メアリーが双葉のスクールアイドルグループに加入した。それは・・・、
「あのメアリーが双葉のグループに入った!!」
「双葉生徒会長、やる~!!」
と学校中で大騒ぎになった。だが、それでも双葉は、
「あと1人・・・、あと1人がいれば・・・」
とあと1人を探そうとしていた。というのも、数多くのスクールアイドルを育ててきた雪穂と九からスクールアイドルとしての教えを乞うために少なくともメンバー3人がいないといけなかったのである。それが教えを乞うための条件だったから・・・。
ところが、メアリーが加入してから1週間が経とうとしているもの・・・、
「う~、3人目のメンバーなんて見つからないもので~す」(メアリー)
「いくら声をかけてもいないよ~」(双葉)
と双葉が弱気を吐くくらい見つかっていなかったのである。実は、双葉とメアリー、ほとんどの生徒と留学生にグループのメンバーになってくれないか声を駆け巡ったのだが、
「メアリーのダンスに張り合うほどの度胸なんてないよ!!」(生徒1)
「スクールアイドル、なんですか、それ?」(留学生1)
と断られていたりスクールアイドルそのものを知らなかったりと芳しい結果は出ず。そのため、双葉が弱音を吐く事態が起きてしまったのである。
そんな双葉は、ここ最近、副会長に対して愚痴をこぼしていた。
「う~、なんで3人目のメンバーがみつからないのよ・・・」
ただ、双葉の愚痴に対して副会長はただ、
「はいはい」
と完全スルーを決まりこむ。というのも、
(もうその愚痴を聞かさるの、何回目なの・・・)(副会長)
と思うくらい何度も双葉から同じ愚痴を聞かされていたのである。なので、副会長、聞き飽きたのか、完全スルー、を決め込んでいたのである。
だが、そんな双葉であったが、
(む~、副会長のいけず~。なら、なんか気晴らしに目安箱をのぞこうかな~)
となぜか気晴らしに、というか、それがいいのか、と突っ込みたいものの、本当に気晴らしに目安箱のなかをのぞみこむことにした。って、双葉、あなた、福外の生徒会長だろうが!!といいつつも、双葉、
ごそごそ
と目安箱のなかにある投書を一つずつ見る。
「学食のレパートリーを増やしてほしい」
「部活の練習場所を増やしてほしい」
といういつものやつから、
「閉校するのだから一大イベントを開催してほしい」
といった無理難題なものまで。これには、双葉、
「ふむふむ」
と1つずつ念入りにチェックしていく。これに関しては、双葉、ちゃんと生徒会長をしている、といえるのかもしれない、「ほんの気晴らしに・・・」なんて言わなければパーフェクトなのに・・・。
だが、次の瞬間、双葉、はっとなる、こう言いながら・・・。
「はっ、これは・・・」
それは一枚の投書であった。これを見た双葉は副会長に対しこう叫ぶ。
「副会長、すぐに生徒会役員全員を呼んで!!今、すぐに!!」
その双葉の表情は鬼気迫るものだった・・・。
OP 1番のみ
第3話 福外のゆうれい・・・
そして、生徒会室には双葉をはじめとする生徒会役員全員が集まっていた。双葉はその生徒会役員全員に対しこう叫んだ。
「諸君、集まってきてくれて申し訳ない。由々しき事態が起きてしまった」
これには、副会長、
「双葉生徒会長、その由々しき事態とは?」
と生徒会長である双葉に尋ねると、双葉、
「う~、実は・・・」
とためると、副会長以下みんな、
ゴクリ
と唾を飲み込んだ。
そして、ついに双葉はこう言って・・・。
「実は、本館1階のトイレの蛍光灯が切れてしまった・・・」
ズコッ!!
