ヤンデレな女の子に愛されるだけの話 作:ストレア=リネレイト
‥すみません。ゆるして;;
「あー、お空きれー」
今俺は通学路の途中にある公園で
ベンチに座って黄昏れていた
今回ばかりは本当にどうしよう
「やぁやぁ。そこで黄昏れている少年」
大人っぽい女性の声がする
てか俺以外にも黄昏れている奴いるとか
可哀想な奴ら多すぎだろ
「お~い。無視しないでくれよ~」
女性を無視するとか最低だなソイツ
「ホントに生きてるのか?」
「うわぁ!!」「わぁ!!」
いきなり凜とした女性の顔が目の前に出てきて驚く
心臓の鼓動がとてもうるさい。
「ハァ、ハァ。びっくりした……」
「生きてたんだ。少年」
女性はカラカラと笑いながら隣に座ってくる。
……近くない?甘いが爽やかさもあるいい匂いがするのだが
そんな俺の思いも気にせず女性は話しかけてくる
「で。少年はなに黄昏れているんだ?
リストラされたサラリーマン見たいな顔して」
「妙に生々しい例えやめてください。
あとその少年って何ですか」
「ゴメンゴメン。でも少年がダメなら『そこの死にかけボーイどうしたんだい!』
というふうに声をかける方が良かったかな?」
なんなんだこの人。
悪い人ではなさそうだし一応自己紹介しようかな?
「死にかけボーイは止めてくれ。俺の名前は成戸 正だ。」
「へぇ。私は青葉 美玲(あおば みれい)よろしく成戸少年」
「その少年って…はぁ。まぁそれでいいですよ」
「それで?成戸少年はココで何してるのかな
高校生がそこら辺ぶらついていい時間じゃないよね」
ザ・頼れるお姉さんみたいな顔して青葉さんは聞いてくる
一瞬相談しようかと思ったが青葉さんに聞かせる話ではないような
初対面だし。
そこでどうにか話を逸らせないかと頭を回転させ、話をふる
「そういう青葉さんはここで何をしているんですか?」
「おぉ、見事に逸らしてきたね。まぁいいだろう
ふっふっふっ私はね、大学をサボっているんだ!!」
青葉さんの声が公園中にこだまする
「……へ?」
俺は思わず声が出てしまった。
頼れるお姉さんに見えるが実はダメダメ人間なのでは?
一瞬でも相談しようと思った自分を殴りたい
「安心しろ。一応単位は取れているハズだ。」
えぇ~この人取れてる”ハズ”だとか言ってるけど
本当に大丈夫なのか?ちょっと心配になってきた
心配されていることも知らず青葉さんは喋る
「あと話は逸らせてないから。
さっさとしゃべっちゃいな」
そう言う青葉さんの顔はとても優しかった。
少しなら話してみてもいいかもしれない
「実は…………」
◆◆◆
「それで今に至るという感じです。」
少しのつもりが全部話してしまった。
青葉さんはどう思ったのだろうか。
その疑問に答えるように青葉さんは口を開く
「大変だったんだね。とても」
とても優しい声をしていた
「…はい。」
「でも君が気にすることはないよ」
「私は君の元カノさんに何があったかはよくわからない。
だが一度ちゃんと話を聞いてあげたら良いんじゃないかな。」
「……よし!ほら立って!いつまでもクヨクヨすんな。
そんなの成戸少年には似合わないぞ!
といっても私達知り合ったばっかだけどな。」
青葉さんが俺を元気づけようと明るく話しかけてくる
なんだか体が軽い気がする。
「ありがとうございます。元気出ました!」
誰かに相談するだけでこんなに違うとは思わなかった
「おう。その意気だ少年。もし学校でなにかあっても
私がいるから。今日はもう帰りな。」
「はい!ではまた。さようなら!」
「じゃあな。成戸少年。」
青葉さんに手を振り俺は公園を出る
明日学校に行ったら田中と松田に謝らないとな
寧音ともちゃんと話をしなくては
俺は軽い足で歩い「ねぇ。」
ひどく、馴染みのある声がする
「ねぇ。あの女、なに?」
でも何故だろうこんなにも背筋が凍るのは
何故だろう息が荒くなるのは
何故、こんなにも嫌な予感がするのは。
「こっちみてよ。」
ぎこちない動きで首を回す
そこにいたのは……寧音だった。
ただ様子がおかしい。顔は全くの無表情
目の瞳孔は開ききっていて全てを呑込みそうだった
「ねぇ。答えてよ。」
「寧音?ここで何しているんだ?」
「いいから答えて。」
寧音には有無を言わさない雰囲気があった
おとなしく俺は話す
「あの人は青葉さんっていう人で
ちょっと相談していたんだ」
「ふ~ん。相談って?」
「寧音の事だよ。」
寧音は自分の名前を聞いて少し顔をほころばせる
「へぇ。でもね正君、もうあの女と会うのはだめだよ。」
「な、なんで」
「なんで?決まっているでしょ。あの女は正君を騙して
自分のものにしようとしているんだよ。」
何を言っているんだ?そんなわけないだろ
だが、寧音は本当にそう思っているようだった
「違う!青葉さんには本当に相談にのってもらってただけだ!
それに「いや」」
必死に間違いを正そうとするが寧音に遮られてしまった
「嫌。私の前で他の女の名を呼ばないで!
なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで……」
…怖いんだけど
寧音はいきなり叫び、「なんで」とぶつぶつ言っている
だが少しして寧音は呟くのをやめた
「あ、そっかぁ。正君はおかしくなっちゃったんだよね
大丈夫だよ。私が助けて、元の君に戻してあげるから」
「何をいってガッ
急に頭に衝撃が響く。何を……寧、音………
「おやすみ。正君」
次回で最後です。
誤字脱字あったら報告ください。
アドバイスあったら何でも言ってください。
できれば感想お願いします。