円環世界のわるぷるちゃん   作:めぐるうさぎ

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ワルプルギスの廻天記念(遅すぎ)と新台発表記念に!
叛逆以外のまどマギのスロットではずっとほむらちゃんがワルプルギスの夜と戦っています…もう何年戦ってるんだほむほむ…そして、新台でも戦う事になるのか…?


おわりのはじまり

 

 むかしむかし、未来の向こう。お空の先の彼方には魔法少女の女神様が御座します。女神様は毎日、宇宙の端っこに腰をかけ、くるくると回る数え切れないレコードに耳を傾け穏やかに微笑んでおられます。

 

 

アーハッハハハッ…

 

あ、こら!ダメなのです!

 

 

 遙か太古で宇宙が産まれる胎動の音も、遥か未来で華やぐ魔法少女達の声も女神様は見守りながらその全てを分け隔てることなく…

 

 

アーハッハハハッ…!

ハハッ、アーハッハッハッ!

 

ちょっと!ワー子!今はマジでヤバいから…!

 

も、もう少し我慢するのですっ!なぎさだってチーズを我慢してるのです!

 

 

 全てを分け隔てることなくお聞きになっているるるるるるる…

 

 

「こらっ!そこ触っちゃ映像が…あっ!?」

 

「やっちゃった…のです…」

 

 

 誰かの声が止めようとするも間に合わず、映し出されていた映像はフリーズしてこの場がパッと一瞬で明るく照らされた。マイクを持って話をしていたピンク髪の少女はギロリと邪魔をした少女たちを睨む。

 

 

「…め、女神様!なぎさは悪くないのです!悪いのは全部この二人なのです!」

 

「はぁぁぁぁぁっ!?元はと言えばあんたがワー子と一緒にここに来たのが悪いんでしょうが!そりゃ入口で止めれなかったあたしに全く非がないわけでもないけどさ…」

 

 

 取っ組み合いになっている青髪と白髪の二人を慌てて指さす小学生程のふわふわ髪の少女。彼女はプルプルと震えて一言も言葉を発さない羽根の生えた少女を女神様と呼んでご機嫌を取ろうとしていた。

 それが気に食わなかったのは指を指された青髪の少女。彼女は驚きで素っ頓狂な声を上げながらも、組み合っていた身体を起こして静かに怒れる女神の元に行き、それを否定した。

 

 

「アハハハハッ!なぎちゃんもさやかも慌ててておもしろーい!」

 

 

 そして、解放されて大爆笑するのは白髪を肩にかからない長さに伸ばした二つのお団子が特徴的な少女。背丈や幼さは先程の小学生程の女の子と大差ない。しかし、こちらの少女の方が口調や仕草からか、より子供っぽさが感じられる。

 

 

「ねねっ、女神様女神様!今のるるるるるっていうのもう一回やって!るるるる…ひゃぁっ!?むぎゅぅぅぅぅぅ!」

 

 

 彼女が映像に合わせて話をしていた時の真似をした所でイライラが限界まで達した女神がついに動く。

 彼女はまだ話していた白髪の少女のもっちりとした頬を掴むとそれを力いっぱいぐいぐいと引っ張ったり、押し込んだりしてストレスを発散させた。さらにそれでも気が済まなかったのか…

 

 

「今真面目なお仕事してるって言ったよね、ワーちゃん?さやかちゃんもなぎさちゃんも…」

 

 

 手でぐにぐにしていたワーちゃんと呼ぶ少女を離し、今度は青髪の少女【美樹さやか】とふわふわ髪の【百江なぎさ】に向き直った。その目は怒りに満ちており、二人は小さく悲鳴をあげた。

 

 

「ひいっ!だけどぉ…ワッフルがどうしてもって言って走り出したから…あんな超スピード、なぎさが止められるわけないのです!なぎさの方がチーズになっちゃうのですよっ!」

 

「ワッフルって何さ…ワルプルでしょ?でも、なぎさの言う事も一理あるよ。伝説の魔女を鞄持ちのあたしやチーズっ娘に止められるわけないじゃんか〜」

 

「アハハッ、いやぁ、それほどでも…ぶばっ!?」

 

 

 照れくさそうに頭をかいて笑う少女にさやかは拳骨をお見舞いし、なぎさはお尻を強めに叩く。悲鳴をあげながらも無邪気に笑う白髪の少女を見て、毒気の抜かれてしまった女神様は今度は呆れて溜め息をつく。

 

 

