「うぅ、いったいどうすれば集まるの・・・」
と双葉は悩んでいた。雪穂と九からメンバーをあと2人集めるように言われたのである。だが、双葉が知るところ、そのあと2人を集めることが難しかったのである。そのため、双葉、途方に暮れるしかなかったのである。
とはいえ、双葉はそれでも生徒会長である。それならその権力を使って・・・、
「あなたにあなた、スクールアイドルになりなさい・・・って言えないよ・・・」(双葉)
なんてできないのである。たしかに双葉は生徒会長である。だが、その権力を使って自分勝手に物事を進めよう・・・なんて考えていなかった。だって、双葉はそんな権力を使うのを嫌っているから。そのかわり、みんなと力を合わせてなんとかしていく、そんなタイプのリーダーなのである、双葉は・・・。そんな考えだからこそ双葉は大規模になった運動会や学園祭を成功させてきたのである。ところが、この件についてはまわりから逃げられているため、さすがの双葉もどうすることもできなかったのである。そのためか、双葉、
「あぁ、もう詰んだ・・・」
と肩を落とすしかなかった・・・。
そんなときだった。突然、双葉のスマホから、
ピピピピピ
という音がなった。これには、双葉、
「あっ、副会長からだ・・・」
とスマホの画面を見て言うとすぐにその電話に出る。
「なに、副会長・・・」
すると、突然、双葉が叫んだ、驚きながら・・・。
「えっ、なんだって!!」
このとき、双葉はこんなことを考えていた。
(もしかすると、私、運が向いてきたかも!!)
OP 1番のみ
第2話 孤独のアメリカ人
「副会長、おはよう!!」
と双葉は投稿するとすぐに生徒会室に行き先に来ていた副会長に挨拶すると、副会長、
「あっ、双葉生徒会長、おはようございます」
と挨拶すると双葉に対しあることを伝えた。
「すみませんが目安箱のなかに・・・」
目安箱、それは双葉がみんなから意見を聞きたい、という双葉の考えにより設置されたものだった。この目安箱の投書をもとに双葉はいろんな施策を実施、その多くが支持されていた。
ところが、今回の投書はいつもとは違っていた。副会長は続けてこう告げた。
「目安箱のなかにこんな投書がありました」
そして、副会長は目安箱に入っていた投書を生徒会長である双葉に渡すとその投書に書かれていることを双葉は読み上げた。
「え~と、「空き教室からへんな物音が聞こえてきます。なんか英語みたいな言葉が聞こえてきてガタゴトと音がするのです。とても怖いです。なんとかできませんでしょうか」か・・・」
なんか恐ろしい投書だった。空き教室からなにか音が聞こえてきた、というのだ。それも英語みたいな言葉も聞こえてくる、というおまけつき・・・。これには、双葉、
「本当に怖い気がする・・・」
となんか怖い表情になっていた。
だが、このとき、双葉はこんなことも考えていた。
(でも、これってチャンスじゃないかな・・・)
そんなわけで、双葉、この投書をもとにちょっと調べることに・・・。
「え~と、ここが投書にあった空き教室ですね」
とその教室をのぞく。というか、双葉、このとき、こう考えていた。
(英語を話してガタゴトと音がする・・・、これって私の知らない留学生がいるってことだよね・・・)
どうやら、双葉、その音の正体は謎の留学生である、と見当つけていたようだ。実は、双葉、生徒会長、ということで福外のすべての生徒、先生の名前を覚えていたのである。それは福外に通う留学生でも(一部を除いてだが)例外ではなく、誰が来ても双葉はすぐにその生徒や留学生の名前を言うことができるのである。だが、そんな双葉でも例外があった。新しい留学生までは把握していなかったのである。というのも、今はちょうど4月、ということもあり、(双葉がまったく知らない)新しい留学生が福外に通うことになっていた。また、4月に入ってからは、双葉、生徒会活動とスクールアイドル活動で忙しかった。なので、その新しい留学生については双葉も知らなかったし新しい留学生の名前まで覚える時間がなかったのである。そのためか、双葉、
(私の知らない留学生を知るためにもこの名簿を持ってきたのだよね)
と念には念を入れて新しい留学生の名簿を持ってきていたのである。この名簿には新しい留学生の名前はおろかその留学生の趣味や特技が書かれていた。なので、双葉はその名簿をもとにその留学生が誰なのかを特定しようとしていたのである・・・。というよりも・・・、
(この名簿があればその留学生をスクールアイドルの仲間に・・・、いや、友達になれるかも!!)(双葉)
とその名簿の魔力を信じ、双葉、その謎の留学生をスクールアイドルの仲間に・・・、もとい、友達になりたいと考えているようである。双葉、積極すぎ・・・。
とはいえ、双葉、その空き教室をのぞいたものの、
「あれっ、誰もいない・・・」(双葉)
誰もいなかったのである。これには、双葉、
(きっとどこかに隠れているのだろう。なら、こっちもこそっと行くべし!!)
