そして、ついに「対決」が始まった。最初は相手チーム。むろん、相手チームの非常にうまかった。PWに勝つためにこれまで頑張ってきた、その結果が現れていたのだ。だが、それでもPWの実力という足元には及ばなかった。たしかにうまかった。ラブライブ!に出場すれば全国レベルといってもよかった。だが、そんなレベルでしかなかった、相手チームは。PWの実力はその相手チームの数倍、いや、数十倍もあった。そのため、
(まぁ、こんなレベルじゃ私たちの相手にもならない)(鶴見)
(そこそこにうまい。でも、私たちの足元にもおよばないな)(かほ)
(あまりに完璧じゃない。完璧じゃないからあまりうまくない)(美月)
と3人ともあまりびびっていなかった。いや、王者の貫禄があった。相手チームもたしかに全国レベルの実力はもっていた。だが、その数十倍の実力がある鶴見たちPWからすれがそんなものだって関係なかったのだ。そんなこともあり、相手チームのパフォーマンスは鶴見たちPWからすればあまり意味がなかったのである。いや、鶴見たちPWの勝利がみえてきた、そんなものだった。
こうして、相手チームのパフォーマンスは終わり、今度は鶴見たちの番となった。すると、鶴見たち3人は、
(さてと、私たちの実力、みんなにみせつけてやりますからね!!)(鶴見)
(もう勝利の二文字しかみえない。いや、勝利あるのみ!!そして、あの人たちに現実をみせるべし!!)(かほ)
(今日も完璧にする。完璧、完璧に勝つのみ!!)(美月)
と思いつつも悪鬼に対し、
「悪鬼先生、勝ってきますから」(鶴見)
「ふんっ、あの人たちに負けるなんてないです。あの人たちに現実をみせつけましょう」(かほ)
「今日も完璧に勝つ。完璧に勝つのみ!!」(美月)
と声をあげてステージへと上がった。
こうして、鶴見たち3人、PWのステージは始まった・・・。
ついに鶴見たち3人のステージは始まった。そのとき、かほはこう思っていた。
(「勝利こそすべて」、それこそが私の信条!!歴史上において勝者がいつも世の中を支配していた。勝者こそが絶対的王者なんだ!!だからこそ、今日も絶対に勝つ!!勝って、「勝利こそすべて」、その思いを今回も遂げてみせる!!)
かほにとって、勝者であること、「勝利こそすべて」であること、それ以上に大切なものがなかった。というのも、かほは小さいときから偉人たちの立志伝などを含めた歴史書をよく読んでいたのである。例えば、立志伝でいえば、ペレなどといったその時代を代表するスポーツ選手やと日本の首相、海外の大統領や王様といった人たち、一大企業を作り出した創業者たちなどなど。そんな書物を読んでいくうちにかほは、
(歴史は勝者のみ微笑むものなんだ!!だからこそ、勝利することがとても大切なんだ!!「勝利こそすべて」なんだ!!)
と考えるようになった。まぁ、立志伝を含めた歴史において、つい最近になってようやく歴史上における敗者の物語がフューチャーされることが多くなったが、歴史書に示される歴史というのは勝者側の歴史、勝者に有利になるような書き方をするものが多かったりする。また、有名な立志伝ではその人が勝者になったものが多かったりする。そのためか、かほ、立志伝を含めた歴史書を読んでいくうちに「勝者こそ歴史の主人公なんだ」といった考えをもつようになってきたのである。まぁ、そんな勝者になるには努力が必要であることはかほも知っていたのが唯一の救いなのだが・・・。
とはいえ、かほはそれらを通じて、「どうすれば常に勝つことができるのか」、と考えるようになった。ただ、みなし子であり、これっといった人脈なんてないかほにとって「どうすれば勝者になれるのか」が悩みの種だった。
そんなとき、かほは施設のなかで音楽界が行われることになったため、みんなのまえで歌うことになったのである。これには、かほ、
(ただ歌うだけだよね。そんなこと、私がしなくてもいいのに・・・)
と少しまわりのことを批判していた。かほ、こうみえて強情であり、反抗心、批判精神が強かった。そのため、笑顔を絶やさないゆえに人気者のかほであったがその一方で自分んが仲間と思える者以外は人間関係においてよくトラブルが起きていた。
とはいえ、一度決まったことは従わないといけない、そう思ったかほは、
