テラフォーマーズ〜火星に輝く紅き瞳〜 作:モンハナシャコ
第1話 出会い
火星。
それは太陽系の太陽に近い方から4番目の惑星であり、太陽系内では水星よりは大きく2番目に小さい惑星である。
この火星と言う惑星は地球と同じ岩石でできた惑星であり、直径は地球半分ほどであり、二酸化炭素を主成分とするごく薄い大気に覆われているのだった。
そして人類はそんな惑星を人類が住める環境に変える為、21世紀中頃にとある2種類の生物を放ったのだった……。
1つ目の生物とは藍藻類の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造を持つ「ストロマトライト」を改良して作り出された「藻類」である。
2つ目の生物とは藻類を食料にし、驚異的な繁殖力を持ち網翅目に属する昆虫「ゴキブリ」であった。
西暦2619年 日本。
日本の首都とも呼ばれている東京都杉並区全副寺5丁目のところにある少し古びたクリーニング屋。
そんなクリーニング屋から少し離れた場所に1台の真っ黒な高級車が停車した
「久しぶりだな、こうして日本に来るのも……」
「なぁ、艦長……。本当にこんなところに居るのか?」
「あぁ……。俺達の情報が間違ってなければここら辺の何処かに居るはずだ」
都会でもあまり見ることの無い高級車から降りて来たのはSPの様に真っ黒なスーツに身を包んだ2人の男女だった。
男の方は身長が190cm近い大柄な体格をし年齢は40代前半ぐらいの日本人であり、女の方は艶のある金髪と眼鏡が特徴の20代前半ぐらいの米国人だった。
2人の男女は明らかに歳が離れているのは明確だったが、そんなことは関係無いと言わんばかりにお互い軽い口調で言葉を交わしていた。
2人の男女はそんな話をしながら数百メートル先にあるクリーニング屋に向かって歩き出した。
「もうそろそろ15時か……。そろそろ店を閉める準備をしないとな」
東京都杉並区全副寺5丁目にある古びたクリーニング屋「西洋洗濯舗 菊池」のカウンターに銀髪が特徴的な10代後半の青年が雑誌を読みながら座っていた。
この青年は桜翔吾と言い、諸事情からこの「西洋洗濯舗 菊池」の臨時の店主として2年間の間店を切り盛りをしていたのだった。
そしてそんな翔吾はしばらく雑誌を読んだ後、雑誌を一度閉じ壁に掛けている時計に視線を移した。
時計を見て時間を確認した翔吾がカウンターから立ち上がり、店を閉める準備を始めた瞬間扉が開いた。
「あっ、すいません。もう店を閉めるのでまた後日お願いします」
「いや我々はクリーニングをお願いする為に来たのでは無く、君-桜翔吾君に話があって来たんだ」
「え……えーと、アンタ達は?」
店を閉める準備を始めていた翔吾は、そんなことを言いながら申し訳なさそうに後ろを振り返った。
後ろを振り返った翔吾の視線の先に居たのは、高級車から降りて来たあの2人の男女だった。
翔吾のそんな言葉を聞いた男は女より1歩前に出て、ここに来たのはクリーニングをお願いする為では無く翔吾に話があって来たのだと話した。
そんな話を聞いた翔吾は2人のことを怪しむような見ながらそう聞いた。
「おっと、まずは自己紹介をしないとだな。俺は国連航空宇宙局火星探索チーム総隊長 小町小吉で、後ろに居るのが同じく副長のミッシェル・K・デイヴスだ」
「U-NASA火星探索チームの偉い人達が俺みたいな奴に一体なんの用事で?」
「単刀直入に言おう、桜翔吾君。君のオルフェノクの力を我々に貸して欲しい」
「…………何で、アンタ達は俺がオルフェノクだと言うことを知っているんだ? 一体誰に聞いた?」
男は明らかに自分達のことを警戒している翔吾の警戒心を解く為に、若干フレンドリーに自己紹介を始めた。
