ラブライブ!STAR PEACE   作:la55

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東京編 第3話 その2

 その後、鶴見たちPWは完璧さを追い求めて練習した。今度は福岡遠征のために作られた新曲もあった。むろん、最初から完璧なものではなかった。だが、鶴見たちPWにかかれば3日ほどのあいだに、

(今日も完璧!!完璧なものができた!!)(美月)

と完璧さを追い求めている美月ですら完璧だと思えるくらいのものができあがった。それは完璧なものを追い求めている美月たちPWの能力の高さゆえのものだったのかもしれない。ただ、それでも鶴見はこう言った。

「相手を絶望させるくらいの完璧さを追い求める!!」

そう、絶望させるくらいのものを完璧にするようにしたかったのである、鶴見は。こうしてさらに完璧なものへと鶴見たちPWは練習していったのである。

 その1週間後、鶴見はこう言った。

「これで完璧なものが出来上がった!!これ以上のものはないはず!!」

ついに新曲を完璧なものへと、鶴見たちPWがもうこれ以上のもののはないと思えるくらいのものを作り上げたのである。そんな3人は

「これで相手を絶望にできる!!」(鶴見)

「圧倒的な勝利は間違いない!!これで大丈夫だ!!」(かほ)

「完璧・・・、完璧・・・」(美月)

と完璧なものができたと満足していた。

 こうして鶴見たちPWは福岡遠征が始まるまでは日に1度は、

「さあ完璧かどうかやってみるよ!!」(鶴見)

と3人で合わせることでその完璧さを保とうとしていた。いや、日に1度しか合わせていなかったのためか、いや、日に1回やることで鶴見たちは、

「今回も完璧!!」(鶴見)

「これで負ける気なんかしない!!」(かほ)

「完璧・・・、完璧・・・」(美月)

と自己満を繰り返していたのかもしれない。でも、それくらい完璧なものは続いていた・・・。

 

 そして、鶴見たちPWの福岡遠征が始まった。福外のほうは学校経由で話が伝わっていた。そのため、対決の日の前には戦う相手との顔合わせをすることになっていた。その顔合わせのとき、悪鬼は対戦相手である福外のスクールアイドルたちをみていた、こんなふうに思いながら・・・。

(これがあの伝説の先生である雪穂が教えているスクールアイドルたちですか。なんか外国の人たちもいるのですね。これじゃコミュニケーションも取れないでしょうね。あぁ、なんて品のないグループですね・・・)

と福外のスクールアイドルに外国人がいることを見下すような考えを持つ悪鬼であった。

 それでも顔合わせということもあり悪鬼は雪穂にこう挨拶した。

「雪穂先生、はじめまして。私はPWを引率している悪鬼です。宜しくお願い致します」

むろん、雪穂も悪鬼に挨拶をする。

「はじめまして。悪鬼先生、話は聞いています」

ただ、それでも悪鬼は相手のことを見下していた。だって・・・、

(こんなグループだからこそ私はこの学校を選んだのです。これなら私たちの勝利は間違いないですね・・・)

福外を1番最初に選んだ理由、それはできて間もないグループだけではなかった。外国人がメンバーに入っている、それによりコミュニケーションが取れにくい、そのことも考慮にいれていたのである。たしかにメンバーに外国人がいると文化の違いからかメンバー同士でコミュニケーションがとりづらいのもたしかにあった。それも悪鬼は考慮していたのである。

 そんな悪鬼の考えが伝わっているのか、鶴見たちPWも相手のことを見下していた、こんな風に。

(まるですべてが初めてのグループですね。これならこちらが勝てるはずです。完璧な勝利なのです!!)(鶴見)

(ど素人のグループみたいにみえる。これなら私たちPWが勝つのも時間の問題ですね)(かほ)

(私たちのパフォーマンスは完璧!!対して相手はど素人・・・。これなら完璧かつ勝つ!!」(美月)

そんな考えから鶴見たちPWからはこんな言葉が出てしまった。

「勝つことこそすべてのチーム、PW。だから今回も勝つ!!)(かほ)

「完璧な勝利、やってやる!!」(美月)

「そうです。私たちはPW、完璧な勝利、それを今回もやるのです!!」(鶴見)

 ところがその言葉が相手を焚きつけたようである。福外の外国人からこんな言葉が出てきてしまった。

「それはどうかで~す!!私たちがWINとなるので~す!!」(メアリー)

「WIN、こちらもやる!!」(ソフィア)

あちらも勝つ気満々の様子・・・。

 ただ、そんな言葉が出ていようが鶴見たちPWは変わらなかった。むしろ・・・、

(そんなことなんて完全に無視ですね。ただの戯言ですね)(鶴見)

(なにを言おうがこちらが勝つのは間違いなしです!!)(かほ)

(完璧だからこそ勝つ!!素人だから相手は負ける!!これが当たり前!!)(美月)

といまだに相手のことを見下すとともにこちらも勝つ気満々であった。

 

 双葉たち福外のスクールアイドルをただの素人集団と見下していた鶴見たちPW。とはいえ、それが正しいかどうかは別問題であった。ただ、それでも、

(私たちは完璧!!対する相手は素人集団!!これなら勝利!!)(美月)