「あああああ~」
と歌の練習をするようになった。かほの1番いいところは負けず嫌いで向上心をもっていること、努力することだった。そのため、かほはただの歌の練習であったとしても真面目に取り組んでいたのである。
と、そうこうしているうちに、音楽会まであと少し、というところまできた。ただし、こんなときでも、かほ、
「あああああ~」
と歌の練習を欠かさずしていた、そんなときだった。突然、
「ねぇ、かほ、歌ってみてよ!!」
とかほにお願いする少女の声が聞こえてきた。これには、かほ、
「鶴見、練習の邪魔をしないで!!」
とかほに言ってきた少女こと鶴見に注意する。かほにとって鶴見は腐れ縁であった。かほが小さいときから隣には鶴見と美月がいた。それ以来、かほは鶴見と美月と一緒に行動することが多かった。それくらい、かほにとって鶴見と美月の2人はかなりの腐れ縁であった。そのうちの1人、鶴見がかほに向かって歌ってほしいと言ってきたのである。ただ、かほからすれば歌を歌うために練習する、鶴見はそれを邪魔してきたのだ。ただそれだけでかほは鶴見に怒っていたのである。
だが、そんなかほに対し鶴見はこんなことを言ってきたのである。
「だって、かほ、歌、とてもうまいんだもん!!絶対に歌手になれる!!絶対にだよ、絶対!!」
これには、かほ、
(えっ、それって私が歌がうまいってことだよね・・・。うそでしょ・・・)
と驚いてしまう。かほからすれば、ただ音楽会のためだけに歌う、そのために練習していたのだ。ところが腐れ縁の鶴見から「歌がうまい」と言われるなんてかほからすれば思ってもいなかったのである。そのためか、かほ、鶴見に対して、
「えっ、本と運い、私、歌がうまいの?」
と尋ねると、鶴見、笑いながら、
「うん、そうだよ!!私、かほの歌、誰にも負けないと思うよ」
と答えてくれた。これには、かほ、
(私の歌がうまい、これってもしかして・・・、私に歌の才能があるってことだよね。それ、勝者になるための武器を得たことになるんだよね・・・)
と思うようになったのである。これまでかほは自分にはなにも才能なんてない、そう思っていた。そのため、かほはどうすえば勝者になれるのか悩んでいたのである。それが鶴見の一言によって勝者になるための武器になることにかほは気づいたのである。そして、かほは鶴見に対しこう言ったのである。
「わかった。私、歌ってみる。だから、鶴見、なにか思うことがあれば言ってみて!!」
こうして、かほは鶴見と一緒に歌の練習をした。それはかほにとって勝者になるための武器となる、歌、それを研ぎ澄ますためでもあった。むろん、その武器の威力はすぐに現れた。施設の音楽会においてかほは、
「♪~」
と素晴らしい歌声を披露した。このことがきっかけになったのか、音楽会後、かほはとある歌唱大会に出場することが決まったのである。そのため、かほ、鶴見に対して、
「鶴見、もっともっとうまくなりたい!!特訓をしよう!!」
と言っては歌の特訓を2人で行った。結果、その歌唱大会でグランプリをとった。これには、かほ、
(勝者になるのは気持ちがいい!!やっぱり、「勝利こそすべて」、なんだ!!)
と思うようになったのである。
こうして、歌という武器を手に入れたかほはますます歌の練習をするようになる。それと同時にあのときのLiella!のステージを見て、かほ、あることを決める。それは・・・、
(鶴見と美月と一緒にスクールアイドルとしてLiella!以上の存在になってやる!!Liella!みたいな勝者になってみせる、私の歌の実力を使って!!)
そう、かほ、鶴見と美月と遺書にスクールアイドルになってLiella!を越えるようなスクールアイドルグループになる、勝者になる、と決めたのである。
それ以降、かほは歌の練習を続けることで実力を伸ばすとともにダンスの得意な美月と2人をまとめる鶴見と一緒にスクールアイドルになるための練習を3人でするようになったのである。
だが、そんな3人であったがある危機がおとずれる。それはかほが中2のときだった。突然、施設の責任者が急死してしまい施設が急遽閉鎖になったのである。これには、かほ、
(このままじゃ鶴見と美月とバラバラになってしまう。そんなのいやだ!!)
