ヤンデレな女の子に愛されるだけの話 作:ストレア=リネレイト
スタートダッシュはミスりました。はい。
無事陰キャコースです。美少女居るかなって思ったけどマスクでわからん;;
今回ちと長めなんで楽しんでください
「ねぇ!」
私の名前は桜崎寧音。今、彼氏とショッピングモールでデートしているのだが
「ねぇ!」
「ねぇってば!!」
この彼氏…成戸 正君はあろう事か私が呼びかけているのにぼうっとしているのだ!!
「本当に聞いてるの!? ったくこれだからアンタは。いい?アンタがどうしてもっていう
から付き合ってあげてるの。だからアンタに拒否権なんてな・い・の!」
「聞いてる。聞いてる」
信じられない!彼女とデートしに来ているのにこんな態度するなんて。
私は心の中に少しイラッとした感情が出てきてしまった
「本当に聞いてるならさっさとこれ買いなさいよ!」
私が指を指した先にあるのはかわいいネックレスだ。
今日のデート627回目記念に買って貰おうと思ってる。
まぁ、正君になら何を貰っても嬉しいけど。
かわいい物ならより嬉しいし、私の為に買ってくれてると思うと胸の中がとても満たされる。
「いやさぁ。こういうの買ってもつけてくれないじゃん」
ギクッ。でもそれは……えーとこう言う時は確か
「ねぇ、どうしても買ってくれないの?」
「!!」
よし!効いてる!山田君の言った通りだ!
じゃあこの感じで
「ねぇ買ってよう シクシク」
「あぁもう買うから! わかったから!」
「やったー!ありがとっ」
嬉しい!正君、私の我が儘でこんな物も聞いてくれるなんて優しい、好き♡
ってそうだ。そろそろ新しいショーケース買わないといけないわね。
ホントは身につけていっぱい可愛いって言ってほしいけど、それ以上に他からの視線がある。
私は自分で言うのもあれだけど、見た目は良い。だから他の男からの視線がすぐ来てしまう。
私は正君だけの女だ。正君に貰った思い出を他の男に穢されるのは、お断りだ。
正君なら、もう分かっているはず。
それに正君からお願いされれば、いつでもお家でファッションショーを開くのだけど。
◆◆◆
「もうこんな時間かそろそろ帰るぞ」
「え~もう帰るの? 全然遊びたりないんだけど」
あの後私達はゲームセンターに行って遊んできた。
途中で撮ったプリクラが特にお気に入りだ。
「いいからいくぞ」
「ハァ。ったくしょうがないわね今日はこんくらいで許してあげるわ」
もっと遊びたいけど、この写真に免じて許してあげる。
天井に飾れば、寝る前に正君の顔を見ながら寝れるかなぁ。そしたら素敵な夢がみれるかな。
あっ、でもそんな事したら恥ずかしくて寝れないかも。
そう言えば写真撮ったとき正君近かったなぁ。良い匂いがして…
「はぁ」
突然正君がため息をしてきた。
も、もしかして変な事考えていたのバレた!?
私は恐る恐る聞いてみる
「どうしたのよ」
「いや、なにも。ほら家ついたよ」
良かった。バレてない!そして自然と家まで送ってくれる正君。
まぁ家は隣だからなんとも言えないけど
「そう。じゃ、またね」
「また明日」
また明日だって。幸せだな~
こんな日々がこれからもずっと続くなんて最高ね!
◆◆◆
今日は月曜だから学校にいる。
「ねえ、桜崎さん。ちょっといいかな?」
「あ、山田君、どうしたの?」
「今から四階の空き教室に来てくれない?」
なんか山田君に話しかけられた。
山田君は正君の友達だからよく彼から好きな女性について聞き出してくれる。
今回もそれ関係かな?ただ言い方が紛らわしいせいで周りの女子がキャーって
言ってるのは少しダメだけど。
「それで話って何なの?」
「ああ、それはね正君が今日寧音君が他の男の所に行かないか心配していてね」
「はぁ、正君ったらそんな事あるわけ無いのに…」
正君には私がどんな風に見えてるのかな。ちょっと悲しい。
「いや、分からないだろ。執拗に迫られたらどうするんだい?だから今、練習しないか?」
なるほど。分からなくは無い。やるのだったらツンデレ設定も意識した方が良いのかな?
「わかった。やるわ」
すると山田君は、段々こちらへと寄ってきて、気付けば目の前に居た。
山田君の目は心なしかギラついている。
「……山田君?どうしたの怖いんだけど?」
「いいかげん付き合おう?」
突然山田君に顎をクイっとされて思わず目を見開いてしまった。
確かに怖い。そしてそれ以上に気持ち悪い。今すぐ離れたい。
でもこれは練習だ。ちゃんと対応しなくちゃ。
「嫌よ」
すると山田君は不意にどこかをみて少しにやりとした。気のせいかな?
