ウェンディの幼馴染が空白の7年で馬鹿ほど強くなって天狼島組と再会する話   作:水溶き片栗粉

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第2話

ウェンディ達が天狼島に旅立った後、俺はギルドのある街から離れた場所で日課の筋トレをしていた。

「198...199...200!よし、腕立て終わり!次は腹筋でその後ランニング20km!」俺の身体強化の魔法は素の能力に掛け算をするようなイメージで発動する。つまり素の力が高ければ高いほど効果は高くなる。

だから、魔導士なのに俺の鍛錬の第一優先順位は筋トレなのだ。

そして最近気が付いたことだが身体強化を使って体を鍛えることで素の能力が強化した能力に適応しているのだ。

このことを前にギルドマスターのマカロフさんに話したら「お前は今の実力はイマイチじゃが伸びしろが無限にあるぞ、なんせ魔法を使えば使うほど強くなっていくんじゃ!ひたむきに努力を続ければいつかワシも簡単に超えるやもな、未来が楽しみじゃ!」と言われた。

聖十大魔導の一人であるマカロフさんにそう言ってもらえたのが嬉しかった。幼なじみのウェンディは滅竜魔法なんていうカッコいい魔法を使っているのに俺は魔導士のくせに身体強化しかできないって、なんていうかウェンディと比べると俺がカッコ悪いように感じてコンプレックスだった、でもマスターが俺の魔法を認めてくれた。その日のことを胸に今日も鍛錬に励む「あ〜!早くウェンディ達帰ってこねぇかな!」

でも、ウェンディ達は二度と帰ってこなかった。

「行方不明...ギルドのみんなが!?なんで!?」

「それすら分からねぇんだ、天狼島ごと消えちまったらしい」

そうやってマカオさんが俺に説明する

「そんな...」

今の俺が冷静じゃないことが自分でもわかる、呼吸は荒いし、目眩もする、耳には自分の心臓の音しか聞こえない。今すぐにウェンディ達を探しに行きたい。でも、俺はちっぽけでそんな俺にできることは、ウェンディ達が無事に見つかることを祈るだけだった。

その日から俺は嫌なことを忘れるために起きている間はずっと鍛錬に取り組むようになった、そして疲れたら気絶するように眠った。この時の俺は現実を受け止められず、起きている間はウェンディ達が二度と帰ってこないことを突きつけられてるみたいで気が狂いそうだった。

寝てる間は夢の中であの日のみんながいたギルドに戻れるから...

ウェンディのいたギルドに...

そんな生活を続けているうちに天狼島の事件から一年がたった。

一年が過ぎても行方不明のギルドのみんなは一人も帰ってこない、この意味が理解できないほど俺は馬鹿じゃなかった。

「強くなりたい」

今から強くなったところでみんなが帰ってくるわけじゃない。でも、もう自分の弱さで後悔はしたくない。

本来S級魔導士以外立ち入り禁止の危険地帯にこっそり入ってモンスター達と戦い続けた。

最初は俺の力なんて通用しなくて手も足も出なかった、何度も死にかけながらなんとか生き延びてそいつに勝つ方法を練ってボロボロになりながらも勝った。そうしたらまた別のモンスターに喧嘩を売って、何度も死にかけながら挑み続けて勝った。

負けて負けて負けて負けて負けて勝って負けて負けて勝って勝って勝って勝って勝って勝って勝って勝って勝ち続けた。

その危険地帯で一番弱い存在だった俺はいつしか一番強い存在になっていた。

「ここじゃもう俺は強くなれないな」

S級魔導士しか入れない場所(無許可)で敵なしということは...

「いくか、10年クエスト」




今S級にすらなっていない主人公の(無許可)10年クエストが始まる!

主人公が誰にも見つかってないのはフェアリーテイル管轄のS級クエストが天狼島の事件のせいで他のギルドに引き継ぎできない状態だからという設定があります。

再会しても幼なじみが自分を置いて成長している事実に曇るウェンディが想像できてしまいました。
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