と嫌がってしまう。だって、鶴見と美月とはただの腐れ縁だけじゃなく一緒にスクールアイドルになるための練習をする仲なのだ。それが施設の閉鎖によって3人ともバラバラになってしまう、そんなことなんていやがっていたのだから・・・。そのため、かほは施設の先生たちに対して、(いつもの反抗心、批判精神もあってか、)
「鶴見と美月とバラバラになるなんていやだ!!閉鎖なんてしないでくれ!!)
と反抗したのである。
だが、それでも施設の閉鎖は決定してしまい施設にいた子どもたちはバラバラに去っていった。こうしてかほと鶴見と美月もバラバラに・・・なろうとしていた、そのときだった。突然、1人の男が施設を尋ねてきた。その男は施設の先生に対してこう言ってきたのである。
「申し訳ないが、鶴見、かほ、美月をもらっていきたい。3人にはアイドルとしての、スクールアイドルとしての素質がある。勝者になるための素質がある。そのため、私の学校、勝どき学園の生徒としてスカウトにきた」
これには、先生たち、
「えっ、勝どき学園!!」
と驚きを隠せずにいた。勝どき学園は国が優秀な生徒を集めている学校、その学校から鶴見たち3人をスカウトにきた、というのであれば驚くのも無理ではなかった。ただ、これには、かほ、
(勝どき学園、そこにスカウトされるなんて驚いた。とはいえ、勝者になるための手筈は整った。勝どき学園で勝者になってやる!!)
と勢い込むと勝どき学園に行くことを決めたのである。
こうして勝どき学園の生徒となったかほは自分たち3人をスカウトにきた男、悪鬼のもと、超一流の練習を、かほは歌の実力を伸ばすためにボイストレーニングを中心にやることにより鶴見たち3人はスクールアイドルとしての能力を着実に、いや、長成長していったのである。
そんななか、かほは悪鬼からこんなことを言われてしまう。
「かほ、たしか、お前、「勝利こそすべて」、それを信条にしている、って言っていたな」
すると、かほ、
「えぇ、そうです。私は「勝利こそすべて」だと思っていますから。これからもそのつもりですけど、なにか・・・」
と心配そうに言ってきた。かほからすれば自分たちの師である悪鬼からそんなことを言われたので自分の考えを否定するのでは、と思ったのである。
だが、悪鬼の答えはかほにとって意外なものだった。悪鬼はかほに対し大声でこう言ってきたのである。
「「勝利こそすべて」、とてもいい考えをかほはもっているな。この世の中は勝つことがとても重要なんだ。いや、「勝利こそすべて」、それこそがこの世の中の理なんだ!!それに、この勝どき学園のモットーは「勝利こそすべて」である。それを字でいくかほはとても大切な存在、いや、勝者になるべくして生まれた存在ともいえるんだ!!」
これには、かほ、
(えっ、意外・・・)
と唖然となってしまう。まさか自分の考えを悪鬼から肯定されるとは思いもしなかったからである。
そんなかほに対し悪鬼はこう告げた。
「その考えを大切にしなさい。そして、勝者になるために頑張るんだ!!」
この悪鬼の言葉に、かほ、
(まさかあの悪鬼先生からお墨付きをを頂けるなんてなんかうれしい!!ならば、このかほ、勝利のためにやっていくつもりです!!)
と、自分の考えのもと、この勝どき学園のなかで勝者になっていくことを誓ったのである。
こうして、かほは鶴見と美月、悪鬼のため、そして、勝利のために頑張った。その結果、勝どき学園のアイドル化においてかほたち3人は絶対的王者となったばかりか「対決」において連戦連勝をするようになったのである。
そして、今に至る。かほは今日の「対決」のなかでこう思っていた。
(私たちは勝者、絶対的照射なんだ!!それはずっと続いていく。ずっと続けるためにも、私、田町花帆(かほ)、勝利のために頑張っていくのですから!!)
その思いとともにかほは圧倒的な歌唱力で相手チームを圧倒、こうして勝利をもぎ取ったのである。