と美月をはじめPWの3人は相手のことを見下していた。

 ただ、それでも悪鬼は鶴見たちPWにこんなことを言ってきた。

「たしかに相手はあなたたちPWより格下だ。それでも相手の練習の様子を見ておくことにしよう」

そう、悪鬼と鶴見たちPWは相手の練習の様子を見に行くことにしたのである。というのも、悪鬼、こんなことを考えていたのである。

(まぁ、相手がなにか隠し技をもっていたらこちらも無傷ではすまないからなぁ)

悪鬼からすれば今回も自分たちの勝利は間違いないと思っていた。だが、しかし、なにか隠し技を相手が持っていたらこちらの勝利が揺らぐことがある、そう考えてのことだった。

 そして、案の定、相手グループはすでに練習をしていた。ただ、それを見て鶴見とかほはこう考えてしまう。

(まるでやらされている感じじゃない!!これじゃ意味ないね!!)(鶴見)

(たしかにうまいけどやらされている感満載だな。これじゃ私たちPWの勝利ね!!)(かほ)

相手のパフォーマンスをみてやらされている感が半端ないことに鶴見とかほはそう感じたのである。たしかにかほのいう通り、相手グループは素人とtしてはうまいほうであった。だがどちらかというと(福外の)双葉たちはなにかをやらされている感を出していたのである。いや、それ以上にこの相手のパフォーマンスを見てイラつく者がいた。

(完璧じゃない!!完璧こそ正義!!なのに完璧じゃない!!)

その思いとともに相手に対しその者は怒りをぶつけてきた。

「まったく完璧じゃない!!完璧こそ正義!!完璧じゃないから悪い!!)」

その言葉を発したあと、双葉隊を見ていてた雪穂はこう言った。

「PWの美月・・・」

そう、双葉たちに対し文句を言ってきたのは美月だった。美月からすれば完璧じゃない双葉たちのパフォーマンスを見て怒りを感じていたのかもしれなかった。

 そんな美月の言葉に続けとばかりにPWの鶴見とかほからもこんな言葉が出てきた。

「あなたたちがやっているのはただの操り人形みたいなものです。それでいて私たちの相手になるなんて片腹痛いですわ~」(鶴見)

「たしかに完璧そうにみえて完璧じゃない。どうしてでしょうね?」(かほ)

 それに対し雪穂の隣にいた雪穂と同じく双葉たちを教えている九がこう言い返す。

「これでも初めてなんだ!!完璧じゃなくても仕方がない!!」

 ただ、この九の発言に対し、美月、こう考えてしまう。

(初めて!!関係ない!!完璧じゃないから負ける!!それが摂理!!)

どうやら、美月、初めてだからなんでも許せる、そう考えていないようである。美月は完璧じゃないものは嫌いであった。そのため、「初めて」といった理由で逃げていることを許せなかったのである。そのため、美月、こう発言してしまう。

「私たちはいつも完璧。完璧だからこそ№1、パーフェクトウィナーになれる。対してお前たちは完璧じゃない。完璧じゃないからこそ負ける!!」

これには、九、

「でも、それでも・・・」

と言葉に窮してしまった。

 だが、ここで手綱を緩める美月ではなかった。言葉に窮してしまっている九に、いや、雪穂たちに対して、

(完璧じゃない、完璧じゃない、それだったら・・・、それだったら・・・)

という思いとともにこんな言葉が飛び出してきた。

「完璧じゃないから負ける。それは決定事項!!だから、さっさと辞めろ!!」

 すると、福外の外国人のメンバーであるメアリーとソフィアが言い返してきた。

「辞めろなんてヤダです!!Youたちなんて負けるのです!!」(メアリー)

「あなたたちこそ、言い過ぎ!!あなたたち、こそ、辞めろ!!」(ソフィア)

 ところが、それが鶴見たちの心に日をつけてしまった、悪い意味で・・・。

(私たちのことをバカにして!!もう許せない!!)(鶴見)

(勝つのは私たちPW!!あとは敗者のみ!!))(かほ)

(私たちは完璧に勝つ!!ただそれだけ!!)(鶴見)

そのためかこんな言葉が飛び出してきた。

「辞めることなんてしないのです!!PWの完璧な勝利!!これしかないのです!!」(鶴見)

「勝つのは私たちのみ!!あとは敗者のみです!!」(かほ)

「完璧なものが勝つ!!ただそれのみ・・・」(美月)

いや、それどころかここぞとばかりに、悪鬼、

(今こそ相手の勝ち気を削ぐ時なり!!)

と思ったのか、

「これじゃただのお遊戯ですね!!それならいっそうスクールアイドルを辞めてはどうですかな?」

と先生とは思えぬ発言をしてしまった。むろん、これには、雪穂、

「それはちょっと言い過ぎです、悪鬼先生!!言葉を訂正してください!!」

と言おうにも、悪鬼、これには、

「私はただ言いたいことを言っただけです!!訂正なんかしません!!」

ときっぱりと拒否してしまった。

 そして、鶴見たちPWはこんなことを言って差って言ったのである。

「まぁ、これで負けることは確定したのですからさっさと辞めることですね」(鶴見)

 こうして、鶴見たちPWと福外の双葉たちとのファーストコンタクトは終わった。そんななか、美月は、このあと、こう考えていた。

(完璧こそ正義!!私たちは完璧!!だからこそ勝利する!!)

毎日確認しているが美月たちPWのパフォーマンスはいつも完璧だった。完璧だからこそ負けることなんてない、そう高をくくっていた。

 だが、このあと、そんな美月を、いや、PW自体揺らぐことになるとはこのときの美月たちには知る由もなかった・・・。

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