とはいえ、今度は双葉たちの番である。双葉たちはメアリーとソフィアを集めこう言った。
「私たちは私たちでいく!!相手なんて関係ない!!私たちの方法で頑張っていこう!!」
すると、メアリーとソフィアがこんなことを言ってきた。
「昨日の遅くまでやったので~す!!私たちの争いをみんなにみせるので~す!!」(メアリー)
「私たちの戦い、やってやる!!」(ソフィア)
争い、戦い、なんかおかしいワードが出てきたのだが、それでも双葉たちは円陣を組んでこう叫んだ。
「私たち、やってやるぞ!!」(双葉)
「「オー!!」」(メアリー・ソフィア)
その言葉とともに3人はステージへと上がりパフォーマンスを始めた・・・。
双葉たち 挿入歌 「競争曲!!」
位置について よーいドン!!
1番速いのは 誰ですか?
(私 私 私です!!)
私が1番 私が1番
だれが1番か わからない
それくらいの 混戦レース
3人の競争が始まった。だが、これはただの競争ではなかった。3人がどんどん競い合いながらも3人だけが奏でるハーモニーを重ねていった。これには、美月、
「昨日とは違う・・・。昨日とはとても違っている・・・」
と唖然となっていた。昨日見た双葉たちのパフォーマンスとは違っていたのである。むろん、その通りであった。双葉たち3人が今パフォーマンスしているのは、あのあと、みんなと作り上げた渾身の作品だったからである。
そんな双葉たち3人のパフォーマンスに鶴見とかほは、
(なんかどんどんよくなっていくような気がする!!それに笑っている!!)(鶴見)
(このグループ、進化しているのか?このままじゃ・・・)(かほ)
とある危機感を感じていた。双葉たちがどんどん競い合うなかでどんどんよくなっていったのである。これにはさすがの鶴見たちですら危機感を感じを得ざるなかったのである。
だが、それ以上に美月は唖然としたままであった、こう言いながら・・・。
「完璧じゃないものが完璧になろうとしている・・・。いや、今も完璧じゃない・・・。だけど・・・、よくなっている・・・。このままじゃ・・・、完璧じゃない・・・もの・・・、認めて・・・しまう・・・」
今までの自分の思っているもの、完璧なもの、それ自体を覆すものが現れた、そんな思いに美月は苦しんでいたのである。その苦しみのために美月は困惑してしまったのである。
こうして、美月たちPWは進化を続けつつもいまだに未完成の、完璧じゃない、双葉たちに四苦八苦するのであった・・・。
誰が始めた このレース
でも1つだけ 言えることがある
このレースで 人柄わかる
1番目指す人 頑張る人
人はそれぞれ いろいろといる
3人の奏でる競争曲、、いや、協奏曲は絶妙なハーモニーを奏でていた。そのなかで双葉はふとこんなことを思ってしまう。
(なんか凄いよ、私たち!!3人いればこんなハーモニーを奏でることができるなんて!!)
すると、双葉の心の中で誰かの声が聞こえてきた。
(もっと競うのです!!そして、もっといいハーモニーを聞かせるのです!!)
これには、双葉、驚きの声を出す、心の中で・・・。
(えっ、なんでメアリーの心の声が聞こえるのですか?)
だが、さらに奇跡が起きた。メアリーに呼応したのか、
(そう、私たち、競い合っている!!だから、もっと、いい、ハーモニー、でる!!)
とソフィアの声まで聞こえてきたのである。これには、双葉、
(なんでソフィアの声まで聞こえてくるわけ?どういうこと!?)
とさらに驚く。
だが、そこにメアリーがこんなことを言ってきたのである。
(もしかすると、これが噂の「ハートtoハート」、ココロがつながっているので~す!!)
そう、双葉とメアリー、ソフィアは、今、ココロとココロでつながっていたのである。これには、ソフィア、
(なぜ、どうして、こうなった?)
と疑問に思うも、双葉、自分の考えをこう述べた。
(私たちは、今、3人でこのステージを楽しもうとしている。それが原因じゃないかな?たとえ3人が競い合っていたとしてもね・・・)
すると、メアリー、こう思ってしまう。
(enjoy、楽しむ、本当にそうです!!このステージ、私、とてもenjoyしてます!!)
これには、ソフィア、
(たしかに!!今、3人とも、競い合っている。だけど、それ以上、3人、楽しんでいる!!だから、つながっている!!)
と自分の今の思いを口にした。曲の性質上、3人は競い合っていた。だが、それ以上に、3人がこのステージを楽しんでいる、それにより3人のココロがつながったのである。
これには、双葉、こうまとめようとしていた。
(この3人のココロがつながった。だからこそ、私たちは1つになったと思う。いや、3人の協奏曲ができあがったんだ!!)
