒いので、せめて家の中ぐらいは暖かくしておきたい。電気を付け、テーブルの上にはご飯を用意している。
加えてお風呂も沸かし、ベッドの掃除もした。彼がどんな行動をとっても安全に対応する事が出来る様に。
念の為に記述しておくが、その大切な人は男だ。だが、その男は彼女の夫でも恋人でもなければ友達でもない。血の繋がりすら無い。
そもそもの話・・・本来であれば、彼女と男は赤の他人なのである。
だが、この聖杯戦争においてはそうではない。彼女はサーヴァントであり、男はマスター。謂わば、主従の関係なのだ。
現在、彼女を召喚した男は記憶を失くしている。言峰綺礼と名乗った神父によれば、『恐らく、召喚した際に何かの拍子にそうなってしまったのだろう』との事。
だが、そうなってしまった以上、記憶を取り戻さなければ事態は進まない。
これに対して彼女は、『敢えて自分からは何もしない』事を選んだ。
マスターには自分で記憶を取り戻して貰いたいので、彼女から聖杯戦争の事は告げない。
幸い、本戦の開始は1ヶ月後の元日。自力で記憶を取り戻すには十分の時間がある。
出来れば思い出してほしいと彼女は思う。同時に、思い出せないのならそのまま退場しようとも。
この世界での仮初の暮らしも悪くない。生前、満足に送る事の出来なかった平和的な日常を送る事が出来るのだから。
この生活を何時まで続ける事が出来るだろうか。出来るなら、死ぬ時まで永遠に続けたい。
眠気を覚ます為に風を浴びようと、窓を開けてベランダに出る。
遠くではライトアップと思しき色鮮やかな光が幾つか見える。方角からして、スプラッシュという名の観光地区かストラーフ街だろう。見下ろすと、周辺は所々で明かりが灯っているが、それでいて眠っているように静かだ。
見上げると、雲の隙間から月が顔を覗かせていた。
その時、玄関から扉が開く音が聞こえた。
「・・・あっ!」
その音は、玄関から聞こえてくるのは帰還を意味するもの。彼が帰ってきたのだ。
少女は窓を閉めるとそのまま玄関へ向かう、カーテンを閉め忘れる程の速さで。
玄関の明かりを灯すと、スーツ姿のマスターが居た。金髪オールバックのマスターは、何やら深い面立ちで考え事をしているかのような表情だ。
マスターは靴を脱ぐと、彼女を無言で見つめる。
「お帰りなさい、子分!ご飯にする?それともお風呂にする?」
マスターは疲れていると思い、彼女は口ではマスターの事を『子分』と呼びながらも幾つかの選択肢を与える。
勿論、苦渋の決断を迫るものではない。マスターがどれを一番求めているのか、それを尋ねているだけである。
だが、彼女の言葉を聞いたマスターは無言で部屋の奥へと歩く。この行動に彼女は驚きと少しの悲しみを覚えるが、黙って着いて行く。
マスターはソファーに座ると、再び考え事を始める。それも、深刻そうな表情で。
悲しいかな、彼女にはマスターが何を考えているのか、何を思い詰めているのかは分からない。
しかし、彼女はマスターを見つめると、再び言葉を掛ける。
「今日は疲れたのね・・・うん、いいわ!お布団も敷いてあるから、スーツはちゃんと掛けるのよ?」
彼女がそう言った直後、マスターは口を開いた。
「・・・いや、いい。私は望んでいないのだよ」
マスターは小さく深い声で言うと、そのまま彼女を何度目か分からない程見つめる。
望んでいない―――そうなると、彼は食事も風呂も睡眠も求めていない事になってしまう。
マスターの返答に、彼女は息が詰まる。彼の為に行動したが、それが裏目に出てしまい、彼に重圧を掛けてしまったのだろうか。
「ご、ごめんなさい・・・私、その・・・」
少女は息が詰まる。彼の事を思って行動したが、それが裏目に出てしまったのか、彼に重圧を掛けてしまった。
親分であるからには、悩む彼の助けになりたかった。そんな思いも、不要なお節介と捉えられたのだろうか。
マスターであり、子分でもある男に、震える声で謝る。子分を虐められるのは自分だけの筈なのに、逆に自分が虐められている様。
マスターは遂に全てを思い出した。己の記憶、使命、運命、願い―――その全てを。
「子分・・・記憶が戻ったのね」
彼女・・・キャスターは喜びの余り、涙を浮かべる。
「私も最初は驚いたよ。まさか、君が私のサーヴァントとはな」
「黙っていてごめん・・・。子分・・・マスターには自分で気付いてほしかったの」
