そして、GW後、鶴見たちPWは最強を目指して頑張っていた。
「かほ、美月、私たちはさらに強くなる!!絶対に勝ち続けてやる!!」(鶴見)
「あぁ、「勝利こそすべて」、それを体現するグループになるんだ!!」(かほ)
「もっと完璧に、もっと完璧に、なってみせる!!」(美月)
連戦連勝がよかったのか、鶴見たちPWのやる気は満ち溢れていた。
その一方で悪鬼はこのときこう考えていた。
(ついにあの計画を始める時がきたな、俺をどん底に陥れたあいつら、聖女スクールアイドル部、あいつらを潰すためのなぁ!!)
そう、ついに悪鬼の復習計画が始まろうとしていたのである。昔、投資の世界で、そして、函館経済の世界にて暗躍していた悪鬼であるがあることがきっかけで悪鬼の命運もそこで尽きたのである。その原因を作ったのが聖女スクールアイドル部との戦いであったのだ。ちょうどそのころ、悪鬼は圧倒的な力でもって函館経済の大半を手中に収めることができた。その悪鬼が最後の仕上げとして別のスクールアイドルの力を借りて自分の力を函館市民に対して誇示しようとしていたのである、地元資本のデパートの閉店イベントの際に。だが、そのときに当時の聖女スクールアイドル部の理亜、あつこ、そして、悪鬼の娘である花樹、その3人が組んでいたユニット、SNOW CRYSTALが悪鬼の前に立ちはだかったのである。で、そのSNOW CRYSTALのパワフルなパフォーマンスによって悪鬼は敗北、さらにこれまでの悪鬼たちの悪事がばれたことにより悪鬼は逮捕され悪鬼のこのときの命運はそこで消えたのであった。このため、悪鬼はそのことを今でも、いや、自分の命運が消えたきっかけを作った聖女スクールアイドル部全体を恨んでいたのである。さらに、その聖女スクールアイドル部には、今、先生としてそのときのメンバーであった理亜と花樹がいる、そのことも悪鬼が聖女スクールアイドル部に対して復習を企てる要因ともなっていた。
こうして、次の勝利をま座して頑張る鶴見たちPWと聖女スクールアイドル部に対して復習を果たそうとする悪鬼であったが、このとき、鶴見たちPWについてある噂が全国中を駆け巡っていた。それは・・・、
「なんか、勝どき学園のPWってグループ、そこと戦うと必ずその対戦相手のグループは潰されるってことだよ」
「うわ~、怖い~」
そう、鶴見たちPWと戦うと必ずその対戦相手であるグループはPWによって直接かつ必ず潰される、というものであった。まぁ、この噂は当たらずとも遠からずであった。というのも、たしかに、今回、GW中に鶴見たちPWと戦った対戦相手のグループは必ず潰れてしまった。でも、それは鶴見たちPWが直接そうしたわけではなくかなりの実力差というとても苦しい現実をみせられた結果、対戦相手であるグループのほとんどのメンバーの多くがスクールアイドルを続けるやる気を失ってしまったからだった。それなのに鶴見たちPWが直接そのグループを潰している、そんな噂が流れてしまったのである。まぁ、噂というのは噂が流れていくうちに勝手に尾ひれがつくものである。なので、しまいには、
「どうやらある闇の権力を使って直接潰しているみたいだよ」
なんていう噂まで流れるようになったのである。そのためか、鶴見たちPWと戦いたいと申し込むスクールアイドルグループなんて皆無になったのである。これには、悪鬼、
(まぁ、これも有名税だな)
と冷静さを保つもこのことを予想していたのか、悪鬼、勝手に、
「これは国からの要請である。今すぐ鶴見たちPWと戦うように!!」
と勝どき学園が国立であることをいいことに相手グループに対して半場強制的に戦うように強要したのである。むろん、国からの命令、ということもあれば対戦相手であるスクールアイドルグループもそれに従うしかない、ということで、嫌々ながらも鶴見たちPWと戦うしかなかったのである。
そんなわけで、悪鬼と鶴見たちPWは平日は練習などで実力を伸ばしつつ週末は全国各地を巡ってはラブライブ!優勝候補であるスクールアイドルグループとの戦いに明け暮れる、そんな毎日を暮らしていた。むろん、それもこれも悪鬼の聖女スクールアイドル部に対する復習計画のためでもあった。
こうして6月になろうとしていたころ、悪鬼はあることを聞きつける。
「なになに。今度、函館市近郊でお祭りがあってそこのステージに聖女スクールアイドル部が参加するだって!!」
そう、なんと函館市近郊にて大きなお祭りがありそこのステージに聖女スクールアイドル部が参加する、というのだ。これには、悪鬼、こう考えてしまう。
(これこそ好機なり!!今の聖女スクールアイドル部は烏合の衆、まだ十分なパフォーマンスなんてできないときく。ならば、今こそ聖女スクールアイドル部を潰す絶好の機会!!絶対に潰してやる!!)