と副会長以下全員こけてしまった。双葉、蛍光灯が切れたぐらいで役員全員を集めないでくれ・・・とばかりに役員の1人から、
「双葉生徒会長、ふざけないでください!!こちらは貴重な時間を使って来ているのですよ!!」
とクレームが入る。これには、双葉、
「ごめんごめん」
と謝ってしまう。お茶目すぎである・・・。
だが、ここにきて、双葉、
「と冗談はここまでとして・・・」
といきなり真面目な表情になると、役員全員、
ゴクリ
とまたもや唾を飲み込む・・・とはいってもまたふざけるでしょ・・・、と言いたいところだが、双葉はそんな気なんてせずに真面目にあることを語り始めた。
「諸君、目安箱からこんな投書がみつかった。「最近、屋上から謎の歌声が聞こえてくる」というのだ。詳しく読んでみると、謎の歌声が聞こえてきたので屋上に上がると誰もいなかった、というのだ。そのため、「学校に眠るゆうれいが原因では?」、と生徒たちのあいだで噂になっているというんだ」
どうやら、双葉、福外におけるゆうれい騒ぎ、と言おうとしているようである。屋上から突然謎の歌声が聞こえてきてはちょっと気になって屋上に上がり確認すると誰もいなかった、なので、これはゆうれいの仕業ではないか、というのである。これには、副会長、
「それってゆうれい騒ぎといっても屋上でスマホやラジカセを使って聞こえてきた、っていうオチでは・・・」
と疑いをするも、双葉、すぐに反論。
「いや、屋上にあがった生徒は屋上をくまなく探したのだがなに一つも落ちていなかった、というのだ。なので、スマホやラジカセの類ではないのはたしかだ・・・」
そう、屋上にはなにもなかったのである。その双葉の反論に役員たちのほとんどが、
「うわ~、怖すぎる・・・」
「もう屋上にはいけないよ・・・」
と怖がってしまっていた。
そんな役員たちを見てか、双葉、
(もし本当にゆうれいなら福外にとって大きなダメージになる。なんとかしないと・・・)
と少し焦ってしまう。というのも、もし、このゆうれい騒ぎが大きくなると福外に根も葉もない悪い噂が福岡中に広まってしまい福外の生徒たちの学校生活に多大なる悪影響を与えてしまうのである。これを双葉は危惧していたのである。
だが、双葉、こうも考えていた。
(とはいえ、役員のほとんどがゆうれいと聞いて怖がっている。これでは役員たちにお願いして調べてもらうことができない・・・)
そう、「本物のゆうれいでは?」、とここにいる役員たちのほとんどが疑心暗鬼に陥ってしまい怖がっていたのである。そのため、いつもなら双葉からこれに関する調査をするように役員たちにお願いするのだがそれができない事態に陥ってしまっていたのである。
そんなわけで、双葉、ついにあることを決める。
「わかったわ。このゆうれい騒動、この私、福外の生徒会長である、百道双葉、が解決してみせる!!」
なんと、双葉自らこの騒動の調査に赴くことにしたのである。というのも・・・、
(役員たちが動けないのならこの私が調べてみせる!!)
とここでも、双葉、相変わらずのお人よしが発動してしまったようである。まぁ、下が動けない以上、上である双葉が動くのが一番いい、というのもあるのだが・・・。
とはいえ、このゆうれい騒動は双葉が1人で調べることになったのである。
その日の夜・・・、
「う~、やるとは言った手前、ちょっと怖い気がする・・・。だって真っ暗だもん!!」
と双葉はただ一人真っ暗な校舎内の廊下を進んでいた。明かり一つついていないため、校舎内は真っ暗だった。というか、なんで夜に?これにはちゃんとした理由が・・・。
(だって、ゆうれいっていったら夜だもん!!)(双葉)
いや、安直すぎでした・・・、はい・・・。
とはいえ、暗いなかを懐中電灯1つで進んでいく双葉、そのうち・・・、
「もうすぐ屋上だ・・・」
と、双葉、あともう少しで屋上に到達しようとしていた、そのとき、
「♪~」
という美しい歌声が屋上から聞こえてきたのだ。これには、双葉、
「うぎゃ~!!」
と叫び声をあげてしまう。むろん、双葉の心のなかでは、
(うわ~、噂通りにゆうれいが出た!!うぎゃ~!!)