「君のような少女に負担を掛けてしまったか。私も、年齢だけは一人前に過ぎていくようだな」
マスター・・・シャア・アズナブルは、自分を嘲笑うように微笑みながら彼女を慰める。不慮の事故とはいえ、記憶を失くしてしまった自分が情けないと感じてしまう。
この都市に来てからほんの2~3日しか経っていないが、キャスターとの生活は悪くはなかった。
自分の為に尽くしてくれるキャスターに、母性を求めていたのだ。
情けない、大人になっている筈の彼は未だに過去の悲劇に囚われ、進む事が出来なかった。
いや、進んではいるのだろう。成長もしている。だが、今一つ次の段階へ辿り着けていなかった。
彼の運命は、他人には想像も出来ない程のものであった。
ありとあらゆる事象、その全てが重なりあった結果、螺旋さえも超える捻じれを引き起こし、彼の人格に大きな影響を与えてしまった。
彼と言う存在こそが運命であり、運命と言う事象が彼と言っても過言では無い程に。
「気にしなくていいわ。それで・・・マスターはやっぱり皆を裁くの・・・?」
モダンファンタジアシティに来る前・・・否、この聖杯戦争に誘われる前、シャア・アズナブルは人類に一つの終わりと答えを与えようとしていた。
繰り返される戦争、失われていく命、学習しない人間、滅び行く自然。
人類は高度な文明を築き上げた、そして世界を滅ぼしていく愚かな存在でも在る。
政治上で不要な、野心に触れてしまった者は力を行使し、人民に業を背負わせ自分達は幸福に浸る。
こうも自分達を選ばれた人間のように扱い、邪魔をする者は処刑し、暗殺し・・・それ程までに、その者達の心は淀み過ぎている。
革命とは、一部のインテリが引き起こす傍迷惑な所業だ。では、戦争はビジネスなのか。
その心や思想も理解出来る、だが人類が求めているのは戦火ではなく平穏だ。
「・・・人の心の暖かさ。私もそれは知っている、触れた事がある。だが、人類は一度考えを根源から改めないといけない・・・。人類はこのまま腐敗していくだけだ。選ばれない人間だけが苦しみを味わう世の中に存在する価値等、あるというのか」
人間とは、『切っ掛け』というものが無ければ動けない・・・本気になれない哀れな生物である。
危機が迫らなければ課題に手を付けない、やるべき事があるのに気が乗らないから後回し―――。
「残念だが、私には人類に叡智を授ける事は出来ない・・・。分母を減らす事でしか、導けないのだよ」
「駄目・・・駄目よ!貴方の言う通り、人は間違いを犯すわ。でも、それが理由にならないのよ!間違ったなら反省する事は出来る。全員は無理かもしれないけど、確実に前へ進めるわ」
「ならば今すぐ愚民共を導けるのか!?空論だけでは何も進まない、誰かが犠牲にならなければならん!そうして気付いた者が行動を起こしても、結局は泥と非難を浴びるだけなのだ!勝ち負け等関係無く、世論は悪という勝手な記号を押し付ける。単純な答えでしか物事を受け入れられない人類等―――ッ、済まない。英霊である君に当たっても仕方が無いな」
大人である彼が、少なくとも年齢換算で大人であるシャアが少女に持論を感ける等、情けない。
溜め込んだ感情は吐き出さないと己を壊す、それが世直しに繋がり結果として世界に不安を蔓延らせる。
彼にも、まだ成長し切れていない感情があるようだ。
言葉を吐いたがシャアの心に光が差し込む訳でもない。
英霊であり、狐耳と九つの尻尾が生えているとはいえ、それを除けば見た目が普通の少女である彼女に情けない姿を見せてしまった。
その行動と発言に心が苦しくなる、こんな所だけは成長していた。
「いいのよ・・・もう、いいの」
キャスターはシャアの言葉を聞いても彼に反発すること無く歩み寄る。
そのまま彼の前まで辿り着くと手を握る、小さいがとても暖かい。
「1人で背負い込まなくていいのよ、マスター。今は私が居る。私には貴方の生き様や苦悩は分からない。でも、貴方にだって大切な人は居る筈よ。親族、親友、好敵手、最愛の存在・・・そんな人達を思い浮かべて。感じない?心の暖かさを。感じられなくても良いの。ただ、忘れないで。人類はまだ希望が無くなった訳じゃない事を。そして・・・貴方は1人じゃない。無理に自分を殺して、道化を演じる必要もないのよ。聖杯に懸ける願いは人それぞれ・・・それまでにもう一度考え直す時間だって、ね?」