そして、3人はココロを一つにしてこう思ったのである。
(((今、楽しもう、このステージを、この曲を!!!)))
こうしてトップギアで最後のサビへと進んだのである。
競い合っても みんな仲間
いろんな人が いるけれど
それでも仲間 大事な仲間
だからこそ これだけいえる
これは競争曲の 協奏曲!!
忘れてはいけねい
競争曲の協奏曲!!
たとえライバルであっても
競い合えばそれだけで
仲間っていえるんだ!!
はい、ゴール!!
ヤッター!!
こうして曲は終わった。その瞬間、
ウォー パチパチパチ
というお客さまからの熱い熱い拍手が鳴りあがった。これには、双葉、
「やったよ!!やったよ!!」
とメアリーとソフィアを抱きしめあうも、メアリーとソフィア、ともに、
「これこそ私たちのパワーなのです!!」(メアリー)
「私たちの、実力、競ったけど、実力」(ソフィア)
と喜びに満ちた声をあげていた。
一方、鶴見たちはというと・・・、
「・・・」
と放心状態であった。自分たちの方が完璧だった、だが、それ以上のものを、それも完璧じゃないものを見せつけられたのである。これでは自分たちがこれまで積み上げたものが一瞬のうちに崩されたものである。それはある意味敗北に近いものだったのかもしれなかった。
案の定、それは審査員もわかっていたのかもしれかった。判定の結果は・・・、
「満場一致で(双葉たち)福外の勝ちとする!!」
と満場一致で双葉たちの勝ちとなってしまった。
ただ、それでも悪鬼は食い下がった。
「なんで負けなのですか?私たちの方が完璧だったはずでは?」(悪鬼)
むろん、これには審査員の1人がこう言った。
「(鶴見たち)PWはまるで勝利のためにより完璧さを追い求めていました。なんで、完璧は完璧でした。でも、(双葉たち)福外はその完璧さより上のものを、完璧ではないが、3人で競い合いながらも1つの作品を作り上げようとしていました。それが彼女たちの笑顔からみれました」
この審査員の言葉に、双葉、はっとなった。
(そういえば、私たち、ずっと笑顔だった・・・)
そう、今さらになって気づいたのだが、双葉たちは終始笑顔でパフォーマンスをしていたのである。そのことに気づいた双葉は審査員の1人にあることを尋ねた。
「ちょっと質問なのですが、私たちってずっと笑顔だったけど、それを通じて私たちのことをどう思いましたか?」
すると、審査員の1人がすぐに答えてくれた。
「あなたたちがこのステージを楽しんでいる、そう感じました」
この言葉に双葉はまたもはっとした。
(そうか、私たち、終始笑顔になるくらい、このステージを楽しんでいたんだな・・・)
それは双葉たちにとって今回の大きな収穫となったのかもしれない。スクールアイドルは楽しんでなんぼ、いや、「楽しむことこそすべて」、そのことをこのステージを通じて気づいたのである。それは雪穂や九が教えてくれなかったことだった。それを自分たちで気づいたのである。
ところが、この結果に納得していないのが1組いた。それは・・・、
「それは絶対に間違っている。勝ったのは私たちだ!!」
その言葉は鶴見から発せられたものだった。鶴見たちからみたらこれまで全戦全勝をやってきたのだから今回も勝利してもおかしくなかったのである。だから、完璧さを追い求めていた。だが、今回は負けてしまった、そのことに鶴見たちは納得がいっていなかったのである。
ところが、審査委員の1人がこんなことを言ってきたのである。
「(鶴見たち)PW,勝どきは勝つことのみを、完璧であるべき、だけを考えているようにみえました。ですが、スクールアイドルは楽しむことも大事なのです。そのことを忘れているようにみえました」
むろん、これには悪鬼も参戦する。
「それこそ間違っている!!この世の中は勝つことがすべてなんだ!!完璧じゃないといけないのだ!!」
これには九も参戦する。
「いや、楽しむことが一番大切なんだ!!それはすべてのことに通じる!!」
ただ、この九の叫びは鶴見たちPWには聞こえていなかった。なぜなら、
「私たちは「勝利こそすべて:でやってきた。だからこそ、勝利しか認められない!!」(鶴見)
彼女たちにとって「勝利こそすべて」が信条だからである。鶴見たちPWは「勝利こそすべて」の信条の元やってきたため、負けというのものは認められないのである。そんたおめか、悪鬼、こんなことを言い出してしまう。
「この戦いは無効である!!ただ「楽しむこと」だけを前面に打ち出しているのであればそれはただのお遊びにすぎないのだ!!」
この言葉のあと、鶴見たちPWはさっさと帰ってしまった。ここでまさかの敗北、それすら認めない、それは鶴見たちPWにとってとても苦しいものとなってしまった・・・。