「なんでよ別にいいじゃんあいつは遊びなんでしょ?」
「それは、ちg「僕知ってるよ?」
さすがに言い過ぎだと思い否定しようとしたが遮られてしまう
「正君に買ってもらったアクセ1回もつけてないんでしょう?」
なんで山田君がそれを知ってるの!?もしかして正君から?
とにかく正君から色々聞いてるとしたら…とりあえず弁明しよう。
「そ、そうだけどそれは!」
「てことは別に彼のこと好きじゃないんでしょう?
なに、それとも大好きなの??」
彼の言葉を聞いて思わず顔が赤くなってしまう。
ここで大好きと堂々と言うのはさすがに恥ずかしい。
テンパってしまいこの前webで調べたツンデレのテンプレ台詞を
言うことしか出来なかった。
「ばっかじゃないの!あいつがどうしてもっていうから付き合ってあげてるの!
べ、別にあいつのことなんてどうでもいいんだから!あいつはそ、そう!財布よ私の財布。
この私が付き合ってあげてるんだから当然よね!」
「じゃあ僕とつ「ガタッ」
え?
音がした方を恐る恐る振り返ると正君が泣きそうな顔をしてドアの隙間から私を覗いていた。
「あんたここでなにしてんの!?も、もしかしていままでの……!ちがっ」
正君は泣きそうな顔をしていた。きっと私と山田君が人気の無い所で会ってるのをみて
不安になっちゃたんだ。
「おや、いいとこにいるねぇ。話は聞いていただろ?」
私が正君に説明するのを邪魔するように山田君が私と正君の間に割って入ってきた。
「どうやら彼女は君のことなんかどうでもいいらしい」
なんで?ココで演技する必要は無いのに。どうでも良いわけがないのに
「だから寧音君は僕がもらうことにするよ」
…あれ?私さっきなんて言ったっけ。正君はさっきから私達を見ていたはずで……あ
私は気付いてしまった。取り返しが着かないことを言っていたことに。
私はさっき『別にどうでもいい』、『あいつは財布』そう言った?
山田君の言葉を聞いた瞬間、正君は走っていってしまった。
「!!」
「ちょっと!まってよ!話を聞いて!!ねぇ!」
とにかく謝らなくちゃ。追いかけよう。
本当は違うよ。どうでも良くないわけない、愛してるって言わなきゃいけない。
なのに
「ちょっと待ちなよ寧音君」
「…その手を離してよ。正君を追いかけなくちゃ」
山田が私の手をつかんできた。邪魔だ
「はぁ、もう良いじゃん。正君はもう君の事嫌いになっちゃっただろうし。
あいつの事は置いておいて僕の方を見てよあいつよりよっぽど僕の方が良いでしょ?」
「うるさいいいから離して!」
私は山田の手を振り払って走り出した。
とにかく行かなきゃ!
私は学校の門をくぐって正君を追いかけた。
「はぁっ、はぁっ」
そろそろ正君の家の近くだ。
だけどインターンホンに手をかけて思う、このまま対面出来るのか。
私は酷い事をいってしまった。恐らく嫌われた。
もし面と向かって「もう来るな」とか言われたら……私は生きていけない。
「っ!」
私はただ謝る、それだけなのに怖くなって逃げ出した。
バタン!!
部屋の扉を勢いよく閉め、ベッドに潜る。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
酷い後悔の念に駆られる。なんで、どうしてこうなったの?本当なら今日も正君とイチャイチャ出来るはずだったのに。
「正君に嫌われた。正君に嫌われた。正君に嫌われた。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!なんで!!なんでよ!!!これも全部あのゴミが悪いんだ。あいつのせいで!どうしようどうやって正君と仲直りしよう?どうすれば…………」
そうだ元はと言えばあいつが悪いんだ。山田が。あいつが私達の仲を裂こうと動いていたんだ。
山田に白状させてその上で正君に謝れば…
「…よし、やろう」
外を見るともう暗くなってきている。あいつは今家に居るはず。
確かお父さんがよく使っていた金槌があったはず。近くの公園に呼び出して背後から殴れば良い。
動けなくしてからじっくりと聞こう。
電話で呼び出せばいいかな。
「……あ、もしもし山田君?」
『やぁ、こんな時間に電話してくるなんて僕に気があるのかな?寧音君』
反吐が出る。こいつの言葉なんて聞きたくない。でもここは耐えるときだ。
「えーとね。近くに公園があるよね。今から話があるの来てね。」
『ふーん。賢明な判断だ。僕の方が正君より何倍も幸せに出来るからね』
「っ!…とにかく早めにきてね」
『ああ、後でねマイハニー』
電話が切れた。
「ああ~~!!!!!」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!
誰がお前の物になるか!何がマイハニーだ!
深呼吸をして一旦落ち着く。後で殴れるんだから。よし。
正直今からすることは悪い事だってのは解っている。でもやらなくちゃいけない覚悟は決めた。
でも殺すつもりは無い。警察に捕まって正君と離れてしまうのはもう嫌だから。
時間はある。夜はまだ長い。
骨を折るくらいなら大丈夫だよね?
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ではまた次回で