そして、乃亜、智、紅奈の3人はほぼ強制的に祭りのステージ前の椅子に座らせられた。これには、智、
「今は少しでも練習して合わせないといけないのに・・・」
とぶつぶつ言うもステージ上にすでに立っていたかほから、
「でも、よかったじゃない、お前たちは特等席で私たちのステージを見ることができるのだから!!私たちPWの完璧なパフォーマンスを見て勉強しなさい、そして、絶望しなさい!!」
と上から目線で智に言う。これには、智、
「うぅ・・・」
とうなるしかなかった。鶴見たちPWのパフォーマンスは完璧である。そんなパフォーマンスを見てしまったら他校のスクールアイドルと同じく絶望するしかない、そんな未来しかみえてこないのだから・・・。
と、そうしていくうちに鶴見たちPWのステージが幕があがった。
函館編 第4話PerfectWinners 挿入歌 「PerfectWinners!!」
win win win win win win win win
私たち Perfect Winners!!
私たちに勝てる やつなんていねぇ~
(私たちこそ 最強最高!!)
どんなやつだって いちころだ~
(負ける気なんて さらさらねぇ~)
私たちは勝つために 生まれてきた
それくらいすごい いや、最強の
完全完璧 超人のグループ
(う、うますぎる・・・。今の僕たちじゃ太刀打ちできない・・・)
智は鶴見たちPWのパフォーマンスを見て絶句していた。あまりに完璧な、どこにも悪いところなんてない、いや、まわりの人たちを圧倒するだけのパフォーマンス、こんなのみせつけられたら絶句するしかないのだから・・・。
そんな智であるが今の自分たちの現状を思い出す。
(対して僕たちは一度も最後まで合わせることができなかったから・・・)
そう、本番直前だというのに智たちは一度も最後まで合わせることができなかったのである。
ということで智が導き出した結論とは・・・
(今の僕たちじゃPWには絶対に勝てない・・・)
そう、今の智たちだと鶴見たちPWには勝つことなんてできない、ということだった。そのためか、智、辛い現実をみる・・・。
(もう僕たちなんてダメなんだ・・・。完璧すぎるPWにはどんなことをしたって勝つことなんてできない。もういやだ・・・、もう逃げたい・・・。でも、逃げることができない・・・。だって、逃げ出すことができないくらい絶望感に打ちのめされているから・・・)
辛い現実をみた智はついに絶望を感じていた。それはPWとの戦いでPWの完璧すぎるパフォーマンスを見て絶望していった他校のスクールアイドルたちと同じものだった。そのためか、智、ここから逃げ出したい、でも、絶望感に打ちのめされているために逃げることができない、そんな思いでいっぱいだった・・・。
だが、そんな智とは裏腹に乃亜はというと・・・、
ニコニコ
としていた。それはまるで智とは正反対とも言えた。
そんな対称的な2人であるがあともう一人PWのステージを見ている仲間が・・・、
(凄すぎるパフォーマンス・・・。じゃ、私たちは・・・。いや、私はただの道具なんだ・・・。ただの道具・・・)
そう、紅奈であった。いまだもって自分のことをただの道具だと言い聞かせているようだった。
そんなときだった。突然、紅奈の心に割り込む人がいた。
(あんたはただの道具・・・、ただの道具・・・、なんだ)
この割り込んできた心の声に、紅奈、はっとする。
(えっ、なんで私の心のなかに別の人が・・・)
この紅奈の心の声に紅奈の心のなかに割り込んできた人が答える。
(私は美月、完璧を追い求める者・・・)
どうやら紅奈の心のなかに割り込んできたのはPWのメンバーの1人、美月、だった。
そんな美月は紅奈に対し攻撃的な言葉で攻める。
(あんたはただの道具。ただの道具ならば踊る資格なんてない!!いるだけで邪魔!!)
これには、紅奈、
(そう、私はただの道具・・・、ただの道具・・・)
と心のなかでもそう唱えることしかできなかった。
そんな紅奈に対し美月はさらに辛辣的な言葉を言ってしまう。
(それならここにいる必要なんてなし!!どっかに行けばいい・・・)
あまりにも辛辣すぎる美月の言葉・・・。これには、紅奈、こう答える・・・。
(うぅ、たしかに私なんてここにいたらこの場がしらけちゃうよね・・・。だって、私はただの道具なのだから・・・)
そんな紅奈に対し美月はついにダメ出しの言葉を言った。
(ただの道具のあんた、どっかに行け、邪魔!!)
この美月の言葉に答えたのか、紅奈、
(うぅ!!)
と思っては、
ガチャッ
と自分が座っていた椅子を倒してはどっかに行ってしまった。むろん、これには、乃亜、智、ともに、
「えっ、紅奈、どうしたの?」(乃亜)
「紅奈、戻ってこい!!」(智)
と紅奈に言うも紅奈はただどっかに逃げていってしまった・・・。
そんな紅奈のことを思ってなのか、乃亜、智、ともに、
「紅奈、待って~!!」(乃亜)
「紅奈、待ちなさい!!」(智)
と言っては席を離れ紅奈のあとを追ってしまった。
そんな乃亜たちを見てか、PWのリーダー、鶴見はパフォーマンスをしながらこう思ってしまう。
(ふんっ、これで私たちPWの不戦勝ですね!!)