普段の性格や口振りこそ『ガキ大将』の印象が強いキャスターだが、彼女は知っている。
戦いを。人類同士の戦争を。
生前は彼女も戦争に参加し多くの命を奪い、多くの命を散らしながら重桜の為に全力を尽くした。
だから戦争の愚かさ、正当さ、仕方無さは理解出来ている。
それだけでなく。
彼女は戦いの中で愛を信じた。心の暖かさ、その一つと呼べるであろう愛を信じた。
しかし、彼女は戦争で沈んだ。無論、敵国であるユニオンとの戦いによって。
大雑把な言い方ではあるが、彼女の死因は戦争であり、その中での沈没。不運に見舞われたという事もあるが、それは仕方の無い事。
それでも彼女は愛を、心の暖かさを信じているのだ。
だから目の前で苦悩しているシャア・アズナブルを見棄てる事は出来ない。
彼のサーヴァントに召された使命、それが彼女の役目ならば全力で引き受けよう。
「私は急ぎ過ぎているのかもしれんな・・・。世直しの先にあるビジョン、その先を見極めるのも悪くはない、か」
論された事でシャアは少しだけ頭が冷え、思考の回りが早くなる。
1人で背負い込んだところで、何も変わらない。ならば、誰に縋るか。
その存在が、彼の周りには居なかった。頼るには『彼』は遠すぎる存在であり、誰も気楽に相談出来る間柄ではない。
キャスターはその役目を引き受ける。そして、彼に見せるのだ。
人の心の暖かさを。
握られた手を握り返すシャア。
小さい掌だが伝わる感覚は暖かく全てを包み込む母性が感じられる。
見た目は年端も行かない少女だが、英霊としての格は精神的にもマスターより勝っている。
彼はキャスターの言葉を聞いて冷静になったが、本質は何一つ変わっていない。
そんな言葉の一つや二つで変わる信念や感情ではない。これで容易く変われば、それこそ道化。
聖杯に懸ける願い―――それは『未定と表わすのが最も正しい』状態だ。
願いを叶える在りもしない奇跡があるのだ。例えどんな存在であろうが、人間であれば全力でそれに向かうだろう。
負の感情が溢れだし、泥に塗れ、醜態を晒し、果てには不意打ちや裏切りに手を染める―――そうなるのは目に見えている。
だが、彼の好敵手・・・因縁の存在のように前を進み続ける者もいる。一概に人類と言う名の記号で一纏めに出来はしない。
故に、彼はこの聖杯戦争で見極める。
己を正当化し、高い場所から見下ろす様に、人類の行方を見極めるのだ。
何も変わらないのであれば、願いは粛清に繋がる。
希望を見出し、委ねれる存在が居るならばその願い、生き様は前に進むだろう。
「私を導いてくれるか、キャスターよ」
「もちろんよ!だって私は、貴方の子分なんだから!」
お互いに手を強く握り感じ合う。
自分達は生きている。こうして人類は手を取り合って生きていけると。
キャスターはシャアに暖かさを伝えなければならない。見捨てて良い命など存在しないのだから。
彼らの運命はもう止められない。誰も、廻る因果を止める事は出来ない。
シャア・アズナブル―――その男の在り方は、己の元居た世界に決して小さくない影響を与えた。
今宵の聖杯戦争―――この物語に、彼は何を刻みこむのか。
私はこの先、何処へ辿り着くと言うのだ?ララァ―――。
カーテンの隙間から窓を介して夜空を覗く。
一つの白い流星が流れ、消えていった。
[マスター シャア・アズナブル]
能力:ニュータイプ能力(簡単に言うなら、並外れた認識力や直感力、感応波と呼ばれる特殊な脳波からなる能力)
出典:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
性別:男
武器:無し
役割:政治家、若しくはその候補者
願い:今のところ未定・・・と言うより迷っている
方針:本戦に向け、準備を進めておく
令呪の位置:右手の甲
