ヤンデレな女の子に愛されるだけの話 作:ストレア=リネレイト
すんません
2/12 最後を付け加えました
俺の名前は秋風柊
今から人生の一大イベントを迎える男だ。ドキわくが止まらない。最高にハイってやつだ。
この角を曲がれば手紙に書いてあった校舎裏だ。
名前が書いていなかったので相手が誰かは分からない。一息ついて心を落ち着かせる。
よし、行こう
曲がった先には一人の女子生徒がいた。意を決して話しかける
「このラブレターの差出人ってもしかして君?」
「は、はい!」
俺が急に話しかけたせいか驚きつつ答える
「えっと、君は確か3組の本田さんだよね」
「はい、憶えてくれていたんですね」
「憶えるも何もほぼ毎日図書室で会ってるじゃん」
彼女は図書委員をしている本田さんだ。
友達がいない俺にとって昼休みは暇な時間でしかないのでいつも図書室で本を読んでいる
そこでいつも彼女と顔を合わせるのだ。
「それでさ、このラブレターについてなんだけど、なんで俺に出したの?」
単純に疑問だ。
本田さんだって女の子である。こういうのはみんなイケメンとかが好きではないだろうか
だが、俺の質問をどう思ったのかは分からないが本田さんは絶望したような顔をして
「…もしかして嫌でしたか?いえ、嫌ですよねわたしなんかに好きとか言われても」
どうしてそうなる。
一応、恋をしているとまでいかなくても俺は彼女に対して好感は持っている。
本田さんをみる。
彼女は前髪がとても長く、目が隠れているので顔がよく分からない。それに加えとても気が弱い
そのせいで根暗女だとか言われているのを耳にしたことがある。
俺はそうは思わないけど。
「い、いや全然嬉しいよ!」
「本当ですか?」
「ホントだよ」
ふと、彼女と出会った時を思い出した
図書室に通って最初の方は本田さんとは一切話すこともなかった。
だが通い続けてしばらくすると、俺が本を借りようとカウンターに寄ったとき本田さんから
「これってあの○○さんの作品ですけどお好きなんですか?」
と声をかけてきた。
当時の俺は誰の作品かなんて全然分からなくて正直にそのことを言った。
すると彼女は
「これ貸してあげます。絶対に読んでください」
と一冊の本を渡してきた。どうやら俺が借りようとしていた本と同じ作者の作品のようだ
戸惑いつつ俺は受け取った。家に帰り、読んでみるとめっちゃ面白かった。
ミステリー小説はそんなに読んだことがないのだがこの物語はすごい。
次の日、その本について感想を伝える。
すると彼女はドヤ顔で
「当たり前です。それと実は最後の謎では……」
と語り始める
「それで作者はこういう意図で……」
「俺は違うと思うな。ここは……」
俺はそれに対して自分の考えをぶつける。すると
「なるほどそんな考え方が…面白いですね。それではこっちの本はどうですか?
次に来たときに感想を聞かせてください」
「わかった。じゃあまた明日」
こうして本を読むだけの図書室が本について語り合う部屋になったのだ
本について喋っている時の彼女の目はとてもキラキラしていた。
俺が物語の内容に対して質問する度に嬉しそうに答えてくれる。
本について喋る彼女はとても楽しそうだった。
それだけ本田さんの本に対する情熱は本物であり、そこが彼女の魅力だろう。
「──君、秋風君?」
「うわ!!!なに!?」
「どうしたんですか?ぼうっとして」
「ご、ごめんなんでもないよ」
回想していたら怪しまれてしまった
まあ、とにかく本田さんと一緒にいるのは楽しい
それに俺は今まで彼女がいたことがないのでこの機を逃す訳にはいかない
というより本田さんをフって俺に何の得があるのか
てな訳で俺が今言うべき事といえば一つだ。
「本田さん」
「は、はい!」
俺が真面目な顔をしたせいか本田さんは緊張しはじめる
「こんな俺で良ければ付き合ってください!」
「………え、本当ですか」
信じられないという顔をしている
「うん。本田さんといるのは楽しいよ。改めてよろしく」
「…はい。こちらこそよろしく、お願いします」
段々嬉しさがこみ上げてきたのか泣きそうになる本田さん
あぁ俺なんかと付き合えてこんなに喜んでくれるなんて
こんな良い子がいて良いのだろうか。そう考えていたら
いきなり本田さんに抱きつかれてしまった
「えっ!なにしてんの本田さん!」
「えへへ、わたしは彼女なんですから別にいいでしょう?」
うっ、この可愛い生き物が俺の彼女ってマジか。
というか女子の体ってこんなに柔らかいのか
やばい俺も手を彼女の背にまわして抱きしめたい。いや、そんなことして嫌がられたら……
「別に両手で抱きしめてくれて構いませんよ?」
何故バレたのかと思いつつ俺は本田さんを抱きしめる
「温かいな」
「そうですね」
◆◆◆
俺たちは少し抱き合ったのち、帰路についた
抱き合ったことの恥ずかしさが後から来たのか
顔を赤くしてチラチラこっちを見てきたのが可愛かった
まぁその後は本田さんを送り届けて普通に家に帰ったのだが
俺は現在ベッドで転げ回っている。なぜかって?
彼女が出来たんだぞ!この俺に!こんなの二度とないかもしれない
明日から学校に行くのが楽しみで仕方がない
◆◆◆
「おい、お前達……」
「失敗など許されませんよ。もし、そんなことがあれば…理解していますね?」
絶対逃がしませんよ。貴方は私だけの物ですから
これなんていうラブコメ?
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