「はぁ…まあそれもそうだし、しょうがないかぁ…それで?何か用があるんだよね、ワーちゃん」

 

「そう!!」

 

 

 返事とともに急に勢いよく飛び上がったワーちゃん。そして、くるくると回りながらわざとらしく女神様の前で止まって跪いてみせる。

 ず〜っとテンションが高かった彼女だが、それを遥かに上回る興奮と期待に満ちた目に三人とも嫌な予感を感じていた。

 

 

「ボクもね!そろそろさやかやなぎちゃんみたいに女神様のお仕事について行きたい!ね?ね?いいでしょ?女神様〜!?」

 

「う〜〜〜〜〜〜〜ん」

 

 

 女神様はわざとらしく人差し指を頬に当てて考える素振りを見せる。その間、少女はわくわくドキドキという声が聞こえてくる程にルンルンと目を輝かせていた。だが、現実は非常だ。

 

 

「絶対ダ〜メ、今回もお留守番だよ」

 

「なんでっ!?意地悪!駄女神!貧乳!!ぎゃふん!?」

 

 

 女神様怒りの逆回し蹴りが綺麗に胴へと入る。特徴的な悲鳴を上げて倒れ込む少女に女神様はふーっふーっと鼻息を荒くして追撃を加えようとしていたが、それはさやかとなぎさの身体を張ったディフェンスで止められた。落ち着いたのを見計らってさやかが口を開く。

 

 

「…ふぅ…実際問題、ワー子連れていったら絶対暴走して円環の理に導くどころの話じゃなくなるじゃん。あんた話聞かないし。しかも今度の所はマジでヤバいとこだから尚更だよ」

 

「え〜っ!?ガーン…ショックだよぉ…ボクってそんな風に見られてるの〜!?そんな事ないよっ!」

 

「どっかの鞄持ちみたいにまっすぐ直情型だし、絶対言う事聞かずに遊び回るのが目に見えているのです。ま、二人と違ってなぎさはしっかりしてるから問題ないのです!えっへん」

 

 

 胸を張るなぎさ。その言葉には言われた少女だけでなく、さやかもムッとなって彼女を睨みつけたが話がこじれるだけなので黙って飲み込む。

 

 

「アハハハハッ!なぎちゃんそんなわけないじゃん〜!おっかしい〜」

 

「そんな事あるから言ってるのですー!!しかもそれだとなぎさがしっかりしてないとも聞こえるです!心外なのです!!」

 

「ねね、絶対言う事聞くから!女神様〜お願い!この通り!うんって言わなきゃもう離さないからねっ」

 

「あいた!いたたっ!!!わ、ワーちゃん!!は、話をしようよ!」

 

 

 無視するな〜っていうなぎさからの抗議の声を無視しつつ、ワーちゃんは素早く女神様の腰に手を回して力いっぱい抱き締める。伝説と言われた彼女の力は凄まじく、ホールドされた女神様の腰の骨はミシミシと音を立てていた。それにはたまらず女神様も折れてくれたようで期待を込めて少女は手の力を緩める。

 

 

「はいっ!!女神様!!」

 

「あいたたた…五分間、たったの五分そこで目を閉じてじっとしてて。それが出来たら次のお仕事に…連れていくか考えるからね」

 

「わぁぁぁぁっ…女神様って本当に女神様!まっかせてよぉ〜五分くらい簡単に待ってられるからっ!!」

 

 

 花が咲いたような満面の笑みを浮かべた彼女はすぐに女神様を離し、地面に寝そべって目を閉じる。そして、色んな結界に分け隔てられたこの世界全体に響きそうな程に大きな声でいち、にぃ、さんと律儀にも数えて待つ。

 

 どこに行くんだろう、何をするんだろう…そう楽しみに胸を躍らせながら、もう女神様と従者の二人がこの場から立ち去った事など露知らず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダッシュで駆け出してきた三人は一つのドアの前に立つ。そこはかつて彼女達が暮らした世界へと繋がる扉。女神の魔力で行くべき時空と時代が設定される。行先は、時間は…と女神様が合わせていく。

 するとどこか寂しそうななぎさは溜め息をついたかと思えば、口を尖らせて女神様へ話しかけた。

 

 

「女神様も人が悪いのです。ワッフルを何もあんな置き去りの仕方しなくても良かったのです…」

 

「あの調子だと無理やりついてきそうだったから仕方なくだよ。ふふっ、なんだかんだ言っても大の仲良しさんだしね、ごめんね」

 

