状況が変わったのはその日の夜のことだった。突然紅奈は紅奈の両親から呼び出されたのである。
「いったいどうしたのかな?」
と紅奈が不思議そうに思いながら両親のもとに行くと突然両親がこんなことを言ってきたのである。
「お前、智という女に告白したそうだな!!」
これには、紅奈、
(えっ、なんでそんなことがばれるわけ?)
と驚くもすぐに言い返す、両親に。
「たしかにそうだよ。でも、両親には関係ないでしょ!!」
だが、紅奈の両親はこんなことを言い返してきた。
「お前はな許嫁がいる分際でなんで女に告白したんだ!!」
許嫁とはもちろん小原財閥の総帥の息子のことである。紅奈の両親は紅奈の意思に関係なく小原財閥の総帥の息子と結婚させようとしていたのである。
むろん、これについては紅奈も反論する。
「許嫁ってただ両親が勝手に決めたことでしょうが!!それに智のことが好きなのだからそんなの関係ないでしょうが!!」
ところが、紅奈の両親はそんなことなんて許されなかった。
「紅奈、相手は女なんだぞ!!女と結ばれることなんて許されないんだ!!」
むろん、紅奈も反論する。
「智は智だ!!そんなことあんて関係ない!!」
このままだったら話は平行線のままになってしまう、そう思った紅奈の両親はついに最終手段をとることにした。
「そうか。それだったらこちらもこうするしかない。お前たち、紅奈を自室へ連れていけ!!」
この両親の声とともにどこから出てきた男たちに連れていかれる。これには、紅奈、
「離して、離して」
と言うも男の方が力が強くほどくことができなかった。
そして、紅奈の自室に到着するなり、
がちっ
と紅奈の部屋の鍵を閉めてしまったのである。そう、紅奈は自分の両親によって自室に監禁されるようになったのである。これには、紅奈、すぐに自分の状況を把握したのか自室のドアに対して、
「開けて、開けて!!」
と声をあげては手でドアを叩くも誰も反応せず。そのため、
(誰かここから出して・・・)
と心のなかで叫ぶも誰も助けに来ず・・・。そのため、紅奈は助けを呼ぶことを諦めてしまった・・・。
それから2時間後、紅奈はただ呆然と立っていた、こう思いながら・・・。
(智、助けて・・・、助けて・・・)
いまだもって自分の好きである智に助けを求めていたのである。だが、ここは紅奈の自宅。だれも助けに来ないのである。そのため、紅奈はただただどうすることもできずに途方に暮れるしかなかった。
そんななか、ふと紅奈はあることを思い出す。
「あっ、そうだ。あの練習をしないと・・・」
そう言葉とともに紅奈は曲を流すとともにダンスの練習をすることにした。そのダンスの曲とは今度ラブライブ!最終予選で披露するあのラブソングであった。むろん、そこに参加する可能性なんてない、それでもそれでもなにもない状況ではそれしか時間をつぶすことができなかったのである。
そして、ダンスを一通りやってすぐに参考の動画を見てはもう一度確認する、これを繰り返す都度、紅奈はこう考えてしまう。
(これを智と一緒にしたいよ。一緒にパフォーマンスをしたいよ)
でも、叶わぬ夢だと思った紅奈はこんな思いもあったりした。
(でも、誰も助けに来ない・・・。そんなのっていやだよ・・・。でも、それも叶わぬことなんだ・・・)
期待と諦め、交差する紅奈の思い、それは紅奈の思いを複雑化する。それでも紅奈は、再び、再び、練習するのであった・・・。
一方、紅奈の両親はあることを決めた。それは・・・、
「それじゃ、この日に見合いをすることにしよう」
そう、紅奈の見合いの日を決めていたのである。カレンダーでその日を見て紅奈の父親はこんなことを言い出した。
「紅奈の見合いの日はクリスマスイブか。これは私たちにとって最高のクリスマスプレゼントになるはずだ」
そう、紅奈の見合いの日はクリスマスイブの日に決まったのである。