リコリコ×拓銀令嬢 ~実弾は日本を変える~   作:フェデラルジオグラフィック

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思いついたらメモ代わりにどんどん追記する予定。

DA側のお嬢様体制変更の話を描く予定でしたが、原作で「ぎゃふん」を取り入れてもらえましたので、あの話を踏まえた話を書けたらなあ、と思い構想を練っている真っ最中。

年代設定が2001年以前なら
「資金援助は円に始まりマルク、ポンド、ドル、フラン、ルーブル、ルピー、ペソ、クラウン、リラ、ウォンとなんでもござれ」
の一文を入れたんですよね。ぜーんぶユーロになっちゃって。


(おまけ)お嬢様のDAへの資金援助スキーム

 

解説回なのでノーサイド

 

 

 

 お嬢様のDAへ『情報料』として支払った資金は全て隠し口座から用立てされている。原作のように表の資金を使うと下手に手繰られる可能性が大だからである。また資金の流れから手繰ることが難しくなるように複雑な経路を用いて最終的にDAに金銭的便益が図られる形で提供された。これはそのスキームの一部である。

 

 

 

 

 

ケース①:代金支払いに見せかけた資金注入

 

 以下を用意する。

・DAのダミー企業(A社、B社とする)

・桂華のダミー企業(X社、Y社とする)

・桂華のダミー銀行(Z銀行とする)

 

(金額は便宜的に)

 X社はA社に10$の商品を発注し、A社は商品を引き渡し、X社は支払いに()()()()を振り出す。

 B社はY社に 7$の商品を発注し、Y社は商品を引き渡し、B社は支払いを()()で支払う。

 

 B社は現金7$でA社から10$の約束手形を購入する。

 (支払い時期前の手形を引き取る際は一定程度の割引が付く)

 B社は購入した約束手形をZ銀行に9$で引き取ってもらう。この割引率の差2$がDAへの援助資金となる。

 手形を受け取ることになるZ銀行はX社に支払期日の到来した約束手形でもって10$を受け取り処理を終了する。

 

 

 

 

 

 

ケース②:DAの支払代金の建て替え払い

 

 DAは日本国内でしか活動しないが、それは海外での活動が全くないことを意味しない。特に戦闘用の装備品や情報の類に関しては国外からの調達が大きな割合を占める。このとき日本から「円」で決済を行う訳にもいかない。DAはその存在が秘匿されているがゆえに海外に対しても存在を仄めかすことさえできないできないのが一つ。もう一つは「円」を外貨に両替する段階で日銀または財務省の目に触れるリスクがあるからである。このため資金援助のスキームとしてDAからもっともありがたがられたのが、最初からドルやユーロで決済を行える立替払いであった。細部を詰めれば非常に複雑だが、簡略化するとこのような形である。

 

 以下を用意する。

・DA側の商品受け取り先となるフロント企業(A社)

・桂華院側で商品を手配するブローカー(B)

・桂華院側のペーパーカンパニー複数(X社)

・桂華院側の資金を直接出すダミー銀行(Z銀行)

 

 DAのフロントA社が武器や装備品をブローカーBに発注し、納品を受ける。この時に代金を手形にて振り出し、手形の引受人をペーパーカンパニーX社とする。手形の有効期限は半年とするが、借り換えを繰り返して最長二年に延長が可能な特約を付けておく。

 

 ブローカーBは現金が無ければ商品の調達が難しくなるので手形をZ銀行に持ち込んで手形割引を受けて現金を確保する。これが実際の商品の代金となる。当然ながらペーパーカンパニーの手形は信用できないため割引率が高くなるのでDAから発注を受ける時点で割引率を考慮した代金設定にしておく。また振出人と引受人しかない手形は不渡りのリスクが高いことから法規制で保有割合を制限している国もあり、その対策としてZ銀行に引き受けさせる前に別のペーパーカンパニーへ裏書譲渡を何回か行うこともある。

 

 Z銀行が引き受けた約束手形はほかのダミー銀行やペーパーカンパニー間で再割引や裏書譲渡を繰り返し最終的には引受人であるペーパーカンパニーX社に渡るように手配する。自分が引受人となっている手形が自分の手元にある場合、会計上の処理で「手形の支払い義務が無くなる(厳密には手形の額面の金額だけ当座預金を増加させる)」ので不渡りにはならない。なおこの複雑な手形決済が間に合わなかった場合は特約を用いて時間を稼ぎ、二年以内に取引を完了させる。

 

 

 

 

 

 なおこの時点ではお嬢様の『情報料』は一時的な資金注入であるという認識であったため、資金は主に一時的な支払いで済み維持費の増大があまり発生しない支出へと充てられた。要するにリコリスやリリベルの装備品の更新や老朽装備の廃却などである。これらによりDAの兵器庫からは1970年代の最大規模を誇った時代に(南ベトナムからドサクサで)大量に調達して未だに使いまわしていた銃火器や装備品を一掃することである。もはや旧式すぎて交換パーツもなくなりつつあった32口径拳銃、.30-06弾/.30カービン弾を用いるライフルなどから9mm拳銃や7.62mm/5.56mm小銃への統一が一挙に推し進められることになった。なおこの過程においてDAの装備品は従来の米国系一辺倒から欧州系とも比較しての導入が行われ、その先鞭としてリコリスの拳銃にオーストリア製が選定されることとなる。

 





ちなみに一連の手形をハンドリングするのはMarket Expand Funding Organization Ltd.(市場拡大金融機構公司)というマカオのペーパーカンパニーという設定。

スキーム①も②も元ネタは同じところ。②はかなり有名。破綻したけど。

しばらくしたら元ネタ解説を追記するつもり。
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