ふ~、久しぶりの母校!!」
その短髪の女性はそう言うとに母校の校門をくぐるとともに、
「久しぶりだから理亜はいるかな?」
と理亜がどこにいるのかあたりを見渡す。すると、その女性の隣にいた長髪の女性がこう言ってくる。
「花樹、少しは落ち着きなさい!!理亜ならきっと中にいるはずだから!!」
これには短髪の女性はすぐに言い返す。
「それはわかっている!!!桜花(はな)、俺は早く理亜に会いたいんだ!!」
これには長髪の女性はこう言い返す。
「はいはい、まずはスクールアイドル部の部室にいくよ!!」
こうして短髪の女性と長髪の女性はスクールアイドル部の部室へと向かった・・・。
そして、2人の女性はスクールアイドル部の部室に到着するなり少し大人びた女性が迎えてくれた、こう言いながら・・・。
「花樹に桜花、よく来てくれた、聖女のスクールアイドル部へ!!」
聖女のスクールアイドル部・・・、そう、ここは、聖女、函館にある聖泉女子高等学院のスクールアイドル部である。聖女といえばラブライブ!サンシャイン!!などにおいて物語の舞台となった地である。そのスクールアイドル部であるがこれまでスクールアイドルの甲子園、ラブライブ!などにおいて優勝などの輝かしい実績を残す部であった。その部に2人の女性が赴いたのにはちゃんとした理由が・・・。
それは置いといて、短髪の女性は少し大人びた女性に向かってこう言ってくれた。
「理亜、お久しぶり!!」
すると、少し大人びた女性は短髪の女性に対しこう告げた。
「花樹、元気そうでなりより!!」
花樹、短髪の女性はそう言われていた。猪波花樹、そう、なにをかくそう、前作、SNOW CRYSTALの主人公である。前作において、自分の父親、猪波悪鬼が起こした函館経済騒動においていろいろと翻弄されるも自分の目的であるラブライブ!優勝を果たした苦労人である。その花樹は大人びた女性に対しこう告げた。
「理亜、本当に変わっていない・・・」
大人びた女性こと理亜、もう皆さんご存じであろう、ラブライブ!サンシャイン!!においてAqoursのルビィと仲が良かった、いや、ライバルだったSaint Snowのメンバーの1人であった。そして、前作において花樹を引っ張りながらも自分の目標だったラブライブ!優勝を果たしたもう一人の主人公である。
そんな理亜は花樹に対しこう言い返す。
「花樹、あなたもなんも変っていない!!」
これには、花樹、こんなことを言い出してしまう。
「理亜、立派な教師になったな!!いろいろと頑張っていると聞いているぞ!!」
そう、理亜は教師になっていたのだ。というのも・・・、
「まぁ、昔の私みたいな生徒を導ければと思っただけ・・・」
昔の理亜は人見知りの影響もあり、たった1人、いても姉の聖良だけ頼るといった状況だった。だが、Aqoursのルビィの影響によりいろんな仲間を得ることができたのである。その経験がもとで自分みたいな生徒に寄り添いたい、その考えのもと、先生という職業を選んだのである。
一方、理亜も花樹にこう尋ねる。
「そんな花樹も先生になったけど、いったいどうして?」
すると花樹はこう答えてくれた。
「俺はそんな理亜を見て先生になりたいと思っただけだ」
そう、花樹は先輩である理亜の背中を見ていたのである。自分の夢に駆け上る理亜の姿は1年下の花樹にとって本当に追い求めたいものだったのである。こうして、花樹は先輩である理亜の背中を追い求めて教師に、先生になったのである。
と、ここでなにかを忘れているような気が・・・。
「ちょっと、理亜に花樹、私のことを忘れていないですか?」
そう、この場にはもう一人いたのである、その長髪の女性のことを・・・。これには、花樹、こう謝る。
「ごめん、ごめん、桜花、忘れていたわけじゃないからな!!」
すると、長髪の女性は自分の自己紹介を始めた。
「理亜、お久しぶり。私は桜花、スクールアイドルを導くもの!!」