運命に翻弄された悲劇のニュータイプ。その正体は、ジオン公国創設者ジオン・ズム・ダイクンの息子であり、本名は『キャスバル・レム・ダイクン』という。父を暗殺したザビ家に対する復讐の為、経歴を偽りジオン軍士官学校へと入学。士官学校を卒業し、ジオン公国軍に入隊した。宇宙世紀0079年の一年戦争におけるルウム戦役では赤いザクⅡを駆り、その功績と実力、そして前述の赤い機体から『赤い彗星』の異名で恐れられる事となる。同年9月、サイド7に連邦軍の新型MS搬入の情報を掴み、コロニーに潜入。アムロ・レイの駆るガンダムと交戦し、性能の劣るザクⅡでガンダムを圧倒するが撃破には至らず、以降はホワイトベースを追跡する事となる。この出来事は長きに渡るアムロとの因縁の始まりでもあった。その最中に友人であり、ザビ家の末弟であるガルマ・ザビを謀殺するも、ドズル・ザビの手により、ガルマ戦死の責任を取らされ左遷させられる。その後にキシリア・ザビの手引きで前線に復帰するが、ここから彼がネオ・ジオン総帥になるまでの成り行きについては省かせてもらう。宇宙世紀0092年12月、自らをネオ・ジオン総帥として、『腐敗した地球に住む人類こそが地球を汚染させる元凶である』として地球人類の粛清に乗り出し、地球連邦政府に対して宣戦布告する。5thルナ落としを成功させ、更に連邦政府に持ちかけた偽りの和平交渉でアクシズを手に入れる。それに核を搭載して地球へ落下させようとするが、ロンド・ベル隊の奮戦によりアクシズは破壊・分断されてしまい、アムロとの戦闘で自らも敗北。分断されたアクシズの破片が落下していく様子に勝利を確信するも、サイコフレームの発した光の中にアムロと共に消え、謎の力により地球圏から離れて行くアクシズの破片諸共消息不明となった。
[サーヴァント 赤城ちゃん]
クラス:キャスター
出典:アズールレーン
性別:女
ステータス:筋力B++、耐久A、敏捷D++、魔力A+、幸運C-、宝具A+
属性:混沌・中庸
スキル:陣地作成A(魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。『結界』や『工房』を上回る『神殿』を形成する事が可能)
道具作成B(魔力を帯びた器具を作成出来る)
KAN-SEN-(未知の物質『メンタルキューブ』によって生を受けた人型の艦船。水上戦闘に適性を持ち、移動を可能とする他、敏捷等に有利な判定を受けられる。赤城の場合、空母としての特性が発展し、Cランク相当の気配感知にも等しい察知能力を有する)
嵐の航海者A(船と認識されるものを駆る才能。集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル)
宝具:『航空母艦赤城(あかぎ)』(航空母艦『赤城』を模した武装。『艦船』としての形態と『赤城の身体に対応したサイズの装備一式』としての形態を使い分ける事が出来る。空母の武装として、展開した艦載機を自在に指揮が出来、航空射撃による援護を行わせる事も可能。艦載機を用いて大規模な一掃も出来るが、それによって齎される被害は時として甚大なものとなる)
武器:式神(重桜の空母が持つ式神。偵察や防御の他に、無線機として使う事も可能)
艦載機(当時と同サイズの艦載機群。零式艦上戦闘機、九九式艦上爆撃機、九七式艦上攻撃機の3種類からなる。魔力で生成したものであり、戦闘中に撃破されても魔力を回復する際に補充する事が出来る。『航空母艦赤城』が『艦船』形態時は発艦させる事で、そして『赤城の身体に対応したサイズの装備一式』形態時は自在に繰り出す事が出来る。また、足場として利用する事も出来る)
願い:
方針:同上
重桜の航空母艦、赤城。元々は八八艦隊計画において天城型巡洋戦艦二番艦として建造が進められていたが、ワシントン軍縮条約の影響により建造が中止され、航空母艦に改造された。太平洋戦争では、真珠湾攻撃やミッドウェー海戦で戦果を挙げた。最期はミッドウェー海戦にて自沈処分となり、その艦歴に幕を閉じた。
赤城ちゃんの性格ですが、実験的な意味合いも兼ねて普通の赤城の要素も取り入れております。
言峰綺礼と組むサーヴァントは・・・
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このままブロリーで
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やっぱ英雄王で
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ランサーが死んだ!(先行入力)
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うp主に一任する