男-小町小吉の自己紹介を聞いた翔吾は若干の警戒心を残しながら、一体何の用事で自分の元を尋ねてきたのかと質問をした。
翔吾の質問に対して、小吉は真剣な表情を見せながら「オルフェノク」と言う単語を口にしたのだった。
この「オルフェノク」と言う単語を聞いた翔吾は、一気に小吉達に対しての警戒心を高め、何処で自分がオルフェノクだと言うことの情報を手に入れたのかと聞いた。
「おっと、そう警戒しないでくれ……。確かに、勝手に君のことを調べたのは悪いと思っている。だが安心してくれ、君がオルフェノクだと知っているのは現状俺とミッシェルと蛭間の3人だけだ」
「…………分かった、アンタの言葉を信じよう」
「おいおい、俺が言うのも何だが随分簡単に信じてくれるんだな俺達のことを」
「あぁ、アンタ達には悪意とかそうゆうのが一切感じられ無かったからな……。それで、話って一体何なんだ?」
「よしっ、それじゃ早速本題に入ろうか」
一気に警戒心を高めた翔吾に対して小吉は翔吾の警戒心を再び解く為に、勝手に翔吾の事を調べたことに対して頭を下げ謝罪をした後に、翔吾がオルフェノクだと言うことを知っているのは自分とミッシェルと蛭間の3人だけだと言った。
この小吉の言動を見て聞いた翔吾は小吉達が自分に対して悪意等を抱いていない事を感じ小吉達の言葉を信じる事にしたのだった。
小吉はあっという間に自分達の事を信じた翔吾に驚きながらも翔吾が自分達の話を聞く体勢を取ったことを確認すると話を始めた。
「…………なるほど、アンタ達は今蔓延しているA・Eウイルスのワクチンを作る為に今から2年後に火星に行くと」
「あぁ、その為には我々は今強く必要としているんだ君が持っているオルフェノクの力と君の持つ正義の心を!!」
「…………取り敢えず、アンタ達が俺の力を必要としている理由は分かった。だが、今直ぐに「YES」と答えることは出来ない」
「理由を聞いても大丈夫か……?」
小吉は翔吾に今から2年後。
自分達U-NASA火星探索チームは今世界中に蔓延しているウイルスA・Eウイルスの抗体ワクチンを作り出す為に火星に飛ぶ事になっていると話した。
そしてそれに至って、翔吾のオルフェノクの力が必要だと翔吾に告げた。
翔吾は小吉達が自分のオルフェノクの力を必要している理由を理解したが、今直ぐに「YES」と答えることは出来ないと言った。
「俺には3人の恩人が居たんだ……。1人は1つの力を俺に託してくれて死んでしまった。そして残り2人の恩人は今A・Eウイルスに身体を蝕まれて生死の境目を彷徨っているところなんだ……。そんな2人の恩人をとある会社が狙っている、だから俺はその会社からその2人を守る為に常に側に居ないと駄目なんだ……」
「なるほど……、君が日本を離れられない理由は分かった。だが、もし今後気が変わった場合はここに連絡をしてくれ」
「あぁ、分かったよ」
翔吾は小吉のそんな言葉を聞き口を開いた。
翔吾の話によると翔吾には3人の恩人がおり、その内の1人は翔吾に力を託し死んでしまい、残り2人の恩人も火星から来たと言われている未知のウイルスA・Eウイルスに感染してしまい昏睡状態に陥り生死の境目を彷徨っているのだった。
そしてそんな翔吾の2人の恩人の命を何処かの会社が狙っており、その会社から恩人の命を翔吾が守らなければ行けない為翔吾は火星に行くことは出来なかったのだ。
そんな理由を聞いた小吉はメモ帳に1つの電話番組を書き、それを翔吾に手渡しそう声を掛けると、何か言いたげな女-ミッシェルの肩を叩きながら店を後にしたのだった。
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