と謎の留学生がどこかい隠れていると思いこそっと教室に入っては、
「抜き足差し足忍び足」
とこっそりと先に進む。本当ならどかっと入りたいもの入ってきたことを相手に悟られると逃げられてしまう、そう双葉が判断したからだった。
そんなわけで、双葉、こっそりと前へと進んでいく・・・、そのときだった。突然、
(あっ、誰かが踊っている!!)
と思ってしまう。そう、この音は踊っているときに出る靴と床が擦れる音だったのである。その音を頼りに双葉はその教室の空いている場所、前方へと進む。そして、
(あっ、やっぱり誰かが踊っている!!)
と、双葉、誰かいることを確信するとともに、
(それじゃ、こっそり見てみよう!!)
と机の下に隠れては誰かが踊っている姿を見ることにした
すると、
(えっ、とても綺麗な金髪・・・、それが舞っていてとても美しい・・・)
と、双葉、つい見とれてしまう。そう、この空き教室で踊っている少女は髪が金髪でありまわるとそれが舞ってとても美しくみえたのである。いや、それどころか、双葉、
(それに、こんなとても美しいダンス、初めて見た・・・)
とその少女のダンスに魅了されていたのである。それくらいこの金髪の少女のダンスはとてもダイナミックでそれでいて美しい、そんなダンスだったのである。
そして、
キュッキュッキュッ
とその金髪の少女は決めのポーズをとるとともに、
「ふ~、疲れたので~す」
とたどたどした日本語で汗を拭いていたのである。
そんな金髪少女を見てか、双葉、
(もう画面できない・・・)
と思ったのか、その金髪少女を襲って・・・いるわけではなく、
(この素晴らしいダンスに祝福を!!)
と、突然、隠れていた机の下から飛び出てはその金髪少女に向けて、
パチパチパチ
と拍手を送ってしまう。むろん、これには、金髪少女、
「What!?いったい誰?」
と突然の双葉の出現に驚いてしまうことに・・。それどころか、
「これっていったいどういうこと?ハプニング?サプライズ?」
と、金髪少女、困惑状態に・・・。ただ、これには、双葉、
「あっ、ちょっとやりすぎた・・・」
と反省するばかり・・・。双葉、ちょっとやりすぎたかもしれませんね・・・。
それから5分後・・・、
「驚かせてごめんね・・・」
と双葉は金髪少女に対し謝るとその金髪少女も、
「こちらこそソーリーで~す~」
となぜか謝ってしまった。
そんな双葉と金髪少女であるが、双葉、このときのために持ってきた留学生名簿をのぞいては、
「え~と、え~と」
とこの金髪少女の名前を調べようとする・・・も、
「う~ん、わからん!!」
とすぐにお手上げになってしまった。というのも、この留学生名簿、実に100名以上もの留学生が網羅されていたのである。福外は外国語大学の付属校、ということもあり新しい留学生だけで100名以上留学生を迎えていた。そのため、双葉がこの金髪少女について調べようにも留学生の数が多すぎて調べることができなかったのである。これじゃ宝のもちくされである・・・。
そんなとき、その金髪少女はあることを思い出した。
「あっ、思い出したので~す!!たしか、You、このスクールのプレジデント、だね!!」
プレジデント・・・、まぁ、たしかに双葉はこの学校の生徒側の会長・・・であるが、これには、双葉、
「まぁ、たしかに・・・」
とうなずくしかなかった。プレジデント、まさか、双葉、ここでそう言われるとは思っていなかったようである。いや、それどころか、
(まさか金髪の少女からそう言われるとは・・・)
と驚いてしまう、いや、一瞬、フリーズしかけていた・・・。
そんな双葉を見てか、その金髪少女、自分のことを自己紹介した。
「プレジデント、私、メアリーと言います。メアリー・ロイド、この国でいうところの高2で~す!!よろしくで~す!!」
この金髪少女ことメアリーの自己紹介を受けてか、双葉、
(あっ、こちらも・・・)
とフリーズしかけていた脳を再起動させるとともに自分のことも自己紹介した。
「私、双葉、百道双葉、メアリーの言う通り、ここでは生徒会長、プレジデントをしています!!」
そんな双葉の自己紹介を受けてか、メアリー、こう思ってしまう。
(双葉、とてもえらい人で~す!!なんか、興味、もつので~す!!なら、いろいろと言うので~す!!)