桜花、本当の名前は木松桜花(はな)である。桜花は前作の裏の主人公ともいえる存在であった。前作ではAqoursのいた(浦の星と統合した)静真においてAqoursの一員として頑張っていた女性である。まぁ、前作においては最初のころは、梅歌、松華とともにRedSunとして活動するもいろんなごたごたのせいでAqoursの一員として活躍することになったのである、それも自分の親である木松悪斗と姉の旺夏のせいで・・・。まぁ、今は2人とも改心していろいろと頑張っているのだが、そんな桜花は花樹と同じく先生の道を目指すことになったのだが、その理由とは・・・。
と、ここで、理亜、桜花に対しこう尋ねてみる。
「そういえば、桜花、あなたはどうして先生の道を?」
これには、桜花、元気いっぱいにこう答えた。
「う~ん、そうね、私の場合、立派なスクールアイドルを育ててみたい、というのもあるんだ」
桜花が先生を目指した理由、それはスクールアイドルを育ててみたい、というのが理由であった。桜花の場合、もともとはAqoursを潰すためにスクールアイドルになろうとしていたのである。だが、それがなぜか、Aqoursとして、スクールアイドルとして、ラブライブ!で優勝することができたのである。だた、それは桜花の頑張りがあったからであった。その頑張りをほかの人にも伝えていきたい、自分でスクールアイドルを育ててみたい、そんな気持ちで先生になったのである。
と、ここでスクールアイドルについておさらいをしよう。スクールアイドル、それは高校生なら誰でもなれるアイドルのことである。そのスクールアイドルの頂点というのが、スクールアイドルの甲子園、ラブライブ!である。数年前までは、年に2回、開催されていたラブライブ!であるが、大会の価値を高めるために年1回になり、スクールアイドルの頂点への道はより厳しいものになったのである。まぁ、年2回の時はAqoursなどが連覇していたのだが、年1回になってからは連覇したのがLiella!だけという本当に厳しいものとなってしまったのである。
と、話はもとに戻して・・・、そんな桜花であるが桜花は理亜に対しこう尋ねた。
「と、そんなわけでして、どうして花樹と2人ともここに呼んだのですかね?」
そう、なぜ、ここに花樹と桜花が理亜に呼ばれたのかである。本来なら新任の先生が最初にまず行くのは職員室であることが普通なのだが、2人だけどうしてここに呼ばれたのかである。ただ、それについては理亜がこう答えてくれた。
「今、私、ラブライブ!の学校側の担当をしている。そのため、今、とても忙しい。なので、私、部員の面倒を見ることができない。だから、2人とも、お願い、私の代わりに部員の面倒をみて!!」
そう、理亜は今、ラブライブ!の学校側担当・・・、というか、北海道における学校側の窓口担当として、通常の先生業務、スクールアイドル部の顧問を掛け持ちしながら働いていたのである。というのも、ラブライブ!はスクールアイドルの甲子園ともいえるべき大会である。さらに、スクールアイドルは高校生なら誰でもなれるアイドルである。ということは、スクールアイドルも高校の1つの部、同好会、クラブなどとして活動している、それすなわち、高校生の学校活動の一環としてスクールアイドル活動があるわけである。なので、一部の同好会を除き、その生徒たちのために1人の大人が引率するのがほとんどである。その引率する大人であるが、今では外部の専門家が行うことがあるものの、ほとんどの場合、その部、クラブの顧問といえるべき先生が行うのである。となれば、学校側としても、ラブライブ!、いや、スクールアイドル部、クラブ、同好会との関わり合いがあったりする。理亜は北海道全体における学校側の窓口として頑張っていたのである。ただ、近年のスクールアイドルブーム、というか、お手軽にスクールアイドルになれる、ということもあり、ラブライブ!に出場する学校、いや、グループの数も年々増加しており、大会規模の大きくなり過ぎたのである。むろん、これを年2回やるとなればそれだけ大会にかけるコストもその大会を運営していくための人数も膨大になってしまう、それをできるだけ縮小させるためにラブライブ!