とパニックに陥っていた。
だが、そこは生徒会長?、すぐに、双葉、
「落ち着け・・・落ち着け・・・」
と自分に暗示をかけるとともに、
「うん、今は落ち着いて前に進もう。まずは確認、確認・・・」
と今やるべきことをしようと屋上へと駆け上っていく。ただ、双葉の心のなかでは、
(たしかに聞いていたけど、ちょっと怖いよ~。真っ暗のなかで謎の歌声が聞こえてくるなんてゆうれいの類しか考えられないよ・・・)
といまだに怖がっていた。
そんなこんなでようやく、双葉、屋上へとつづく扉の前に到着。いまだ謎の歌声はつづいており、
(あともう少しでゆうれいの正体がわかる!!それまでの我慢、我慢・・・)
と、双葉、怖がる気持ちを抑えつつもその扉を・・・、
「ゆうれいの正体、みつけたり!!」
と言いながら開いた。
すると、
シーン
と今まで聞こえていた歌声はやみ、そこには誰もいなかった。これには、双葉、
「えっ、誰もいないの!!」
と驚くもそのまま懐中電灯をまわりに向けて照射。でも、なにもなかった。これには、双葉、
「これって本当にゆうれい?」
と疑心暗鬼に、いや、それ以上に、
(ゆうれい、ゆうれいだよね。これ、まさか、この福外に本当にゆうれいがいるなんて聞いたことがないのですけど・・・)
とパニック状態に陥ってしまった。そのためか、
「う、うわ~、本物のゆうれいだ~。もういや~」
と、双葉、逃げ帰ってしまった・・・。
ただ、このとき、遠くの物陰では怪しい目線があった、こう思いながら・・・。
(これで、やつ、逃げた・・・。これで・・・、安心?」
そして、翌日、
「号外、号外!!双葉生徒会長が屋上でゆうれいを見た、ってね!!」
と新聞部が号外を出すくらい大騒ぎになっていた。これには、生徒たち、
「やっぱりゆうれいの噂は本物だったんだ・・・」
「この世の中にゆうれいがいるなんて驚きだよね・・・」
とゆうれい騒動をなぜか楽しんでいた。
一方、生徒会室では、双葉、
「双葉生徒会長、ゆうれいってどんなものでした?」
「やっぱり絶世の美女だったのですか、ゆうれい?」
と役員たちから質問攻めにあっていた。ただ、これには、双葉、
「ゆうれい、怖い・・・。ゆうれい、怖い・・・」
とトラウマになってしまっていた。
だが、そこから数日後の放課後・・・、
「ゆうれいなんていないんだ!!きっと誰かのいたずらだ!!」
と、双葉、完全復活!!というのも、双葉、スクールアイドルの練習中、メアリーにゆうれいの話をすると、
「ゆうれい、ああ、ゴーストですね~」
と、メアリー、こう言ってはこう返してしまう。
「ゴーストなんてナンセンスで~す!!双葉はきっとなにかと見間違えたので~す。きっと誰かのいたずらなので~す!!」
このメアリーの話を聞いた双葉は、
「でも、たしかに見たもん!!」
とメアリーに言い返すも、メアリー、逆にこう言い返した。
「双葉、ちゃんとゴーストを、see、見たのですか~?」
これには、双葉、
「えっ、それはちょっと・・・」
と言葉が詰まってしまう。たしかに双葉はゆうれいそのものをちゃんと見たわけではなかった。双葉が屋上に上がって扉を空けたときには謎の歌声は聞こえなくなり、その扉のまわりを探しても誰も、いや、ゆうれいすら見えなかったのである。なので、双葉、ちゃんとゆうれいそのものを見たわけではなかったのである。
そんな双葉の言葉に、メアリー、
「ちゃんと見ていなかったら、ゴースト、いるなんて言えないので~す!!やっぱりゴーストなんていないので~す!!」
と双葉に言うと、双葉、
(う~、たしかに、ゆうれいなんか直接見ていないからゆうれいがいるなんて言えないよね・・・)
とゆうれいについて考えてしまう。あのとき、たしかに、なぞの歌声は聞こえなくなりまわりを調べても誰もいなかった、なので、ゆうれいがいる、と推測できるものの、そのゆうれいを直接見ていないことを考えると、ゆうれいなんていない、と言えるかもしれなかった。
そして、双葉はこう結論づけた。
「うん、たしかにゆうれいなんていない!!いないったらいない・・・」
そう、ゆうれいなんていないんだ、そう双葉は結論づけたのである・・・。
こうして、双葉は完全復活を果たした・・・のだが、ここにきて、双葉の心のなかでは、
(でも、ゆうれい本当にいたらどうしよう・・・。このままだと、このままだと、夜、眠れないよ・・・)
今なお、ゆうれいの存在に苦しんでいた。そのためか、双葉、ゆうれいはいない、と言いつつも足をがくがくさせていた。これでは、双葉完全復活・・・とはいえなくなったようである・・・。
そんな双葉に対し、メアリー、さらに追い打ちをかける。
「ゴーストなんていないので~す!!誰かのいたずらで~す!!」
このメアリーの追い打ちに、双葉、
「た、たしかにそうかもね・・・」
と返答するも足はがたがた振るえている。そんな双葉の様子に、メアリー、
「双葉、またゴーストのことで悩んでいるみたいで~すね~」
と言うと、双葉、つい本音が出てしまう。
「そりゃそうだもん!!ゆうれいを直接見ていなくてもそう感じてしまうもん!!」
そんな双葉の本音に、メアリー、
(双葉がこのペースじゃ練習どころじゃないで~す!!なら、ここは私が進んで、Go、やるので~す!!)
