そして、その奪還作戦の準備は秘密裏に進められていた。
「私が車椅子でぶつけるからその拍子に智が紅奈を連れ出していくようにして・・・」
と乃亜が言うと、智、
「ところでどういうルートで紅奈の両親は紅奈を連れ出すんだ?」
と心配そうに言う。というのもの、たしかに紅奈を救い出す段取りはすでに決めているものの見合い当日の紅奈の行動ルートがわからなかったのだ。どのルートで動くのかわからなければ紅奈を救い出すことができないのだ。
そんななか、突然、ある女性が2人に口出してきた。
「それだったら私がそのルートを教えてあ・げ・るので~す!!」
この女性の声に、乃亜、智、ともに、
「えっ、誰?」(乃亜)
「見たことがない人!?」(智)
びっくりする。ただ、その女性はこんなことを言い出してきた。
「あなたに紅奈って子は、LOVE、しているでしょ。ならば、このLOVEのサポートをするのが、マリー、こほん、私の役目、なんですよ~」
これには、乃亜、
「なんか笑顔の裏になにか黒いものがみえるのですが・・・」
とその女性を見ておののいているのだが、その女性はつかさずこんなことを言ってきたのである。
「まぁ、それは置いといて、私がいろんな秘密をあなたたちに教えるので~す!!」
これには、智、
(今はいろんな情報を得る必要がある。この女性と手を結ぶメリットは十分だ・・・)
と思ったのか、こんなことを言った。
「わかりました。あなたと手を結びましょう」
これには、その女性、こう応えたのである。
「わかってくれてサンキューで~す!!それならいろいろと教えるので~す!!」
そんなこともあり、その女性と、乃亜、智は手を結ぶことにしたのである。
その後、
「お見合いの場所は五島軒で~す!!あそこのメニューは素晴らしいものばかりで~す!!」
といろんなことを、特に、紅奈たちが動くルートについていろんなことを教えてくれたのである。これには、乃亜、
「なるほど、なるほど・・・」
といろんな情報に聞く耳を立てていた。一方、智はというと、
(これで紅奈のことを救い出すことができる!!待ってて、紅奈!!)
と紅奈のことを救い出す希望に満ち溢れていた。
一方、乃亜、智と手を結んだその女性はこんなことを考えていた。
(紅奈との見合いはマリーからみてあまり気が進まないものがありま~す。でも、お付き合い上、それができませんでした。でも、この子たちがやってくれたらこの見合いはすべておじゃんになりま~す。絶対に成功させてくださ~い!!絶対に紅奈を救って下さ~い!!)