ヤンデレな女の子に愛されるだけの話   作:ストレア=リネレイト

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お久しぶりです。3000文字に1ヶ月かけて来ました。
今回で終わりです。


貴方を助けてくれるヤンデレお嬢様6 裏

 次の日、私は山奥のとある施設までやって来ていました。

 

「お嬢様こちらです」

 

 メイドに案内され、施設の奥へと入っていきます。

 実はここに来るのは初めてなので造りがよく分かっていません。

 

「手早く済ませてしまいましょうか

 

 

 薄暗い廊下を進んで行くと大きな窓の着いた部屋に辿り着きました。

 窓の向こうは簡素なベッドとトイレしかない部屋となっています。

 そして中にはそれに見合った少女が入っています。これが今日の目的です。

 

 一旦部屋を出て、隣にあるドアをメイドに開けさせます。

 ギイィと重厚な音を立て、ゆっくりと扉が開きます。

 

っ!……ぇ?どうしてここに…」

 

「お久しぶりですね、元気に過ごせていましたか?本田さん」

 

 と言う事で今回の目的は本田さんです。

 今の彼女は以前の様な健康的な姿では無く少しやつれ、声に覇気がありません。

 明らかな栄養失調です。まあ、最低限の食事にするよう命じたのは私ですが。

 

「も、もしかして私のために…?」 

 

 ?ああ、そう言う事ですか。この女は私が助けに来たと思い込んでいるのですね。

 ならば少し遊んでみましょうか。

 

「はい。そうですよ。その為に色々と準備をして来ました」

 

「そこまで…ほんとうにありがとうございます…!」

 

 そのまま安堵の表情で彼女は涙を流し始めました。

 それを見て側にいるメイドに合図を出しました。

 

「失礼します」

 

「はい?…ってちょ、いたい!え!?」

 

 メイドが素早く彼女の体を縛り上げ、ベッドに拘束しました。

 ベッドに縫い付けられた本田さんは何が何だか分からないという表情をしています。

 

「これはどう言う事ですか!?」

 

「まだ分からないのですか?貴女を此処に閉じ込めているのが誰なのか」

 

「……ぇ、まさ、か」

 

 段々と彼女が恐々とした表情に染まっていきます。

 

「なんで私なんかにこんな事をするんですか!あなたに何もした覚えはありません」

 

「はぁ、まあいいです。分からないならそれで」

 

 説明するのが面倒になって来たのでさっさと終わらせます。

 

「アレを呼びしなさい」

 

 メイドが部屋を出て、再び戻って来ます。ですが後ろには新しく人影が増えていました。

 

「それで、この女をヤればいいのか?」

 

「はい。お願いします」

 

 現れたのは以前秋風さんのお金を奪おうとしていた不良です。

 最初は適当に処分して終わらせる予定だったのですが、利用価値を見つけたので

 生かしていました。

 

「この人達は…?」

 

「今から貴女と仲良く遊んでくれる方々です。

 それでは早速始めてください」

 

「ほんっとに性格のいいお嬢様だな」

「ちょ!兄貴ぃ、そんな事言ったらマズイですよ!」

 

 彼らは流れる様に嫌味を言いつつ縛られている本田さんへと近づいていきました。

 

「俺らも命かかってんだ、悪く思うなよ」

 

 男達の内の1人が本田さんにのし掛かり、服に手をかけました。

 ここまで来れば何をされるか彼女も気付いたようで、

 

「っ!!嫌!やめて、離して!」

 

「いい気味ですね。それでは私は人の情事を眺める趣味はないのでこの辺りで失礼します」

 

「いやあぁぁ!助けて、誰かぁ!秋か「バタン」

 

◆◆◆

 

「すんすん。すんすん」

 

 あれからまた数日が経ちました。

 彼女の後処理はメイドに任せたので心配はありません。

 肩の荷が一つ下りただけなのにここまで気分が楽になるとは思いませんでした。

 

 「スーハースーハー」

 

 今日の予定としては先日の不良達を使い秋風さんを追い詰めます。

 そして心身共にボロボロになった彼に優しく語りかけ、彼の中に私を刻むだけです。

 これだけ聞くと簡単に思えますが今の秋風さんは精神が疲弊しているはずです。

 そこに更に追い討ちをかけるだけであっさりと堕ちるはずです。 

 つまりあとはゴールへと歩いていくだけです。

 そのお蔭かは知りませんが少しだけ行動も大胆になって来てしまいました。

 

「スーハースー「お嬢様そろそろお時間が」…っは」

 

 制服姿のメイドに注意され、名残惜しみつつ後片付けをしました。

 急いで彼がいるであろう教室へ戻ります。

 