を年2回から年1回にしたともいわれている。とはいえ、そんな生徒たちやラブライブ!に参加する学校、グループをまとめている、そんな団体の窓口が理亜だったりする。ただ、年々(ラブライブに参加する)グループ、学校が増加している現在、理亜のその窓口における労働量も比例的に増加しているため、理亜の聖女でのスクールアイドル部顧問としてかける時間が相対的に少なくなっていたのである。そのため、そんな理亜の代わりに花樹と桜花が呼ばれた、というわけである。あっ、ちなみに、理亜の姉の聖良は北海道におけるスクールアイドルの向上のために北海道各地にとんではスクールアイドルに対しての指導などをしている傍ら、ラブライブ!運営事務局北海道支部長として多忙を極めている。
ただ、それだけの理由で理亜が花樹と桜花を呼んだわけではなかった。というのも・・・、それは次の理亜の言葉からわかった。
「それに、花樹に桜花、2人はこれまでスクールアイドルを数多く育ててきた。だから、その力を聖女のために使ってほしい」
そう、これまで培われてきた2人が持つスクールアイドルを育てるための力を聖女のスクールアイドル部に活かしてほしい、というのである。というのも、2人が教育大学である日本橋女子大学を卒業したあと、教師免許を持ちつつもフリーの教員として全国各地を旅しつつスクールアイドルに対しての指導を行ってきたのである。まぁ、期間としてはどれもこれも短いものであったがなかにはラブライブ!で優勝するくらいにまで成長したグループもあったという。そのグループというのがLiella!だったともいわれていた。とはいえ、それくらい2人がもつスクールアイドルを育てる力はすごいものがあったのである。それを理亜は聖女のために活かしてほしいというのである。これには、花樹、
「あの理亜が俺に頼み込むというのであれば俺としてはいいかな」
と承諾すると桜花も、
「花樹がそういうのなら私としても異論はないね。私もいいわよ」
と承諾してくれた。
そして、理亜は花樹と桜花に部員を紹介した。
「部員の船見紅奈(ふなすくみ くれな)、高3」
すると、紅奈は花樹と桜花に挨拶をした。
「船見紅奈です。よろしく・・・」
すると、花樹はあることに気づく。それは・・・、
「あれ、理亜、ほかの部員は?」
そう、紅奈以外の部員が見つからないのだ。だが、それには、理亜、こう説明する。
「部員は紅奈の1人だけ」
これには、桜花、驚く。
「えっ、部員ってたった1人なのですか?」
そう、聖女のスクールアイドル部の部員は紅奈1人だったのである。ただ、それには、理亜、こう答えた。
「まぁ、この学校自体、エリート校。だから、スクールアイドルを目指す人が少ない・・・」
聖女はもとからエリート校であった。そのため、スクールアイドルだけでなくほかの分野にて活躍したいという生徒が多かったのである。そのため、聖女は昔から生徒会をはじめとして各部活とも活気にあふれていた。まぁ、たしかに聖女のスクールアイドル部はラブライブ!で優勝するくらい実績もある部活である。ただ、そうだとしてもスクールアイドル部以外の部活もある以上、スクールアイドル部に入部してラブライブ!などで活躍したいという生徒が少なかったのである。これには、花樹、
「たしかにそうかも・・・」
と納得の表情。花樹も聖女の卒業生である以上、そのことは十分理解していたのである。
とはいえ、たとえ部員が1人だったとしてもやることはやることなので、桜花、紅奈に対して、
「それじゃ、紅奈、よろしく!!」
と言うも紅奈はただ、
「あぁ、よろしく」
とぎこちない挨拶をした。ただ、これを見て桜花は紅奈をこう思ってしまった。
(なんか機械的な挨拶にみえたのだけど、紅奈、本当に大丈夫かな・・・)
そう、あまりにも紅奈の対応になにか心配になったのある、桜花が・・・。ただ、このとき、紅奈はこう考えていた。
(あぁ、私はただの道具だから・・・)