「なっ…ち、違うのです!!ワッフルがチーズのようになぎさに絡んでくるのですっ!なぎさは先輩として円環の理のノウハウを教えてるのです!むぅぅぅ…その顔ムカつくのです!」

 

 

 自我のない時の年齢はさておいて、実年齢が近い事もあってなぎさは彼女と親しくしていた。円環の理の先輩として接していたなぎさはいつしか彼女の事を手がかかる妹のように思うようになっていた。

 なぎさ本人は恥ずかしいので絶対に素直には言わないが、現に赤くなって否定しているものの女神様とさやかにはその言葉は嘘だと簡単に見抜けた。プンプンするなぎさに二人は顔を見合せて苦笑する。

 

 

「帰ってきたらワッフルと二人で大暴れしてやるのです!ふんっだ!」

 

「あはは、帰ってきたら大荒れだこりゃあ…女神様も大変だねぇ…おっと、今からは前の名前で呼ぶ方がいいかな?」

 

「うん、よろしくね。さやかちゃん、なぎさちゃん。ワーちゃんの事考えると頭が痛くなるけど…大丈夫だよ。だってその時には…」

 

 

 設定も完了し、女神様の姿も変わる。それはかつて人間だった頃の【鹿目まどか】の姿だった。彼女の力と記憶は二枚の小さな羽根となってまどかの手に現れる。

 

 

「ほむらちゃんもきっと一緒になって止めてくれるから!じゃ、これ手はず通りにお願いね?」

 

 

 二枚の小さな羽根はまどかの女神様としての力と記憶。それをそれぞれに預けてドアに手をかける。今から彼女達が行くのはインキュベーターが住まう星。そして、そこで彼らに実験体にされている【暁美ほむら】の元だ。

 本来の円環の理としての救済であれば、たいていは女神様のみで問題ない。しかし、今回だけはそうはいかなかった。何故ならインキュベーターが暁美ほむらを通じて円環の理を観測しようとしている為だ。

 下手に観測されようものならそこから彼らによる円環の理の悪用の危険があったので女神様一人でいくわけにはいかず、もっとも信頼出来る二人についてきてもらっている。そして、インキュベーターを欺く為にまどかの本当の力と記憶はその二人に預けたという訳だった。

 

 

「あはは、なんか苦労する転校生の姿が簡単に浮かぶわぁ…ふっ、でもあたしもあいつに会えるんだね…未練も心残りもないつもりだけど少し楽しみ」

 

「出たのです…女神ったらしの通称ほむほむと爆食お菓子魔人!…ま、なぎさはチーズが食べられればそれで満足なのです」

 

 

 

 そして、三人は偽りの見滝原へと消えた。まさか暁美ほむらが女神の力を奪い、悪魔と化す結果になるとも知らずに…

 

 

 




《舞台装置の魔女(通称・ワルプルギスの夜 / 本名不明)》
 その性質は無力。回り続ける愚者の象徴。歴史の中で語り継がれる謎の魔女。この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に世界中を回り続ける。
 普段逆さ位置にある人形が上部へ来た時、暴風の如き速度で飛行し、瞬く間に地表の文明をひっくり返してしまう。


《本作のわるぷるぎすの夜》
 名前がわからないので女神からはワーちゃんと呼ばれている。楽しい事大好きな元気いっぱいおバカ。多分何も考えていない。最近円環の理に来た一番の新米。
 煌びやかな青いドレスのポッケの中には歯車に埋め込まれたソウルジェムがある。そして、それを遊んでいるうちにどこかによくなくすので意識のない姿で発見されるのは日常茶飯事。
 アホの子だが、内に秘める力と狂気は全魔法少女最強…かも?



次回に他の魔女(魔法少女)出ます。でも、大概みんなヤベー奴です。
そして、詳しい人に聞きたい。これってオリ主になるのかな?一応つけておきますが、ならなかったらすぐに消します。

魔女は誰が好き?

  • 舞台装置の魔女
  • 薔薇園の魔女 Gertrud
  • お菓子の魔女 Charlotte
  • ハコの魔女 H.N.Elly...
  • 銀の魔女 Gisela
  • 人魚の魔女 Oktavia...
  • 芸術家の魔女 Isabel
  • 委員長の魔女 Patricia
  • 救済の魔女 Kriemhild...
  • 絶望の魔女
  • くるみ割りの魔女 Homulilly
  • 針の魔女 Quitterie
  • 忘却の魔女 Itzli
  • おめかしの魔女 Candeloro
  • 武旦の魔女 Ophelia
  • その他   ...
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