「あれ、俺の体操着が無いや」

 

「ふぅ…はいどうぞ。秋風さん」

 

「!?…って如月さんか」

 

 どうにか間に合いました。

 私は手に持っていた体育着を手渡しました。

 …どうせなら新品と取り替えれば良かったですね。

 

「これって俺の体操着?見つけてくれたんだ。ありがとう」

 

「っ…はい。どういたしまして」

 

 なんというか元から盗んだのは私で、更に少しはしたない事に使っていたので

 真面目に感謝されると申し訳なくなってしまいますね。

 どちらかといえば此方が感謝すべきでしょうに。

 

「じゃあ、そろそろ帰ろうかな」

 

「わかりました。お供します」

 

「帰り道で何かないように一緒に帰ってくれるのは嬉しいけど大変じゃ無いの?」

 

 大変な訳がないでしょう。此方は幸せでいっぱいです。

 雑談をして並んで歩くなんてもう夫婦じゃないですか。

 でも、突然聞いて来たという事は何かあるのでしょうか。

 少し不安になってしまったので迷惑ではないかだけ聞いてみました。

 

 すると「とても嬉しい」と食い気味に言ってくださりました。

 良かったです。これで微妙な反応を返された時にはどうなってしまうかわかりません。

 そして軽い足取りで一歩を踏み出した時でした。

 

「でも、やっぱり女子に送って貰うのは男としてダメだと思うから今日はいいよ」

 

 私の楽しみを奪うつもりですか。

 この場合は…予定とは違いますが特に問題はないでしょう。 

 

「………そう、ですか。わかりました。では、ご機嫌よう」

 

 という事で帰路へと向かう彼に一旦別れを告げました。

 そして私は勿論後をつけて行きます。

 

 暫くすると不良達と秋風さんが出会いました。秋風さんは一目散に逃げて行きます。

 私はその後をバレない様に程々に距離を保ちつつ、ついて行きました。

 

◆◆◆

 

 その後も彼は根気よく逃げて行き、それは周りが暗くなる程長時間でした。

 流石にもう頃合いと判断した私は秋風さんを癒すべく薄暗い路地へ進んでいきました。

 

「秋風さーん。何処ですか?助けに来ましたよ」

 

 私とした事が入り組んだ道のせいで秋風さんを見失ってしまいました。

 そして路地裏を数分彷徨っていると誰かが啜り泣く声が微かに聞こえて来ました。

 声のする方へ進んで行くと…

 

「ここに居たんですね、秋風さん」

 

 蹲って泣いている秋風さんに話しかけます。

 彼は涙の浮かぶ瞳で此方を見て一瞬驚くと少しだけ笑みを溢しました。

 私を見て安心してくれたのでしょうか。

 

「よしよし、怖かったですよね。辛かったですよね」

 

 私は膝を着き優しく包み込む様に秋風さんを抱きしめました。

 

 今までの不安を、苦しみを取り除く様に。

 

「もう大丈夫ですよ。私がいますから。いつでもこうやって抱きしめてあげます」

 

 何もしなくても生きていける。私がいる限り。

 

「もう何もしなくて良いんです。貴方の身の回りは私が全てやります。

 …だから、もう私に身を委ねましょ?」

 

 反応が遅いなと思い秋風さんの顔を覗いてみるといつの間にか眠っていた様です。

 

「ふう、寝ちゃいましたか…寝顔可愛いですね。でもこれからは見放題です。

 ちょっとくらい悪戯して…」

 

 この後は我が家に連れ帰るつもりですが何をしましょうか。

 やりたい事が多過ぎます。とりあえず一般の夫婦がやっていそうな事は全部やりたいです。

 一緒のベッドで寝たり、様々な物をペアルックにしたいですね

 

「お嬢様、そろそろお時間です」

 

 そうして妄想の世界に入ろうとする前にメイドに止められてしまいました。

 

「……はぁ。まあ今は気分が良いので許します」

 

 後ちょっとで良いところだったので思わず睨みつけてしまいました。

 

「っ、有難う御座います」

 

「次は無いですよ。それでは出しなさい」

 

  本当に私達の時間を邪魔するのは誰であろうと許しませんよ。

 

 それでは帰りましょうか、旦那様はーと




主人公 秋風 柊(あきかぜ しゅう)
起きたら天蓋つきベッドでビビった。
学校へ行く事は出来ないけど割とどうでも良い。
ヒモになる事が決定した。

ヤンデレ娘 如月 玲奈(きさらぎ れいな)
旦那様が居て幸せ。高校は辞めて最近は社長になる為の勉強を始めた。
元々は親が元893となる予定だったけど描かれる事はなかった。

次回は一話のみの予定です。

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