となにかを決めたのか、双葉に対しこんなことを言ってきてしまう。
「双葉、こうなったら、私と一緒にこのゴーストに会いに行くので~す!!」
あまりに残酷な?メアリーの提案、これには、双葉、
「メアリー、それ、ちょっと待って!!ゆうれいに直接会うなんて、頭、おかしくないですか?」
とメアリーに直接抗議するも、メアリー、
(こんなの関係ないで~す。ゴーストなんていないので~す!!恐れるなんてないので~す!!)
とかなりのやる気。そのためか、メアリー、双葉に対しこう叫ぶ。
「時とゴーストは待ってはいないので~す!!ここでやるしかないので~す!!」
むろん、これには、双葉、
(メアリー、ちょっと待ってよ!!ゆうれいに会いに行くなんて、私、無理だよ!!ねぇ、メアリー、少しは落ち着いて!!)
と思うとともにメアリーに対し、
「メアリー、ちょっと待って!!少し落ち着こう!!」
と落ち着くよう説得するも、メアリー、完全にやる気らしく、双葉に対し、
「そうと決まれば今から行くので~す!!」
と言っては双葉の手を握ってはゆうれい探しに行こうとしていた。むろん、これには、双葉、
「メアリー、ちょっと待って。手が痛い・・・、痛い・・・」
とメアリーに対し行くのをやめようと、いや、メアリーに引っ張れていた手を振りほどこうとするも、メアリー、
「Go Go、なので~す!!」
とさらに双葉の手を強く握ってはゆうれいが出ると思われる屋上へと向かってしまったのである。
そして・・・、
「うわ~、ゆうれい、怖い~、いや~」
と双葉は泣きながら言うも、メアリー、
「こんなアフタヌーンにゴーストなんていないので~す。安心するので~す」
と双葉の手を引っ張りながら屋上へと近づいていた。
そんなときだった。突然、
「♪~七つの想いよ、輝き満たせよ~」
という美しい歌声が聞こえてきた。これには、双葉、
「うぎゃ~、ゆうれいが出た~」
とわめき叫ぶも、メアリー、そんなことなんて気にせずに、
「アフタヌーンにゴーストが出ることないので~す。気のせいで~す」
と言っては屋上につづく階段を双葉の手を引っ張って上っていった。
その後、ついに屋上につづく扉の前にメアリーが立つと、メアリー、
「さっそく、ゴーストと対面で~す!!」
と言っては扉を・・・、
ゴワァ~ン
と力いっぱい開けた。
すると、今度も、
シーン
と謎の歌声はやみ、まわりには誰もいなかった。これには、双葉、
「やっぱりゆうれいはいるんだよ~」
とメアリーに言うも、メアリー、すぐに、
「いや、ゴーストはいないので~す。それは絶対に言えるので~す」
とゆうれいの存在をばっさり否定。さらには・・・、
「双葉、ちょっと、ビークワイエット、黙るので~す」
と双葉の口に自分の手を押し当てては双葉を黙らせると、メアリー、
(なにか聞こえるので~す)
と耳をすましてまわりの音を聞く。すると、
ゴソゴソ
という音がわずかながら聞こえてきた。これには、メアリー、
(むむ、誰かいるので~す)
とまわりに誰かいるのを確認したのか、双葉に対してこう言ってきたのである。
「双葉、今日はもう帰るので~す。ここには誰もいないので~す」
これには、双葉、自分の口をふさいでいたメアリーの手をどかすと、
「メアリー、いったいどうしたの?まさか、ゆうれいの仕業?」
と言っては困惑してしまう。だって、ゆうれいなんていない、そう言っていたメアリーがなにもしないで帰るなんて思ってもいなかったのである。だが、メアリーはただ、
「帰ると言ったら帰るので~す」
と言っては双葉を連れて本当に帰ってしまったのである。
そして、屋上には誰もいなくなった・・・はずだった。いや、ゆうれいが・・・、ゴーストが・・・まだいたようである、こう思いながら・・・。
(びっくり、した。でも、ばれなかった・・・)
ただ、このとき、メアリーは双葉の手を引っ張りながらこう考えていた。
(ゴーストさん、今度は私が見つける番なので~す!!)