そう、このとき、聖女スクールアイドル部はまだ十分なパフォーマンスなんてできない、というのだ。というのも、車椅子のメンバーがいてそのせいでうまく連携が取れていない、というのだ。まぁ、その情報については悪鬼はおろかいろんな人もスクールアイドルに関するネットワークを使って早々と知ることができた。それくらいスクールアイドルに関するネットワークの伝達スピードは早いのだが、それはそれとして、悪鬼、これをいいことに、今こそ聖女スクールアイドル部を潰す絶好の機会、と捉えたようである。
ただ、聖女スクールアイドル部が祭りのステージに参加するという情報を悪鬼が知ることができたのは祭りの日の3日前、であった。そのため、悪鬼は少し焦ってしまう。
(しかし、その祭りが行われるのが今日から3日後だ。なんとかしないと・・・)(悪鬼)
そんなわけでして、悪鬼、すぐに週末の戦いをすぐにキャンセルしつつも函館までの切符などを手配、さらには・・・、
「そう言われても祭りのプログラムはすでに決定していて・・・」(祭りのスタッフ)
「言っておくがこれは国からの命令である」(悪鬼)
「わ、わかりました!!国からの命令なら仕方ないでしょう。勝どき学園PWの参加を認めます!!」(祭りのスタッフ)
「言っておくが聖女スクールアイドル部との対バン方式での参加だからな!!」(悪鬼)
「わ、わかりました!!」(祭りのスタッフ)
と無理やり祭りのプログラムに自分たちのステージをねじ込んできたばかりか聖女スクールアイドル部との対バンを実現させたのである。
こうして悪鬼の復習計画は半場強制的に突き進もうとしていた。そのためか、悪鬼、
(これであいつらに、聖女スクールアイドル部に復讐できる!!)
とさらに勢い込んでいた。
むろん、鶴見たちPWにも急ぎで函館に行って対バン(対決)することを悪鬼から伝えられるもその相手が聖女スクールアイドル部であることを知ると鶴見たちは嘲笑った。
「聖女スクールアイドル部?それって聞いたことがないよね!!」(鶴見)
「私はそこの学校って、昔、ラブライブ!で優勝したことがあるって聞いたことがあるけど今はその栄光もないんだよな!!」(かほ)
「まったくの新人・・・。完璧とは程遠い・・・」(美月)
たしかに函館にある聖女は、昔、ラブライブ!で優勝したことがある学校であったものの今ではそこまで名前を聞くことはない学校・・・というわけではなかった。この学校はその学校の先生をしている理亜が高2のときにラブライブ!にて優勝を果たしており、さらに、今はその理亜が教えていることもあり毎年北海道最終予選の上位に食い込むしここ数年はラブライブ!決勝にも進出するくらいのものはあった。ただ、今年は高3になった美月を残してすべてのメンバーが引退・卒業したため、現時点においてはラブライブ!優勝から遠ざかっている、といわれていた。そのため、かほは聖女スクールアイドル部の優勝という過去の栄光と現時点における評価だけを鵜呑みにして聖女スクールアイドル部をただの雑魚グループであると評価したのである。
こうして、聖女スクールアイドル部をただの雑魚グループであると見下していた鶴見たちPWはその間違った評価のそのまま鵜呑みにして悪鬼とともに函館へと旅立っていったのである。