どうやら、メアリー、こんな双葉に興味ができたようである。そのため、メアリー、
「双葉、あのですね~、メアリー、このスクールのことなのですが~」
といろいろと・・・、
「あ~でもない、こうでもないで~す!!」
といろいろと自分の意見を言ってしまう。いや、それどころか、
「この私なら絶対にこうするのです!!私の言うことだからで~す!!」
と勝気で話してしまう。
そんなメアリーの話を聞いているのか、双葉、最初のうちは、
(うわ~、いろんなことを言ってくれてありがとう。こちらとしては参考になるよ~)
と思っていたものの、次第に、
(う~、ちょっとしんどい・・・)
と思ったのか、少しずつ、少しずつ、メアリーに気づかれないように後ろへと後ろへと下がってしまう。
だが、これには、メアリー、気づかれてしまう。だって・・・、
(あれっ、なぜ、双葉はこの私から離れていくのですか~?)
と少しずつ自分から離れていく双葉をみつけてしまったのだから。そのためか、メアリー、
(もしかして、メアリー、また1人になるのですか・・・)
と思ってしまったのか、
ウェ~ン ウェ~ン
と泣き出してしまった。これには、双葉、
「メアリー、いったいどうしたの?」
とメアリーのことがふと心配になったのかメアリーのもとへと駈け寄った。
すると、メアリー、双葉に対してこんなことを言い出してきた。
「双葉、私のことを1人にするのですか~」
これには、双葉、
「えっ、メアリーたった1人!!」
と驚くとともにこう考えたのである。
(メアリーがたった1人・・・。それってもしかして・・・)
その考えのもと、双葉はメアリーに対してあることを尋ねた。
「メアリーって、独りぼっち・・・、なの?」
えっ、メアリーが独りぼっち・・・、そんなわけ・・・、
「YES、そうなので~す!!メアリー、独りぼっち・・・、いつも1人・・・」(メアリー)
なんと、メアリー、独りぼっち・・・だったのである。たった1人だけ、これには、双葉、
(えっ、いつも独りぼっちだったわけ、メアリーって!!)
と驚いてしまう。ダンスがプロ級でいろんなことを言ってくる、そんなメアリーが1人ぼっち、それは双葉にとって想定外であった。
いや、そのことより、双葉、またあることをメアリーに尋ねる。
「いつも独りぼっち・・・。でも、なんでメアリーは独りぼっちなの?」
そう、メアリーが独りぼっちであるにはなにか理由がある、そう双葉は考えたのである。その理由がわかれば・・・、
(独りぼっちの理由がわかればメアリーは独りぼっちではなくなる!!私はメアリーがもっとスクール活動をもっとエンジョイしてほしい、そのためにも、私、頑張る!!)
わかればメアリーは独りぼっちではなくなる、もっとメアリーは学校生活をエンジョイできる、そんな双葉の友愛精神が出てしまったのである。
ただ、これには、メアリー、こう答える。
「う~、私もわからない・・・。私、いろんなフレンズと一緒にいろいろとやってきた。でも、メアリーのフレンズ、メアリーのもとからどんどん去っていく。どうして、どうして?」
これには、双葉、
(本人も知らないのかぁ。いったいどうすれば・・・)
と悩んでしまう。メアリーもその理由がわからない今、どうすることもできない・・・、と思ったのか、メアリー、
ウェ~ン ウェ~ン
と泣いてはこう言ってきた。
「どうして、どうして、メアリー、たった1人なの・・・」
もうメアリーはたった1人でいることが限界なのかもしれない。
そんなメアリーの姿を見てか、双葉、こう考えてしまう。
(メアリーはもう限界を越えようとしている。ここはなんとかしないと・・・)
その考えのもと、双葉はメアリーに対してこう告げたのである。
「メアリー、それだったら、なぜメアリーがたった1人になったのか一緒に考えよう。そうすればなにかが原因なのかわかるはずだから」
これには、メアリー、
(双葉、このメアリーのために一緒になって考えるってとても嬉しいで~す~)
と思ったのか、そう口にしてしまう。
「双葉、サンキューで~す!!私と一緒に考えるので~す!!」
この言葉のあと、双葉はメアリーに対してあるお願いをした。
「メアリー大変申し訳ないのだけど、これまでのいきさつを教えてくれない?」
この双葉のお願いにメアリーはこう答えた。
「わかったで~す!!それならこれまでのことを言うので~す!!」
このあと、メアリーがこれまでのことを、日本に来たときから今までのことを話してくれた・・・。
(メアリー)
私は家族と一緒に日本に来たので~す!!私は日本のことがLOVE、大好きで~す!!特にクールジャパン、アニメ、マンガ、カルチャー、とても大好きで~す!!そんなジャパンカルチャーを、study、学びたくて、ファミリー、巻き込んで、日本に来たので~す!!ここ、大事なところで~す!!日本、大好きで日本に来たので~す!!そんな日本のなかでも、福岡、博多、とても大好きで~す!!だって、食べ物や料理がとてもおいしいし、とても住みやすいで~す!!そんな福岡がとても大好きで~す!!でも、私、なにも知らないところに行くの、ちょっと怖いで~す。なので、私、通っている外国人、いっぱい、いっぱいいる、そんな福外をチョイスしました。福外、ほかのスクールより、外国人、多いで~す!!今でも、100人以上、通っているので~す。だから、私、福外を、チョイス、しました!!大事なことなのでもう一度言いました!!
このメアリーの言葉に、双葉、
(メアリーは日本の、それもこの福外を選んだ。その気持ち、とても嬉しいよ!!)
と感動を覚えた。メアリーは日本の、それも福岡が大好き、だから日本に来た、それもこの福外を選んでくれた、そのことい感動したのである。そのためか、双葉、メアリーに対して、
「メアリー、この福外を選んでくれてありがとう」
と笑顔でお礼を言うと、メアリー、
「それはどーもで~す!!」
と少し照れながら答えてくれた。
とはいえ、メアリーの話はまだまだ続く・・・。
(メアリー)
福外、私が思った通り、とても素晴らしいスクールです!!最初のころ、私、モテモテでした~。私、どんなことでも卒なくできるので~す。それに、私、こうみえて、人から好かれるので~す。そのため、私、まわりにみんながいま~した!!とてもエンジョイできたので~す!!それに、なんでも1人でできるから、みんなから褒められるので~す!!それ、とても嬉しいで~す!みんな、!私のこと、評価しているので~す!!それほど嬉しいこと、ないで~す!!
このメアリーの言葉に、双葉、
(たしか、新しい留学生のなかになんでもできるアメリカ人がいるって聞いたことがあるかも。それってメアリーのことだったんだね)
とあることを思い出していた。実は、双葉、そのアメリカ人の噂を聞いていたのである。4月はじめ、双葉はある噂を耳にしていた。新しい留学生のなかに1人でなんでもできる、みんなから好かれているアメリカ人がいる、そんな噂は生徒会長である双葉のところまできていた。だが、その時点でそれがメアリーであることなんて双葉は知らなかった。数多くの留学生が通っている福外、その留学生の数だけでも100人は越えていた。たしかに双葉は福外に通う生徒のほとんどの名前を知っていた。だが、前述の通り、双葉、新しい留学生の名前までは網羅できていなかった。むろん、そのための留学生名簿だったのだがここでは役に立たなかった。だが、そのアメリカ人の噂と、今、自分の前にいるメアリーという存在によりそのアメリカ人とメアリーが同一人物である、そう双葉は理解したのである。そのためか、双葉、メアリーにあることを尋ねてみた。
「メアリーってみんなと一緒にエンジョイできていたんでしょ。幸せだった?」
この双葉からの問いにメアリーは元気いっぱいにこう答えていた。
「Yes!!とてもHappyでした!!私のライフ1番のHappyでした!!」
どうやら、メアリー、このときはとても幸せだったようである。だって・・・、
(みんなが私に頼ってくれる、仲良くしてくれる、それって、私、とてもHappyに感じるので~す!!)(メアリー)
メアリーにとって自分のことを頼ってくれる、みんな仲良くしてくれる、そのことはメアリーにとって幸せなことだったから。いや、誰もがそれを感じていたらそれはとても幸せなことである。人から頼られる、みんなと仲良くする、それ自体、人にとってととても気持ちいいものである。だからこそ、人がそう感じるときこそとても幸せであるといえた。
だが、ここにきて、メアリーの表情が暗くなった。これには、双葉、
「メアリーいったいどうしたの?なにか暗くなっていない?」
と心配そうにメアリーに言うと、メアリー、
「But、それも長くkeep、続かなかったので~す!!」
と悲しい表情になると話の続きを語ってくれた・・・。